読書

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 先々週の土曜日に他の2冊と一緒に図書館から借り出した「絵でみる江戸の食ごよみ」を今週月曜日に読み終わった。

 江戸時代の食べ物に的を絞った雑学本である。

 幕末頃の雑学本「守貞漫稿(もりさだまんこう)」等に多くの材を得、古川柳を交えつつ万人向けに書かれており、読んでいると取り上げられている食べ物が食べたくなって腹が鳴り、面白かった。

 図書館へ3冊を返しに行き、入れ替えに別の本を借りてくる。

 「太平記」の釈本があったので、それを借りる。実は岩波の原文6巻本をじっくりと腰を据えて読みたいのだが、買うには結構高くつく。それで国会図書館で読んだのだが、国会図書館は借り出しができないので、どうしても読みたいところをポイントを絞って読むしかなく、斜め読みになってしまう。私も自分が読みたい楠木正成伝のところだけを読むにとどまってしまい、食い足りなかった。

 借り出しのできる越谷市立図書館の本館には、この岩波の6巻本があることはあるのだが、自宅最寄りの南部分室にはない。本館から取り寄せもできるとのことだったので、一度申請したのだが、「取り寄せが来たら連絡する」と言われたまま、それっきり連絡がない。

 しかし、この釈本もそう悪くなく、最初のページを(めく)ってみるとちょっと吸い付けられる感じがしたので借り出した。

 国内本の棚を(そぞ)ろ歩いていると、光人社NF文庫の「陸軍戦闘機隊の攻防―青春を懸けて戦った精鋭たちの空戦記」があったので、それも借りることにした。海軍の戦闘機操縦者の手記は坂井三郎中尉の「大空のサムライ」などをはじめ、意外に流布しているものが多いので私も読んでいるのだが、陸軍のものは案外に読んでおらず、しかも加藤中佐などの有名人は早々と戦死しているから、第三者による客観くらいしかない。

 とはいうものの、先頃亡くなった田形竹尾准尉の手記や、樫出勇大尉の対B29空戦録、小山進伍長の飛燕空戦録などは読んでおり、その敢闘ぶりに感動を覚えても来ている。

 そうしてみると、この本も読んでおかねばなるまい。

 戦争からの連想で、以前に見た「スターリングラード」という映画を思い出した。スターリングラードの攻防戦を描いてはいるが、主人公はソ連邦英雄、稀代の狙撃手、ワシーリー・ザイツェフだ。

 たしか原作は「鼠たちの戦争」という題だったはず、と思い出した。なぜ覚えていたかと言うと、映画を見た後原作を読みたくなり、Amazonで検索したのだが、既に絶版となっていて、古本しかなく、読むのをあきらめたからだ。当時、なぜか「図書館で探す」という選択肢や、「古本を買う」という選択肢を思いつかなかった。読みたい本は買って読んでいたからである。今はそんな(こだわ)りなどなくなってしまった。

 そこで、図書館カウンターの検索端末で探してみると、南部分室に在架である。すぐに借り出した。

 結局、借り出した本は、古いにせよ洋の東西にせよ、全部戦争がらみである。

図書館~蕎麦屋~雷電為右衛門~月~焼肉~ラーメン屋

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国会図書館

 国会図書館へ調べものに来た。

 そのついでに、旧陸軍・二式複戦「屠龍」のパイロットであった樫出勇大尉の書いたものがないか探した。

 「陸軍戦闘機隊―私は愛機と共に青春を賭して戦った!」というのが見つかった。多くのパイロットの戦記集成だ。その中に樫出大尉の文章が収載されていたのでそれを読む。

 (かね)て、光人社の文庫本で一冊、樫出大尉の著書を持っている。読んだ時その内容に非常に驚き、本土防空戦について認識を大いに改めさせられたものだ。

 読んだのは6年ほど前のことだ。当時、Amazonのレビューに読後感を書いたが、今日はそのことを思い出し、他に樫出大尉の文章があればと思って探してみたのだ。

 内容は光人社文庫とだいたい同じで、どちらかをもとに推敲して使ったものと思われる。

室町砂場 赤坂店

 今日も蕎麦を手繰る。砂場蕎麦の名店「室町砂場 赤坂店」は国会図書館から歩いて行ける。

 14時過ぎあたり、そろそろ空いたかなという頃合いを見計らって行ったのだが、(あに)(はか)らんや混んでいる。少し並ぶ始末だった。今日偶々(たまたま)混んでいただけか、いつもそうなのかはよくわからない。しかし、小体(こてい)な店なので席が空くのも早く、10分とは待たなかった。

img_4863 とりあえず菊正宗を一合。通しものは浅蜊の時雨煮だ。薄味の出汁で煮てあり、旨い。

 いつもは肴に焼海苔をとるが、今日は「梅くらげ」を頼んでみた。以前、室町砂場の日本橋本店で通しものに出され、旨いなあ、と思っていたからだ。菊正宗によく合う。

img_4864 いつものとおり、まだ盃に一杯ほど酒が残っている頃おいに「もり」を一枚頼む。

 旨い。やめられない。

梅くらげ 350円
菊正宗 750円
もり 600円
合計 1,700円

 しかも、「砂場蕎麦」は、虎ノ門にしても室町にしても、結構安いのである。

雷電為右衛門墓所

 img_4867 砂場蕎麦を出てうろつくうち、赤坂三分坂(さんぷんざか)というところの途中で珍しい練塀のある古刹に行き当たった。山門に「報土寺」とある。

img_4866 その脇に由来書きなどの案内看板がいくつかある。読むと、そのうちの一つに、「ここがかの大力士、雷電為右衛門の墓所だ」と言う意味のものがあった。

%e9%9b%b7%e4%bc%9d%e7%82%ba%e8%a1%9b%e9%96%80%e5%a2%93%e6%89%80 これが墓石なのかどうかはわからないが、手形を刻んだ自然石がある。

 雷電為右衛門と言うと、「小田原遺恨相撲の一席」などという題で、講談や浪曲、また河内音頭などにもなっているくらいで、伝説は数多い。

 生涯326試合中254勝、預かりや引き分けを除くと黒星はわずか10敗という驚愕の戦歴を誇る。勝率にすると96%だ。因みにレジェンド・千代の富士の勝率が71%、白鳳でも89%だから、これと比べても雷電がどれほど異様な強さを誇っていたかがわかる。格闘家中の格闘家だ。

 また、文武両道で頭もよく、多くの文章を書き残しており、その日記(『諸国相撲控帳』(俗に『雷電日記』)、『(よろず)相撲控帳』)は当時の風俗などを知る一級品の資料だという。

img_4870 今日は旧九月の十五夜で、天文学上の望ではないがすばらしく大きな月が出た。

 今年はたまたま、先月と今月の日付が旧暦も新暦も同じなので、わかりやすい。旧九月十五日は新10月15日である。

 「後の月」は旧九月十三夜なので、一昨夜にあたる。昔の人は仲秋の名月(旧暦八月十五夜、先月)だけ月見をして、この「後の月」を見ないことを「片月見」と言い、縁起が悪いとして嫌った。今年は、先月(旧八月、新9月)の間、次々と台風が襲来したこともあって天気が悪く、無月であった。どうしたって片月見である。

 仲秋の名月の事を「芋名月(いもめいげつ)」と言うが、後の月のほうは「栗名月」「豆名月」などと言う。子供の頃は三方に豆や栗を載せて縁側に出したものだった。周りに平屋しかなかったから、月もよく見えた。

焼肉屋

img_4872 妻が出かけているので、娘二人連れて近所の焼肉屋で晩飯にする。

 多少食い足りない程度で焼き肉を切り上げ、近くのラーメン屋に連れて行ってやると、娘二人大喜び。旨い旨い言って食っている。