一杯

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IMG_3950 早々と入浴してしまう。真っ青な空を背景に、白く輝く入道雲の峰がむくむくと大きくなっていくのが、開け放った風呂の窓から良く見える。写真は風呂の窓からではなく、南向きのリビングの窓から撮ったものだが、なんだか映画「ゴースト・バスターズ」のマシュマロマンみたいな形で、文字通りの入道雲、面白い。顔まで憤怒相の金剛力士像みたいに、怒ったように見える。「ガーゴイル家族」のガーゴイルの顔にも見える。

 クーラーをかけて、いつもどおり氷の塊を冷蔵庫から取り出し、カチワリを沢山作る。IMG_3949

 いつもの酒、指五本分、ケチケチせずにたっぷり注いでやり出す。至福至福。

28.07ブログ記事100件 なんだか今月は、ブログにどうでもいい文字列を書き殴ることが多く、気が付くと細かいエントリを100個も書いてしまったようだ。

 事情により、休日なども家でじっとしていなければならない日が多く、いきおい、読書をするかウェブサーフィンをするか(文字列インプット)、ブログを書くか(文字列アウトプット)、どっちかしか無聊を紛らす楽しみごとがないからである。

 不肖私こと佐藤の特技は、意味のない文字列であれば無限に出力し続けることができることだ。

 しかし、面白いことを書けとかテーマに沿った論説を書けとか他人の文体を模写しろとか、そういうプロっぽい縛りがあると途端にダメになってしまう。だから、この特技を生かしてライターになるとか小説を書くとか、そういう商売はできそうもない。

 恥ずかしながら若い頃、小説の新人賞に応募したことがあったが、箸にも棒にも引っ掛かるものではない。そりゃあ、私は芯から面白い人物というわけでもないので、当たり前である。

 さておき、忙しかったとはいえ、今月は映画を二つ(「帰ってきたヒトラー」と「シリア・モナムール」)見に行けたのは僥倖(ぎょうこう)だった。

 最近は子供たちも大きくなってしまい、子供たちは子供たちで自分の見たい映画を勝手に見に行くようになった。それで、以前のように、私は()いて子供向きのディズニー映画などを見に行かなくてもよくなった。楽だが、こうして子供も離れていくんだなあ、と思う。まだ寂しいとは思わないが、しかしなにやら()()みとはする。

帰ってきたヒトラー

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 このところ話題になっている映画、「帰ってきたヒトラー」を見に行った。

 どこの映画館でもかかっている、というわけではないようだが、「TOHOシネマズ」の系列ではかかっているようだ。私が行きやすいのは定期券の関係で歌舞伎町の「TOHOシネマズ新宿」である。昨日予約しておいて昼の上映を見に行ったのだが、昼以降の上映はもうほとんど満席だった。なかなかの人気だ。

 面白かった。

 この映画を楽しむのには少し予習がいる。移民やテロをめぐる現在の欧州のリアルな政治思潮の状況、ドイツの政党、それから映画「ヒトラー最後の12日間」は絶対に見ておかないといけない。あと、ナチス政権奪取当時の有名な施政方針演説のフルサイズ 、あれも見ておくといいと思う。それからチャプリンの独裁者なんかも。そうすると楽しみが増す。

 とても面白い映画なのだが、抱腹絶倒ギャグで大笑い、というのとはちょっと違う。ヒトラーの人間的魅力を描き出すことにすら成功している映画なので、注意深く鑑賞すべきところがある。

 欧州の政治状況は私には他人事なので、それについて詳しい人に比べると、私の楽しみは多少減っているかも知れないが、その点を割り引いても面白いと思う。

 パンフレット買って、帰りに秋葉原の有隣堂で原作上下2巻買った。

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 原題は「ER IST WIEDER DA」となっていて、辞書を引くと英語では「He is back there」、「彼、(ここ)に帰す」というほどの題であるようだ。