フィデル・カストロ逝去

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 キューバの英雄、フィデル・カストロが亡くなったという。

 単独力行の、今からはもう考え得ないような、パワフルで、そして、変わっていて、愛すべき独裁者だった。共産主義者だから私とは精神が相容れないが、巨星()つの感が胸に迫る。

 カストロが樹立したキューバ共和国は、貧しくとも福祉の充実をはかり、国家予算の2割を教育に、更に2割を医療福祉にあててきたという。このため、小学校から大学までの教育費はすべて無料で、教員ひとり当たりの生徒数は5人ほどである。日本の場合は教員ひとり当たり生徒17人ほどであるから、キューバの教育がどれほど手厚いかがわかる。識字率も教育のふるわない南米諸国ではトップレベルで、ほぼ100%であるという。医療も行き届き、スポーツも盛んだ。

 だが、貧しいがため、そしてなによりもアメリカの冷酷な制裁のために亡命者も多く、先頃ついに米国と握手したことは記憶に新しい。

 ともかく、往年の名革命家、チェ・ゲバラの盟友、最後の共産主義者、フィデル・カストロだ。

 祈冥福(めいふくをいのる)

擎天(けいてん)

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 私は共産主義や社会主義なんか大嫌いだが、共産主義者や社会主義者の中には好きな人物もある。ホーチミンや、ボー・グエン・ザップ、カストロ、ゲバラなどは好きだ。これらは男の中の男である。

 共産主義者ではないが、韓国の元大統領、朴正熙もそんなに嫌いではない。彼には毅然とした、立派なところがあった。

 そんな中で、金擎天という活動家も少し好きだ。心をひかれる。きん・けいてん、キム・ギョンチョンと読む。

 金擎天は知る人ぞ知る、「金日成の本物のほう」である。今の糞デブ、金正恩のジイサンである金日成は、実は偽物なのだ。このニセ金日成がソ連人であったことはよく知られている。明治時代から大日本帝国に抵抗してきた不屈の霊将という触れ込みで政治集会に華々しく登壇した金日成であったが、それならば当時、(よわい)70から80にはなっていなければならない筈なのに、現れたのは30そこそこのニイチャンであった。我々が知っている方の金日成である。

 この偽物がかっぱらった伝説の抗日英雄、本物のほうの不屈の男の本名を金擎天というのである。金擎天になりすました金日成は、実際には戦闘なんか大してしておらず、ソ連語しか喋れないエリートぼんぼんなのであった。