「プリズンの満月」読み終わる。
東京裁判に対する作者の抗議の思いがにじみ出るようで、いい本だと思った。
あとがきにあるが、登場人物や出来事は事実だが、そのリアリティにもかかわらず主人公の刑務官は架空の人物で、モデルはいないそうである。
巣鴨プリズンが、その廃止直前にはほとんど刑務所としての機能をなくし、戦犯らがほぼ自由に外出や外泊をしていたことなどを、本書で初めて知った。
- 佐藤の読書リスト(Google スプレッドシート)
オッサンは生きている。
「プリズンの満月」読み終わる。
東京裁判に対する作者の抗議の思いがにじみ出るようで、いい本だと思った。
あとがきにあるが、登場人物や出来事は事実だが、そのリアリティにもかかわらず主人公の刑務官は架空の人物で、モデルはいないそうである。
巣鴨プリズンが、その廃止直前にはほとんど刑務所としての機能をなくし、戦犯らがほぼ自由に外出や外泊をしていたことなどを、本書で初めて知った。
仕事の帰りに図書館へ寄り、一冊借りる。
吉村昭の「プリズンの満月」。
読み始めてみると、期待通りの吉村昭作品なのだが、その一方で、極東軍事裁判への静かな憤りが感じられる。