字音詠「かけ」

投稿日:
訪人(まろうど)()柚味噌炭火にかけて()
人生をかけるべけんや蚯蚓(みみず)鳴く
かけと(もり)蕎麦と白髪の秋深む
かけっこを校舎(まなびや)抱きしむる秋は
掛け投げを(ほこ)る相撲や太々(ふとぶと)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

テーマ詠「故郷」

投稿日:
(みささぎ)に雨降りしぶく今朝(けさ)の秋
故郷(ふるさと)もさぞかし暗き無月かな
花野へと老母(つえ)(がわ)りの車
(いしぶみ)(わずか)()るよ終戦日
()けば実家は空家蚯蚓(みみず)鳴く

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

処暑(しょしょ)

投稿日:
盆の月一句題する病上(やみあが)
()(ごと)やむ親子の帰路や蚯蚓(みみず)鳴く
どの夢も(ほむら)さながら秋暑し
百舌鳥(もず)(にえ)(しのび)(がえ)しの幾晴雨
(ちゅう)(みつ)の実数みしと混む秋暑
閼伽(あか)澄みて無口の一家盂蘭(うら)(ぼん)()
()らば(むくろ)透けたり(ましら)(ざけ)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha