今秋はじめて

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 蝉の声は止んだ。まだまだ暑い日もあるが、徐々に気温は下がり、日が短くなり始めた。夜に虫が鳴く。

 秋である。

 祝日の朝、今秋はじめて、ホットコーヒーを入れた。久しぶりの湯気、香り、刺激。砂糖を入れぬかわり、朝食代わりのチョコレートを食べながら啜る。

 チョコレート3(かけ)。働かぬ日の朝食はこんなものでよい。肥満すると身軽に動けなくなってしまう。

アイス

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 朝食代わりのコーヒーをアイスコーヒーに代える。

 梅雨前の夏だ。コーヒーが朝めし代わりなら、御菜(おかず)代わりはチョコレート二(かけ)。長年、働かぬ日の習慣はこれである。

 言ってはなんだが、消費する予定のないカロリーを()らなければ、肥満はしない。

 だから「私は立派だ」などと誇りたいとか、自慢話などしたいわけではない。そうではない。

 人間、「消費する予定のないカロリーを摂ってしまうもの」なのであり、「それで普通」だということを言いたい。人間は非合理の中に生きる。肥満するのが解っていて食い、金がなくなるのが解っていて浪費し、病気になるのが解っていて塩分を摂りすぎ、酒を飲む。頭が悪くなり、良い学校に入れなくなるのが解っていて勉強しない。死んでしまうのが解っていて戦争を起こし、殺し合う。それが人間だ。

 その逆は、木石(ぼくせき)とか金物であって、彼らは合理的だ。肥満なんかしないし、戦争もしない。人間のように自ら高まることもないだろうが、少なくとも自己の存在を否定しない点で合理的だ。

 だから、合理的な立派さや美をひけらかしたり、(いわん)や他人に強いるようなことは、やめたがよかろう。それは「私は人間的ではありません」「私は木石金物みたいなものです」と大声で言っているようなものだ。