平坦無味無色円満無境界

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 商人が偉いとされ、これが牛耳る世の中は、カルロス・ゴーンのような尊大な卑怯者の金持ち商人を見ていると、もう嫌になった。堀江何某なんてのも、大きさはだいぶ下がるが、そんなようなものである。

 だからと言って、往古のように、軍人や武士が牛耳る世の中ほど窮屈なものもない。

 坊主、神主、教父や神父に類いする僧侶その他、宗教家が操る世の中なんて、もっと嫌だ。

 王とか皇帝もダメだ。大統領なんてのも、選挙で皇帝を選んでいるようなもので、アメリカの大統領を見ていると、これもダメだということがよくわかる。

 漢とか明の時代の中国みたいな、官僚専制国家体制も、真っ平御免である。

 技術者や科学者が牛耳る世の中もダメだ。技術者なんてものはほとんどがキチガイで、核兵器を作ってこの世に地獄を現出させるような罪人集団だ。

 人間はもっと真っ白で、何の利害もなく、平穏・平静で変化なく、怒りも憎しみもなく、柔和な中間色の、無音無熱の、光らずかつ闇にあらず、境界のない、中立無味の、平坦かつ真円のような存在になれないものなのだろうか。

リー・アーメイ氏死去を今知る

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 「ミリタリー・チャンネル」の銃器レビュー番組などにもよく出ていた「サージ・ガニー」ことリー・アーメイ氏が死去していたことを今知った。

 「この人、そういや長生きだなあ、いくつなんだろ」などと思い、ウィキペディア見たら没年の記載があって、今年の4月とあるものだから、驚いた次第である。

 祈冥福(めいふくをいのる)

グレース・ホッパー准将と過労死

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マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

 ……こう詠んでのけたのは寺山修司であったか。

 同じニヒルを「身捨つるほどの会社はありや」と言い替えてみれば過労死禍も減るのではないかと思うが、そうもいかぬというのが正直なところだろう。

 所詮身過ぎ世過ぎのことなら、七里蹴灰(けっぱい)、くだらん会社なぞケツを(まく)ってトンズラ退職してしまえばよい。それですべてはリセットだ。

 だが、退職してしまえばそれでおさらば、というふうにはいかぬ仕事だってある。人生の状態がそのまま仕事というような、退職できない仕事だ。かつてはそんな、「人生の状態がそのまんま職業」という人たちがザラにいた。定年で辞めたらそれでさいなら、とはいかぬ職業だ。

 どんな仕事か。

 かつての「僧侶」「神主」などがそうだ。かつての「やくざ者」もそうだった。もっと昔なら、「武士」だって「農民」だってそうだったろう。封建制とはそういうことを言う。自分一人のことで済むならまだしも、ホンモノの封建制は、農民に生まれれば、あるいは武士、商人、職人、なんでもいいが、子供や孫すら親の職業から「退職できなかった」のである。まあ、老齢で実際の役に立たなくもなれば、それはそれで思いやりというか、別の仕組みがちゃんと働き、僧侶であり神主、はたまたやくざではあるにしても、事実上隠居という状態もあったとは思うが……。

 僧侶とか神主とかやくざ者とかいう人生状態――もはや「職業」とも「仕事」とも言うまい――は、こうした封建身分制の残滓をつい最近まで色濃く残していた。

 現代では、やくざや僧侶にかなり近いものに「政治家」がある。80歳近い(よわい)でも、老骨にムチ打つようにして働いている政治家はたくさんいる。

 政治家よりもっと突き抜けたものに「皇族」がある。これは人生がそのまんま職業である人たちの極北だろう。「辞任」などというものでは、その責任を逃れることができない人々である。しかもなお、その身位は「世襲のものとする」と、唯一法律で定められた職業だ。

 辞めることができない職業として、日本ではあまり知られていないものに、「将校」というのがある。日本の旧軍隊もそうだったし、今の米軍も基本的にそうなのだが、「将校」というものに一度なってしまうと、死ぬまでやめられないというのが基本だ。現役の定年はあるが、その後は「予備役」に編入され、死ぬまで軍籍から離脱できない。

 現在の日本の自衛隊など、定年を迎えさえすれば永久に防衛省からおさらばすることができるから甘いものだが、実はこれは国際的なスタンダードではないのである。

 逆に、旧軍隊はこの国際的なスタンダードにのっとっていたものだから、職業軍人になることを当時は「永久服役」と言った。この「永久服役」から逃れることのできる数少ない例外に「死病にかかる」というのがあって、結核などにかかるとやっとこさ軍籍から縁を切ることができたものだそうだが、これは当時にあっては、不名誉なことであった。

 米軍の将校が今も「永久懲役」である判りやすい例は、プログラミング言語「COBOL」の生みの母、世界初の「物理的バグ」の発見者、グレース・ホッパー准将である。

 彼女は若い頃から米海軍将校として電子計算機システム開発に従事し、准将にまで上り詰め、彼女の名を冠した駆逐艦「グレース・ホッパー」まであるほどの有名人だが、よぼよぼのおばあさんになってもまだ海軍の軍服を着こんで、准将としてさまざまな活動をしていた。その名誉を受けるためというだけではなかった。将校の身分を捨てることが許されていなかったのである。まあ、ホッパー准将ぐらいにまでなれば、海軍でもこの老将を世界的IT技術者として大切にもするし、彼女も自分を大切に扱ってくれる海軍が大好きだったらしく、死ぬまで嬉々として海軍の制服に袖を通したものらしいが。

 しかし、軍隊が嫌いだったら、もう、こんなシステムは嫌で嫌でたまらぬだろう。なにしろ、「辞任というようなことでその責任を逃れることができない」んだから。

 だから、首を吊ったり飛び降りたりするくらいなんだったら、そんなカス会社、辞めなさいって。皇族とか外国の軍人に比べりゃ、屁みたいなもんだって、そんな安定、そんな身分、そんな責任。

最近時事

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言い換えりゃいいってもんじゃない

 またなんか、変な新聞の変な社説でこんなことを言っている。

 「子供の日」を「子どもの日」と言い換えたようないかがわしさだ。こんなのは体育という言葉の定義の問題に過ぎない。

 それに、「見るだけスポーツ」「娯楽スポーツ」、ひいてはサッカーの如き「賭博スポーツ」までをも称揚することに繋がるようで、あまり健全でない意見だと思う。

ジィさんバァさん凄過ぎ(笑)

 高齢化でもこれならまあ、……いや、いやいやいや、だめだだめだだめだ。老人に頼っておっちゃイカン。若いモンが働かにゃイカン。

意外、盤石の専制国家体制強化中かと思いきや

 あらまー……。軍人如き、あの中国政府の事だから、ギューッと統制できてるのかと思いきや、やっぱりそうか、という感じだ。まあ、前から分かり切ったことではあるが……。

 こんなことが起こるようでは危ないな。結局、政府がちゃんと軍を抑えきれてないのよ、尖閣だって領空侵犯だって何だって。

 大男総身(そうみ)に知恵が回りかね、ってなところだろうねえ。

亡くなった方には気の毒だが

 まことに気の毒なことである。しかし、まあ、こういう状況だったらしいからねえ……。かなり迷惑だったらしい。

コレコレ!外国人が勘違いするでしょっ(笑)

 何か、ニッセイがオリンピックの協賛・協力などの活動で作ったらしいが、面白すぎるワイ。

先王は立派な帝王だったが……

 タイ国王、ラーマ9世・プミポン国王陛下崩御の報に接す。

 盟邦タイの国王陛下であって、哀悼の限りである。タイ王国のために祈る。

%e3%83%af%e3%83%81%e3%83%a9%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%83%b3%e7%9a%87%e5%a4%aa%e5%ad%90 ただ、聞くところ、次期国王の皇太子さん、どうも、何か、ちょっと、アレな人らしいね……。右の写真で見る限り、どうも、なんとも、アレだ。

 王位継承順位2位の、妹君・シリントーン王女は真面目で英明な人らしく、国民人気も非常に高いそうだが、独身で子がなく、将来の王権継承上少々問題アリとかで、このブッ飛んだ皇太子が即位しちまうらしい。タイの人々も大変だなこりゃ。

ある意味ラクな人も出てくる

 国会では毎日毎日稲田防衛大臣がさんざんイジメられ、泣かされるという始末。

 しかし、一般論として、論戦がこういった大臣個人の資質や発言に集中すると、各省庁の役人などは膨大な数字などを積算したり中身のある答弁を書いたりといった手間が減り、楽な面も出てくる。

 目立つ人が叩かれ役で新聞に書き立てられているようなこういう時に、深くひそかに、目立たず、隠れて、そしてシッカリと進行する何かがあるんだから、ま、色々なところをよく観察して、野党もせいぜい気を付けることでしょうなあ。

木村沙織氏引退

 女子バレーの世界的第一人者、木村沙織氏は引退の意向という。

 強く美しい選手で、引退は惜しいが、今後もまた違った領域で大いに活躍をされるよう祈る。

ボブ・ディラン、ノーベル文学賞

 歌手が文学賞、てのは初めてのことなんでしょうねえ。

 ファンにはタマランのだろうなあ。……私は名前ぐらいしか知らん。

南海電鉄不適切アナウンス、不覚ながら笑っちまった。

 アナウンスの対象となったのが中国人か朝鮮人かは知らんが、不覚にも笑っちまった。

 この車掌さんも、多分、それほど考えもせず、

「本日は大変混みあいまして、まことにご不便をおかけしております」

「本日は雨で滑りやすくなっております。ご不便をおかけしております。お足元に十分ご注意の上ご乗車くださいますようお願い申し上げます」

……くらいの、定型的アナウンスで言ったつもりなのだろう。

 大して罪深さは感じられず、些細な失敗だと思うが、しかし、それにしても「本日は外国人のお客さまが多く乗車し、ご不便をお掛けしております」はないよなあ(笑)。

 しかし、ここには、なんというか、先日の「近鉄・職務放棄飛び降り大怪我駅員」の一件にもあったように、何にでも口汚く文句を言って詰め寄るバカ客の姿が見え隠れするな。大阪特有の低劣な客の性質にいちいち対応しなければならない鉄道会社も気の毒だわ。