時事駄聞(だぶん)

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引きこもり耐性も何も

 Twitterでは「数週間程度の引きこもり耐性」という言葉がトレンド入りしている。

 しかし、ネットのある現代日本で、耐性もヘッタクレもなかろう。ネットのある状態で家にいても、これは引きこもりとは言えない。

 本当に誰とも接触せず、何も会話せず、自らに向き合う事だけが許された引きこもり、しかも、「過去の人々とも交わらない」、すなわち読書も禁止された正真正銘の真の引きこもりだと、これはさながら「達磨大師」の面壁のようなものであって、常人にはほぼ不可能である。

 だが、ネットさえあれば、私など、数週間どころか、数年、いや、10年程度は引きこもることのできる自信がある。

 そうは言え、これは単純に金銭の心配をしなくてよいと仮定したものであって、「金を稼ぐ」ということをも「引きこもり耐性」のうちに定義づけると、私は1日としてこれに耐えることはできない。私個人は、ネットから自動的に金銭が流入してきたり、ネットから継続的に金を()み上げることができるようなシステムは、残念ながら確立できていない。物理的に働きに出ないと、給料は貰えないソーシャル・システムに属しているからだ。

テレビ局で

 テレビ局では新型コロナウイルスが蔓延し、著名人や社員に病者が続出しているという。

 落ち度なくして重病に(かか)ってしまったテレビ局の働き手にはお見舞いを申し上げたい。

 だがしかし、これをきっかけにして、差別と偏見に満ち溢れた狂騒的で低劣なテレビ番組が減り、日本の知性が向上するのではないかと思う。