#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
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朧夜
朧月夜
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朧月夜
さえずり季題【382】今日は旧暦二月十五日の望ですので、「朧月夜」を詠んでみましょう。傍題に「朧夜」。さえずり派では「朧」と「朧月」が過去3回出題されていますが、朧月夜は別の見出し季語なんです。
朧夜のときにふれ合ふ繋舟 佐々木節子#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #saezuriha_odai
— 佐藤俊夫 (@SatoToshio) March 31, 2018
朧月夜 ・朧月 ・朧
「
三つとも似たような言葉であるが、あらためて歳時記を引いてみると、それぞれ別のものとして記載されている。
以下それぞれ、「角川俳句大歳時記『春』」(ISBN978-4046210319)から引用した。
【
朧月夜 】三春 (傍題朧夜 )■ 解説 ぼんやりとかすんだ春の月の夜。空気中の水蒸気によって月がほのかにぼやけて見えるさまは、春ならではの濃密な情緒を感じさせる。肌にさわる空気もなまぬるく、幻想的、官能的な雰囲気に満ちた季語であるだけに、
即 き過ぎにならないように作句上の工夫が必要となる。(藤原龍一郎)
【
朧月 】三春 (傍題月朧 ・淡月 )■ 解説 春月のなかでも特に朧にかすむ月をいう。あるいは地上の朧の濃くないときでも、この季節に多いヴェールのような薄雲の広がる夜には、雲を通して月は朧に見え、
暈 がかかることも多い。いずれにしても、秋の澄み渡った空に皎々 と照る月とは対照的に、滲んだ輪郭を以て重たげに昇るのが朧月である。湿り気を帯びた温かい夜気が辺りを包み、折しも咲く様々な花の芳香もあいまって、朧月には仰ぐ者の春愁を誘う趣がある。(正木ゆう子)
【
朧 】三春 (傍題草朧 ・岩朧 ・谷朧 ・灯朧 ・鐘朧 ・朧影 ・庭朧 ・家朧 ・海朧 ・朧 めく)■ 解説 春になって気温が上がると、上昇気流が活発になり、微細な水滴や埃が上昇して大気の見通しが悪くなる、というと身も蓋もないが、それを昼は霞といい、夜は朧とよべば、とたんに情緒を生む。ぼんやりとかすんだ夜気のなかでは、ものの輪郭も色も音もどこか奥床しく優しげで、そのために多分に気分を伴って使われることが多く、草朧、庭朧、鐘朧、海朧、谷朧などと美しくいう。語感も柔らかく、曖昧さをよしとする日本人の美意識にかなった言葉である。(正木ゆう子)