忠魂碑と梅と目白

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 近所に忠魂碑がある。

 目立たない場所にあるが、私の家から駅までの通り道にあるので、いつも早朝にその前を通る。朝早くから遺族会員らしい年配の方々が黙々と手入れをしておられる。

 敷地の柵の(そば)がごみステーションになっているのはいただけないが、それでも四季折々の花が植えられ、静謐な鎮魂の場、あるいは武勇の顕彰の場らしく荘厳(しょうごん)されている。

 今の時季は幾本かの梅が、香りも(ほの)かに、やさしく咲く。

 今日も出かけるついでに忠魂碑前を通りかかった。ふと見ると、それらの梅に2羽の目白が来て蜜を吸っていた。2羽交々(こもごも)、いい声で鳴いている。

 これは春らしくて面白い、と思ったので写真に撮った。

 しかし、何分小鳥のことでじっとしていず、撮りにくいこと撮りにくいこと。何度もシャッターを切って、やっとものにした。