ショーペンハウエルと
寝言
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オッサンは生きている。
以前に「椀
呑みながら「織田作之助」を読んだ。
板わさで一杯やる動画を作り、YouTubeに上げた。
板わさは簡単にでき、安く、酒に合い、何より旨い。こういう肴を考えたのはどこの誰ぞ、などといつも有り難く思う。
動画の中で、岩波文庫の「夫婦善哉」、織田作之助の名作を取り上げた。この本は本当に好きな一冊だ。
「織田作」、などと通ぶって口に出すほどの文学通でもないのだが、たまたまいっぱい飲む前の道すがら通りかかった書店の店先で、改めて売り出している織田作之助の「夫婦善哉」が表題作の文庫本をひとつ買ってみた。
自分の親と、自分の女房と、女房の親と、自分とのことを比べながら読んで、それぞれを思って、しばらく考え込んでしまった。
その飲み会で、あまり面白くない先輩にこれまたあまり面白くないことを言われて、その先輩には悪気はなかったにせよ、不貞腐れたような気分になり、ここのところ数年の自分の来し方なんて、痰唾と一緒に吐き捨ててしまいたいくらいのばかばかしい自嘲感に苛まれた。
できるだけ早くさっぱりと忘れたいもの。
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