電波と熱と女の人

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 昨日、友達がチャットで「夏のせいか、どうもPCが過熱気味のようだ」と言った。

 チャットしながら、昔学んだ電波や電気のことを思い出した。感懐片々、思いつくまま、次のようなことを友達に話した。

 もともと、「電気」というものは、自然現象を人間の生活に応用したものだ。したがって、簡単な電気の働きは、ごく天然自然の性質を出ない。

 自然のままに放っておかれている電気の、さまざまなはたらきや特性をグラフに取れば、雷のような急峻なものを除けば、多くは2次曲線や正弦波のような美しいグラフになる。

 電気の眷属である、交流や電子、電波と言ったものもこれは同じで、まことに多くのことが2次曲線や正弦波で説明がつく。これらは「微分可能」なはたらきであり、大変自然なものだ。

 ところが、電子計算機だけが、異質である。

 電子計算機はスイッチの入・切という、まことに単純きわまる論理ですべての計算をまかなっている。二進数を使用するゆえんがこれである。

 スイッチの入・切によって生じる電気の経過をグラフにとれば、これは「矩形波」となる。

 正確な矩形波は、微分できない。つまり、自然なものではない。

 このような、大変人工的なものを、この小さなPCのケースの中に無理矢理に閉じ込めて使役しているのであるから、熱も出ようというものだ。

 ここをもう少し、違う方向から見てみたい。「微分できない」と書いたが、実際のコンピュータの内部では、スイッチの入・切をそれほど急峻に行うことができないので、矩形波の形は少し「ナマッて…」いる。くだけて書けば、カドが少し、斜めだったり、丸かったりする。

 このような矩形波は、実は、正弦波を組み合わせて作ることができる。

 いま、理論的に、3GHzの矩形波を正弦波から得る。それには、まず3GHzの正弦波を作る。美しく、なめらかに上下する波だ。これに、周波数が3倍(9GHz)、強さが3分の1の波を足す。そうすると、波の頭のところがふたこぶラクダのようにへこんだような形に変化する。

 更に、周波数が奇数倍、強さが奇数分の1の波をどんどん足しこんでいく。次第に形が四角く整えられていき、矩形波が作られていく。つまり、数学で習う「フーリエ展開」のところがこれである。

 ここには逆のことが含まれている。つまり、3GHzの矩形波には、その奇数倍の周波数の電気エネルギーが内包されている、ということである。

 3GHzくらい、と言えば、今一般に入手可能なパソコンの、CPUのクロック周波数がこれくらいである。パソコンの内部ではこれくらいの矩形波が作られて、計算のリズムをとっている。

 そのパソコンの中には、9GHzや15GHzや21GHzという、たいへん高い周波数の電気エネルギーが、同時に閉じ込められている、ということだ。

 電気のエネルギーは、周波数が高くなればなるほど、媒体の外へ外へと出て行こうとする。ラジオやテレビにしても、電気エネルギーのこうした性質を用いて、遠隔の場所にエネルギーを伝達することにより、情報を伝える。

 パソコンの内部の、大変高い周波数の電気エネルギーが、「外へ出よう出よう」として、あるものは熱の形となって外に出て行くのは、こうした点からも無理からぬことだ。

 また、この「3GHz前後」の周波数は、電子レンジにも使用されている。水分子の共振を行わしめるのにちょうど良い周波数がこれだからだが、われわれが使用するIT機器、パソコンのCPUのクロックだけでなく、無線LANや携帯電話なども、似たような周波数を使う。煮炊きに使えるような周波数なのであるから、ざっくりと言えば、そりゃあ、熱も出ようというものである。

 …そんなことを話した。

 ただ、この友達は女の人で、たいへん女性らしい人でもあるので、あとから考えてみると、だいぶ退屈な話だったかもしれない。

MS-IME用歴代天皇辞書

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 このブログの右側の、「読書リスト」にもあるとおり、私は最近、日本書紀を読んでいる。

 感想をFacebookなどに書き込むことが多いが、そのたびにイライラすることがある。「歴代天皇の名前がほとんどかな漢字変換できないこと」である。

 常々、MS-IMEを使っているが、本当に日本語の語彙に乏しく、不自由する。いやしくも「『日本』語変換」をするのならば、畏し、日本の歴代天皇くらい最初から全部登録しておいたらどうだ、と思う。

 何も、1万語の専門用語を載せておけ、などと言っているのではない。日本の歴史上の、著名人の範疇に入る人名リストがたった126人ぶん、北朝を入れても131人ぶんではないか。それしきのものが入っていないというのは、なにか特別の理由でもあるのかと、言いたくもなるではないか。

 それとも、Microsoftごとき外資系企業から見ると、日本の天皇などばかばかしくて入れる必要がないとでもいうことなのだろうか。…いやまさか、考えたくもないが、またしても「アジア近隣諸国への自主的配慮」か!?

 まったく、いきどおろしいことである。

 そこで、不肖・佐藤、意を決し、自ら歴代天皇の登録用テキストを作って公開しておくことにした。

 必要とされる向きは、次のリンクからダウンロードして辞書登録するとよろしかろう。天皇の御諡号がサクッと変換できるようになり、まことに具合がよくなる。

 登録のしかたは簡単だ。

  1.  上のファイルをダウンロードして、PCの適当な場所に保存する。
  2.  IMEの「ツール」のボタンをクリックし、「単語/用例の登録」を選ぶ。
  3.  表示されるツールダイアログの一番下に「辞書ツール」ボタンがあるからそれをクリックする。
  4.  ウィンドウの上部にあるメニューを「ツール(T)」 → 「テキストファイルからの登録(T)」の順でクリックし、適当な場所に保存しておいた上のファイルを選ぶ。
  5.  歴代天皇がすべて登録される。既に登録されているものがあれば、自動的にスキップされる。

 なお、漢字の異体・旧字体は両方登録してある(例えば、「いとくてんのう」で、「懿徳天皇」・「懿德天皇」(徳・德の違い)の両方が候補に出るようにしてある。)。また、「じんむ→神武」も、「じんむてんのう→神武天皇」も、両方「人名」の品詞で登録してある。

CTB-701「フルマーケット化」一件

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 Androidのタブレットが大変安くなっており、ひとつ欲しいなあ、と思っていた。

 近くのPC DEPOTで、中国製のものが1万円以下で売られている。そのうちの手ごろなものに「Flead Tab CTB-701」というのがあり、9970円だ。Android 4搭載で、カメラなども付いている。そう悪くない。だが箱を見てみると「Google Playには対応しておりません」などと書かれていて、残念である。

 だがしかし、これを回避する要領がネットに出回っており、簡単に修正できることを知った。このようなことをマニア達は「フルマーケット化」と呼んでるようで、中国製の安価なものなどを入手しては、このようにして快適に使っていると言う。

 さっそく買ってきて、試してみると非常に快適なので、以下にその要領を記しておきたい。

 SDを挿し、ネットワークの設定などまでを説明書を見つつ行う。

 次URLの記事を見て、ファームを変える。


○ http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000398539/Page=2/SortRule=1/ResView=all/

多分ですが、、下記のURL(DROPBOX)にPlaystore対応版ファームが公開されているようです。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?p=29687480#post29687480
あっ、でもメーカーサポート受けられなくなるかもしれないのでご注意!


○ http://forum.xda-developers.com/showthread.php?p=29687480#post29687480

[CTB-701 Unlocked]

I was successfully unlocked the CTB-701 and combined Google play/map. Now I am publishing the new image for everyone who are interesting in.

(我成功unlock了CTB-701,並導入了Google Play和Google MAP。現在公開給大家,如果有興趣的話,歡迎下載試試看。)

http://dl.dropbox.com/u/95580430/update.zip


○ http://fleadroid.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

ファームウエアの更新方法
1. 新しいファームウェアをサイトからダウンロードする。
そのファイル名称は必ずupdate.zipである必要があります。

2. MicroSDカードにコピーして、CTB-701に挿入する。
ファイルはルートディレクトリに置く必要があります。

3. 設定> タブレット情報> SystemUpdateを選択する。
画面に従ってアップデートが開始されます。必ず電源アダプタを挿入して行うようにしてください。


 画面にしたがってアップデートを始める。一度再立ち上げがかかる。ドロイド君の「アップデート中」の絵が出て、更にもう一度再立ち上げがかかる。

 アプリメニューを見ると、「Playストア」のアイコンが現れて、使えるようになっている。

 Playストアのアイコンをクリックするとアカウントの登録手順が始まる。Googleアカウントを登録して進めると、Playストアの名前が「Google Play」に替わる。

 アプリをダウンロードして使うことができるようになる。

PC-Depot「OZZIO」MX1460NのフロントのダミーIEEE1394コネクタを使えるようにする

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 またまた、このブログに書くには珍しい、また私としても珍しい記事を備忘録代わりに書く。

 先日3万円以下で購入した標記のパソコン、近所のPC屋さんのオリジナルショップブランド「OZZIO」MX1460N、値段の割には性能もよく、満足している。前面パネルにUSBやIEEE1394コネクタがあるが、IEEE1394コネクタはダミーで、蓋がしてある。

 だが、私はIEEE1394のPCIカードを持っており、前のパソコンでもこれを使用してビデオなどを取り込み、このブログに載せるなどしてきた。背面のコネクタに挿せばいいのだが、せっかくのフロントのコネクタを、使えるものなら使いたい。

 そこでケースを開けてみると、前面パネルのIEEE1394コネクタは、内部では「MILピンコネクタ」になっている。6ピンの一列だ。で、ここが困った点なのだが、これがオスなのだ。

 出来合いの「ケース用1394ケーブル」というのを買うと、バラピンと呼ばれる、配列を変えることができるピンプラグが付いているが、これがまたオスである。

 スマートにつなぎたい。だが、ケーブルはない。

 ・・・と、いうわけで自作した。少々小遣いはかかったが、要点は次のとおりである。

  1.  「2550」という品番の圧着端子を探す。これは秋葉原の「千石電商」などで買える。100220_143039 5円だの10円だのという値段だから、買った気のせぬ値段。これにはオスとメスがあるから、この場合はメスを買う。この圧着端子用の黒いシースも売っているから、これも買う。バラでもよいが、今回は6ピンのやつを買った。
  2.  ついでに、この端子を取り付ける圧着ペンチを買う。これは、いいものを買うと4000円以上もするが、前述の「千石電商」には、安物も売っている。1530円である。100220_142920 千石電商の店員さんに言わせると、「これは高いほうに比べてややコツがいる」とのことであるが、これでも十分使える。
  3.  あらかじめ買っておいたケース用1394ケーブルのオスのピンプラグを全部ニッパーで切って捨てる。
  4.  被覆を剥き、買ってきた圧着端子を取り付ける。
  5.  シースを取り付ける。この際、もっとも大事なのは、言うまでもなくピンの配列である。IEEE1394は次のとおりである。

    1 2 3 4 5 6
    白 黒 赤 緑 橙 青
     

  6.  こうして作成したコネクタで、PCIカードとケースをつなぐ。ケースにつなぐとき、どちらが第1ピンかが大切である。私の「OZZIO」MX1460Nの場合は、ケースの蓋を開けて手前側(ケースの正面から見れば左側)が1番ピンであった。最初わからなかったが、基盤をよく観察すると、「1」と印刷されているからそれとわかる。他のマシンの場合も、コネクタの周りをよく観察すれば、手がかりがあるはずである。
  7.  おそるおそるビデオカメラを接続し、ビデオの取り込みが実際に出来れば、うまくいっている。もしビデオカメラやPCIカードやPCから煙が出たり壊れたり(笑)すれば、何かが間違っている。PCとビデオカメラを買いなおすところからやり直そう。(ヲイヲイ(笑))

ローランドFP-7で保存されるmidiデータをPCで鳴らす方法

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 嬉しく新しい愛機、ローランドFP-7は非常に便利である。さまざまな機能が満載だが、その中の一つに「演奏データを市販のUSBフラッシュメモリにサクッと保存できる」ことがある。

 しかも、そのデータはそのまんま拡張子が「.mid」だったりする。

 だが、残念なことに、このデータをPC上でダブルクリックしても、そのままでは音は鳴らない。PCで鳴らすためにFP-7本体側でなにか調整項目があるのかも知れないが、私にはわからない。

 PCで鳴らす方法はそれほど難しくないのだが、どうもその方法はメーカーのサイトにもネット上にも、どこにも書かれていないようだ。

 そこで、私が見つけた、ローランドFP-7から吐き出されるmidiデータをPCで鳴らすための手っ取り早い方法を紹介する。このブログで既に発表している2~3のつたない演奏データも、この方法で修正してアップロードしている。

  •  用意するソフト: フリーソフト「Music Studio Producer」(ダウンロード:窓の杜)
  •  上記ソフトを使用して、 保存されたデータの不要なイベント(初めの3つ)を消去することでPCでも鳴るようになる。すなわち・・・
  1.  USBフラッシュに保存されているFP-7のデータ(『FP007なになに.MID』というファイル名、例えば『FP007001.MID』等)をPCにコピーする。
  2.  前記「Music Studio Producer」を起動する。コマンドメニューを「ファイル」 → 「開く」と操作し、1.項のファイルを選んで開く。
  3.  通常、トラックナンバー「004」に演奏データが入っている。このトラックの左端の選択欄をクリックして黒くする。Event_list_2
  4.  イベントリストを表示するボタン(右図に赤矢印で示す)をクリックする。
  5.  表示されるイベントのうち、上から3個(『コントロール』・『コントロール』・『プログラム』)の左端の選択欄をクリックして黒くし、Deleteキーを押してこれら3個のイベントを消去する。消去したらイベントリストは閉じる。
  6.  「トラック」のウィンドウに戻り、トラックナンバー「004」の「Patch」の欄をクリックする。楽器の名前の一覧が出るので、番号1の「Piano 1」を選んでOKボタンをクリックする。
  7.  コマンドメニューを「ファイル」 → 「上書き保存」と操作して保存する。

 以上で、保存したデータはPCで鳴るようになる。

ピアノが届いた!!

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 午前中、待ちに待ったローランドのデジタルピアノ、「FP-7」が届いた。

 びっくりするぐらい大きな箱に入って届いた。我が家のリビングは2階なので、担ぎ上げるのに一苦労した。Img_1375

 小一時間かかって組み立て、さっそくショパンのプレリュード7番を弾いてみる。 記念すべき新品のピアノの第一曲目だ。運良く、ミスタッチもなく、きれいに弾くことができた。

 オマケにセサミストリートの楽団がついてきた。Img_1376 子供が喜ぶ。

  •  存分に弾いてみて思ったこと
    •  あたりまえだが、「キーボードに比べてピアノの鍵盤は重い」。
    •  だが、その重さのゆえにか、ミスタッチが減るようだ。キーボードだと、ほんのわずかに指が触れても音が出てしまうが、ピアノはカンタンには音が出ないので、ちょっぴり隣に指が当たったくらいではミス音がしないことに気が付いた。

 これからはしばらくの間、ピアノの鍵盤のタッチに馴染まなければならない。以前に練習を済ませた曲などをゆっくり復習してみた。下は、去年の懐かしい曲、バイエル16番と59番だ。

 録音も、この「FP-7」は、USBメモリを挿せばそこに転送することができ、しかも生のMIDIファイルになる。そのままではなぜかPCでは鳴らないのだが、シーケンサで余分なコントロールを取り除くとそのままちゃんと鳴る。上のMIDIはそうやって録った。

最新バイエル p.75 「G dur | ト調長音階」及び「三連符」

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 盆休暇の初日である。バイエル練習を進める。

 原書外の番外譜で、ト長調の練習と、3連符の練習である。

 さて、これらの練習は、全部YAMAHAの「PSR-E303」というキーボードで行っているわけであるが、このキーボード、どうも後ろの電源コネクタのところが出っ張って弱く、少し何かが擦過しても破損してしまう。

 ウチのも、買って1週間目ぐらいにコネクタ部分を傷めてしまった。コネクタのプラスチック部品に欠けができてしまったのだ。だが、電源をつなぐことはでき、使用上支障がなかったのでそのまま使っていた。一応、修理の見積もりはしてみたが、1万5千円ほどかかるということで、1万9800円のキーボードに1万5千円の修理というのもバカらしく、そのままにしていた。

 ところが、最近になって、家内か娘がまたこの部分をぶつけるか、電源コードに強いテンションをかけるかしてしまったらしく、コネクタ部分が砕け散り、電源コネクタを差し込むのがなんとも危うい状態になってしまった。

 今日録音したト長調と三連符の練習をMIDI出力するためにキーボードを移動しようと電源コネクタを抜いたら、危うい状態でなんとかもっていた本体側コネクタ部品から黒いプラスチック破片がポロポロと砕け飛び、電源コネクタを差し込んでもポロリと外れてしまうほどになってしまった。もうダメだ。

 思案して、自分で修理することにした。代用部品はないかと家の中を捜すと、20年程前の16ビットマシン、なつかしい「PC-9801 NS/E」というノートパソコンが出てきた。もう使うつもりもなく、捨てようと思いつつ、なんとなく捨てずに取っておいたものだ。この98ノートのDC電源コネクタ部品に目をつけた。YAMAHAと98ノートを両方分解して調べると、ほぼ同じ部品が使用されていることがわかった。付け替えれば修理は可能なはずだ。

 修理に失敗したなら、貯金箱の中の今ひとつ足りないピアノ代に、家内からいくらか上乗せさせて(だって、壊した責任の半分は家内だし(笑))、目当てのローランドのデジタルピアノを買ってしまえばよい。うまくいったら、それはそれでメデタシメデタシだ。

 そこで急遽、近所のDIYショップで半田ごてとソルダーバキュームを買ってきて──私は技術者だが、工具の類は全部職場にあり、家には置いていないので──コネクタの付け替え修理を敢行した。

 ともかく、ウラ側のビスを全部はずすと、キーボードと一緒に上ふたが外れる。上ふたに各種基盤は全部くっついている。キーボード側を手前にして左側にある基盤に、問題の本体側電源コネクタ部品がある。この基盤のビスをすべて外すと、簡単にひっくり返すことができる。

 回りの樹脂を誤って溶かすことがないように気をつけながら、買ってきた半田ごてで基盤裏の電源コネクタ部品のはんだ付け部分をあたためる。はんだが溶けたら、ソルダーバキュームで「ブシュッ!」とはんだを吸い取り、壊れた本体側電源コネクタ部品を取り外す。

 同様の要領で98ノートの正常な部品も取り外し、YAMAHAに取り付ける。基盤用のはんだでしっかり付け、分解したときの逆の順序で本体を組み立てる。

 バラしてみた感じたのだが、YAMAHAのキーボードは、驚くほど標準部品ばかりで出来ている。分解しにくいプラスチックのハメ込みではなく、ほぼ全部ビスの締め付けで組み立てられており、JISのドライバーが一本あればバラバラに出来るのである。

 最近の電子機器はハメ込みばかりで、簡単には分解の仕方はわからない。たとえビスで締め付けられていても、そのビスはいわゆる「いじり止めビス」(十字やマイナスではなく、三角や星型のビスヘッドのアレ)になっていて、素人が思いつきで簡単にバラすことはできなくなっているのだ。だが、愛機PSR-E303は、まったくそのようなことはなく、簡単に分解できた。

 おかげで、見事に修理することができ、キレイさっぱり直ってしまった。

 けっこう楽しい修理だった。早くにピアノをゲットするチャンスが遠のいたのは残念だったが。

キーボードのPC接続とMIDIデータのダウンロード

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 先日見つけたサイト、「弾いてみよう!はじめてキーボード」にある、お手本MIDIをキーボードで試してみたくなり、しまいこんでいた、イニシエのSoundBlaster16付属のジョイスティックポートMIDI接続ケーブルをつなぎ、ためしてみる。

 演奏はうまくいくが、データのダウンロードがうまくいかない。プログレスバーがちょっと伸びたかな、と思うと、どうしても途中でダメになってしまう。どうも、ジョイスティックポートとMIDIを接続する際に使用するデバイスがMPU-401だと、UARTモード(要するに一方的タレ流しモード)になるためのようだ。

 それでも、どこかで見つけてきたショパンのポロネーズ「英雄」なんかのMIDIデータをキーボード側の音源で鳴らしてみたら、安物とはいえ、PCのソフトウェアMIDIなんかとは段違いの迫力音。