百日紅(さるすべり)

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 一昨日TSUTAYAで借りた「百日紅~Miss HOKUSAI~」、昨夜寝入ってしまって全部見なかったので、あらためて見た。

 3年ほど前のアニメーション映画だ。聞いたことがあったような気もするのだが、当時は見なかった。

 先日来、朝井まかての作品「(くらら)」のドラマ原作を読んだので葛飾北斎の娘・應為に興味を覚え、杉浦日向子の原作「百日紅(さるすべり)」を読んだのだ。

 アニメは原作に忠実なエピソードをところどころ交えながら、だが、原作とはまったく違ったさわやかな作品に仕上がっており、作画も美しく、面白い。

吉原格子先之図(葛飾應為)

 今度は「吉原格子先之図」の実物が見てみたいものだ。渋谷の太田美術館というところにあるという。

 さておき、もうすぐ百日紅の季節だ。

読書

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 去年の秋にNHKで「(くらら)」というドラマを見た。葛飾北斎の娘、葛飾應為(おうい)がモデルだった。それで興味を覚え、朝井まかての原作を読んだり、緒形拳・田中裕子・西田敏行が出演した昔の映画「北斎漫画」などを見たりした。

 先週「眩」の原作を読んだので、もう一度ドラマのほうも見たくなった。

 昨夜帰宅してから、もしかして、とHDDレコーダの録画リストを見直したら、まだ消さずにそのままだった。もう一度見てみた。やはりよく出来たドラマだな、と思った。

 概ね原作の精神に忠実に作られているドラマだが、原作で悩みの種として描かれている北斎の孫の時太郎に関することは、このドラマではバッサリと切り捨てられている。


 国会図書館へ行き、故・杉浦日向子の有名な漫画「百日紅(さるすべり)」を読んだ。これも葛飾北斎・葛飾應為父娘と、渓斎英泉こと池田善次郎らを主人公にした漫画だ。

 應為と善次郎の、友情のような、仄かな恋情もあるのかないのか、……という微妙なところが描き出されていて面白い。

 昭和58年(1983)から昭和62年(1987)にかけて連載されていたというから、もう35年も前の漫画だ。この漫画のことを全く知らず、作者も死去した後とは、今まで本当に惜しい時間を過ごしてきてしまったように感じるが、反面、今になってこの作品に巡り合えたことは幸せでもある。

 白状すると、最近、本代をケチるために図書館へ通っている。漫画は県立図書館にはほとんどないので、読みたい本が必ず在架している国会図書館で読むことが多い。それで今日も国会図書館へ行った。ところがこの「百日紅」、味わって読んでいたら、今日半日では2冊全部読めなかった。

 結局、帰りに新越谷の旭屋で上下二冊を買った。

 私自身、馬鹿だなあ、と思う。国会図書館までの電車賃と本代を合わせたら、結局高くついてしまったわけである。

言葉
半鐘泥棒

 背の高い人をバカにするとき「半鐘泥棒」というそうな。半鐘は火事などの時に鳴らすもので、火の見櫓の高いところにぶらさげてあるわけだが、これが盗めるような奴ァあいつだけ、というような意味らしい。

おっ、葛飾応為か

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 明日、葛飾北斎の娘、葛飾応為(おうい)を題材にしたドラマがNHKで放映されるという。

 これは面白そうなので、録画予約をして見ることにする。

 確か同じ題材で、だいぶ昔、「北斎漫画」という映画があったと思う。緒形拳・西田敏行・田中裕子出演だったか……。ちゃんと見ていないので、どんな作品かよく覚えていない。

絵本彩色通(えほんさいしきつう)

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葛飾北斎「絵本彩色通(えほんさいしきつう)」から引用

 ヨーロッパの隈どりと天朝の彩色の隈とは表裏のたがひなり。中華扶桑は共に亜細亜(アジア)大洲にて、絵のくまどりは、模様と同じ事のように心得、または金泥くくりなぞを加へ、円方浮沈のためにはあらず。彼も知り是も弁へ、画く所、死活なくんばあるべからず。