えっ、ブクレコ終了!?

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 驚いた、「ブクレコ」が終了するそうな。

 引用……

日頃、ブクレコをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。 2011年からサービスをご提供してまいりましたブクレコは、2017年6月30日をもってサービスを終了させていただくこととなりました。 大変勝手ではございますが、ご自身の書評をcsvにてダウンロードしていただけるようにいたしましたのでログインしてご利用ください。 https://www.bookreco.jp/my/users/settings> の下部にご用意しております。 長らくのご利用、ありがとうございました。
※書評のダウンロードは6月30日(金)の16時までご利用可能です。

 ……うーん、残念&参ったなあ。無料で使える本棚アプリとして重宝してきたからなあ……。

 誰だったか、「ある人の人となりを知りたければ、その人の家に行って本棚を見ると良い」と言った人があったと思うが、その点、ネットに読んだ本を露出できるこのシステムは、私如き「俺を見てくれ系」の変人には、実に便利だったのである。

 さて、どうしたものかな。別のサービスを探すか、どうにかするしかないな。

 それにしても困った。ブクレコには500冊を超える読書記録を入力してあるが、なんと、ブクレコには「エクスポート機能がない」のである。多分、運営元に要求してみたところで、廃止の決まったサービス、今更どうにもなるまい。うーん、参った。これを何とかしたいが……。

井上空港とな

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 ほほ~……

 いやはや驚いた……。ダニエル・イノウエと言えば永遠の Cpt. Ret. (退役大尉)、米陸軍日系人部隊「442戦闘団」の英雄で、欧州戦線で奮戦し、パープル・ハート勲章を与えられた隻腕の傷痍軍人である。戦傷をものともせず戦い、復員してからは政治家を志した。戦後半世紀近くの長きにわたって上院議員を務め、数年前(平成24年(2012))に亡くなったことは記憶に新しい。

 ダン・イノウエ氏は日系人であって、要するにアメリカ人であるから、これが日本にとって直接どうこうということではないが、しかし、日本に源流を持つ者の栄誉は喜ばしい。

 しかし……。このことが喜ばしいと思って女房子供に話したところ、愚妻ども、その第一声が

「えっ!?……ださっ!!

……である。

私 「お、お前ら、なんてことを言うんだ。ダン・イノウエに失礼ではないか。『J.F.K.』などと同じだろ?」
娘 「だって、ホノルル行く人たちは『ああ、ホノルルよ~ん』って思ってウキウキするんじゃない」
妻 「わざわざホノルルに行って『イノウエに着いた~』なんて言いたくないわよ」
私 「お前らと言う奴はヒドい。ヒドすぎる。なんというヒドい感想だ!!」

……なんと言おうか、感性の相違であって、もう、どうしようもない。

破船

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 吉村昭の「破船」を読み終わる。

 「羆嵐」より5年後、「破獄」の前の年の作品であるらしい。昭和57年(1982)2月の作品であるという。

 陰惨な物語なのだが、だが、なぜか朦朧とした明るさが根底に潜んでいるように感じられる。また明日がある、次がある、春が来る。只管(ひたすら)、生きる。このことだ。わき目もふらず、率直に生きることだ。

みよし

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 「(へさき)」という字は「(みよし)」とも()む、ということを右の本の84ページで知る。

 「水を押しわけるところ」つまり「水押(みお)し」がつづまって「みよし」というそうな。

 まだまだ、日本語の学習は果てしない。足らない。

知的経験のすすめ

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 実のところ、なぜこの古本を図書館でつい手に取ったのか、それがまったくの謎なのだが、これぞ我が意を得たり、というほどの読書だった。

 「知的経験」というから、中身はもっと勉強勉強した、読書自慢のようなことなのかというとさにあらずで、戦中戦後にかけての、開高健の少年時代の、濃密な「生」を通して、肉体の経験、手足に考えさせることを切々と説く内容である。

 今思い出したのだが、開高健の晩年のエッセイ「シブイ」をもう一度読んでみようとして開高健の並ぶ書架へ行ったがなく、なんとなく取ったのがこの本で、書名には覚えがあったが読んだことがなかったのでなんとなく借りた、というところだったか。

 ……なんにせよ、どっちもAmazonで買えば1円の古本なので、図書館で借りるより買った方が手軽、というような感じはあるが。