(かた)月見

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 うっかりしていて、十三夜が過ぎてしまった。

 天文学上の「望」は今夜だが、月見、なかんづく「(のち)の月」、俗に「栗名月」は去る10月11日の金曜日、旧暦九月十三日であった。

 忘れていた。

 昔の人は仲秋の名月だけを楽しんで後の月を見ないのを「(かた)月見」と言い、縁起が悪いとしたものだそうだ。

 確か金曜日の夜は台風が近づいていて、良い天気とは言えなかったがチラホラ月が見え隠れしていたのではなかったかと思う。だが、接近する巨大台風19号に気を取られ、とてものことに月を見ようかという気はしなかった。

後の月

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 今日は「後の月」、十三夜だ。

 昔の人は先月の「仲秋の名月」、つまり十五夜の月だけを見るのを「片月見」と言って嫌った。

 中秋の名月のことを「芋名月」というのに対して、後の月のことを「栗名月」とも「豆名月」ともいう。食欲の秋らしく、旨いものが多い。

 しかし、団子も芋も旨いが、酒呑みはどうも、どっちの月でも「お神酒(みき)」で酔っぱらってばかりいる。