すげえ

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 恐れ入りました。

 とかくアウトドア派には鼻持ちならないところがあるものだ。それは、高価なアウトドアグッズの解説に終始し、結局は甘えた都会生活から一歩も脱しえないところである。これは、アウトドア生活を取り上げるテレビや新聞、雑誌が、残酷や不快を避けるためでもあろう。

 そこへこのカメ五郎氏は真っ向から切り込んで見せている。驚嘆せざるを得ない。

 氏のアウトドアグッズは、誠に簡素なものしかない。鍋釜の類は古びた飯盒くらいしか見当たらず、水タンクすら使用していない。

 猪や鹿を屠るにも、罠線以外にはナイフ一丁のみ、しかも、よくあるサイトのようにナイフ自慢など全くしていない。

 見栄えのする海外のアウトドアサイトで撮影しているわけではなく、猟期のためであろうか、国内のどんよりと曇った暗い山を彷徨している。

 この人はほぼその行動でのみ、表すべきことを表している。