旗の用法に注意を払う

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 私は右翼であるので、朝鮮人、とりわけ韓国人が日本の国旗に文句を言うのには我慢がならない。

 だが反面、旗の用法には一定の注意が必要であるとも思う。

 (わめ)き騒ぐ一部の政治的韓国人の味方をしたり肩を持つわけではないが、スポーツのファンなどが旭日旗を押し立てての応援に(こだわ)るのは考え物である。

 日章旗と旭日旗は異なる。

 日章旗の方は、これは日本の旗だ。国民皆のものだ。日本国民は誰でも、この旗を誇りとし、慶祝に応援に、これを掲げ用いる権利があるはずのものであり、それでこそ国旗の尊厳が生じ、発揚され、維持され、向上される。与国、他国、第三国からケチをつけられる筋合いのものではない。否、ケチをつけたければ勝手につけるがよい。コッチは勝手にこれを無視し、日章旗を用いるだけである。

 他方、旭日旗は、これは違う。これをスポーツの応援に用いるのは如何(いかが)なものか。

 というのは、旭日旗は、8条のものは自衛隊の部隊一般の、16条のものは海上自衛隊の自衛艦の旗であり、すなわち日本の国家としての軍事機関の標章だからである。

 こういうものを非暴力、平和、楽しみの場であるスポーツ会場へ持ち込むのは不適切であるし、上述の理由から、知らず知らずのうちに国の機関の地位を詐称してしまっている疑いもある。

 8条、16条とも、古くから用いられてきたもので、一般的なデザインのものでもあるから、著作権がどうとか意匠登録がなんとか言うような筋合いのものではない。ただ、これは軍事機関、軍事機関と言って差し支えがあるならば、自衛隊の部隊や自衛艦と表現するが、これらそれぞれの標章であり、そのことをもって、これらの旗を自衛官でもなんでもない一般人がスポーツの応援に振り立てて用いるのは不適切なのである。自衛官が固有の公務として執行する国防の任務は、スポーツとは異なる。本物の命のやり取りと、点数が入って勝ち、というようなものは異なるのだ。

 スポーツの応援とは別だが、同様の理由で、軍人であったことなど一度もなかったような(やから)が「コスプレ」と称して旧軍隊の軍服や階級章、勲章類を着けて闊歩したりするのも、身分や地位を詐称している疑いがあるので、私はこれに反対である。

 ただし、(こう)()()とかマニアとかいうような人が、旭日旗や軍服、勲章類をただ収蔵し、時々取り出しては見て楽しむだけだと言うのなら、これは誰に迷惑がかかるわけでもなし、勝手にするがよろしかろう。また、江戸時代の武士の扮装を農民出身の一般人が試してみたからと言って、これはもう100年以上が経過して歴史的なものになっているのであるから、身分や地位の詐称とは言えないと思われる。本身の正宗や村雨を腰に二本(りゃんこ)差しにして振り回すのでもない限りは、これもまあ、勝手にすればよろしい。

 そのような理由で、私の意見は、スポーツの応援や、祝日や慶祝時に一般人が掲げる旗としては、「日章旗は〇、旭日旗は×」である。