結婚指輪をしていないことに気付く

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 結婚25年以来(このかた)、一度も外した事のない結婚指輪をしていないことに、先ほど風呂場で気付いた。慌てて風呂場の床や物入れ、排水溝に落ちたりしていないか探したが、ない。

 年がら年中痩せている私だが、最近指までが痩せてきた。指の筋肉が落ちて細くなってしまったのだ。以前は病院のMRI検査の折など、外そうとしても外れずに難渋したことすらあったほどの結婚指輪だのに、最近は入浴中に指に石鹸が付くと滑って外れそうになったりすることが多くなっていた。それで、頭を洗う時などに無意識に指輪に触る癖がついていて、今夕、ないことに気付いたのだ。

 ところが、前回指輪の有無を確かめたのはどこでだったのか、まったく思い出せない。確実なのは日曜日の夜の入浴時である。このときは触れて確かめていた。ところが、月曜日は涼しかったので入浴しなかった。その間、2度職場に往復している。

 夫婦の紐帯の象徴を()くしてしまうのは失態であるし、精神的にも惜しい。裏にサファイアのはまった気に入りの指輪だ。なんとか見つかればよいのだが。

 こんなことになるなら、「最近指輪がユルいなあ、宝石屋で縮めて貰おうかなあ、どうしようかなあ」と感じ始めた時に、躊躇せず縮めておけばよかった。