マンガンノジュール

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 マンガンノジュールが大量に見つかったという。

 しかしまあ、難しいんでしょうね。絶海の孤島、南鳥島は遠く、輸送にえらく手間取るだろう。また5000メートルの深海は手ごわく、そこから引き上げるだけで一苦労、しかも台風の巣のような南海で、採掘プラットホームの運営も簡単ではない。それに、海底の資源開発には国際的な取り決めがあって、好き勝手にはできないような感じである。

 しかも、日本は「小資源国」というモデルでやってきていて、ある特定資源が沢山国内で採れる、という資源産出国としての運営には不慣れだ。昔は養蚕が盛んで特産品だったから、紡績など軽工業の興隆とあいまって絹糸などを輸出していたが、そんなの文字通り「今は昔」……である。

 はてさて、これ、どうするんだろ?誰か開発すんの?

日本の資源と子供と子供を育てる環境

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 日本の資源は、他でもない、人。とりわけ、その人一人一人のてっぺんにのっかっている数百グラムの脳こそが日本の資源である。

 思い見るべし、地面を掘って原油が出ますか?天然ガスが出ますか?金が出ますか?鉄は?銅は?アルミは?ウランが出たなんて話、聞いたこともないでしょ?今更言うまでもない、日本は少資源国なのだ。

 どこかの、国民の頭は悪くても足元掘ったら鉱石や油がざくざく出てくるような、そんな国とは違うのだ。たゆまぬ努力を続けねば、日本の資源である頭脳は絶えてしまう。

 しかし逆に言えば、日本の資源は採り尽くして終わるわけではない。たゆまぬ刻苦を続けさえすれば、無尽蔵に得ることが出来る。

 ゆめ、たゆとうことなかれ、放っておけば勝手に増えるわけではないこの資源は、必死で子供を育てることなくしては絶える。

 子供を育てる環境を自らの責任において整備することは、狭小な国土で、資源の少ない日本における、社会人の重要な義務である。