毎日毎日、糞面白くもなく東武伊勢崎線改メ「東武スカイツリーライン」と日比谷線を乗り継いで通勤している。
そんな日々のなかにも、時々、「クッ……」と笑いをかみ殺したくなる光景というものが、実はなくはない。
西向きの窓に向かって立っていると、五反野のあたりに
「イタリアの鬼才 エンリコ・フミアのデザインアパート アヴェントハウス」
……と書かれた大看板があって、五反野という場所とか地名とか、「イタリアの鬼才」とか、なんだかモノスゴイということはヒシヒシと伝わってくるがところでエンリコ・フミアて、誰?とか、モノスゴイ感とはうらはらなこの品のない看板は何、とか、「鬼才」ってコトバ、今でも使う人いるんだなあ、いや、俺は使うけどさ、とか、いろいろとツッコミどころが多い。
ググッてみると、何か、イタリアの偉いデザイナーであることには間違いないらしいが、しかし、この大看板はないよなあ、などと思うのだった。
これなど、前述の「クッ……」の範疇である。
いつも漫然と通り過ぎるばかりで、正確な場所がわからないでいたのだが、今日、各種情報をもとにGoogle Mapを駆使して調べてみたら、どうやらこのアパートであることがだいたいわかった。