人権を確保しつつ狂人を安全化できないものか

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 おっそろしい、背筋が寒くなるような事件であった。

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 それにしても、思われるのはこの犯人のひどさである。報道によるともともと狂人であったという。SNSのアカウントが突き止められ、流布されている。

 しかしいくらなんでも、FBのほうはさすがに利用できなくなっている。

 ところが、Twitterのほうはまだ見られるようだ。

(※ 後日注 本日(28.7.30(土))現在、こちらも既に見られなくなっている。)

 こういう狂人を外科的に安全化できないのか、などという意見も一部にあるようだが、それは問題が多すぎ、難しいだろう。

 それは、40年程前、ある事件があって、重大な人権侵害の問題を(はら)むというので否定されてしまったのだ。「桜庭章司ロボトミー殺人事件」というもので、私などが子供の頃に起こった事件であった。

 ライターの桜庭章司が強制的にロボトミー手術をされてしまったことから殺人事件に発展し、社会問題になったのだ。この事件はけっこう根が深く、当時の精神医学界の問題なども影響しているようである。また、少し検索すればわかる通り、この事件は最近になってからもまだ尾を引いており、どうにも解決のつかない因縁の深さを持っている。

 この痛ましい事件もあって、こうしたことが問題とされるようになり、危険な狂人であっても強制的な手術などは行われなくなったのである。

 しかし、今回のようなことがあると、昔日(せきじつ)の不完全なロボトミー手術などでなしに、もっと安全に、高度に進歩した現代的・科学的な処理でもって、狂人の人権も侵害することなく、不可逆的、かつ選択的に鎮静化し、本人も周囲も幸せになるというようなことが、なんとかできないものかと考えてしまう。

 殺人鬼だけではない。狂人には強姦魔などもいる。強姦魔の人格・性癖を科学的かつ人道的に変更・改良し、被害者の補償に挺身させるようなことはできないものだろうか。