命令でも号令でも

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 令和の「令」が「命令」の「令」でも「号令」の「令」でも、私は別に構わない。いや、むしろそのほうがいっそ清々(すがすが)しい。

 なんとなれば、わたしは改革を嫌い、秩序を好むものだからた。革命を憎み、伝統を愛するものだからだ。

 規律を正義と見、放逸を邪悪と見る。安寧に近づき、動揺を遠ざける。興奮を好むのは幼児、落ち着きを尊ぶのは老成である。

大嫌いな知性

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 知性のある人は厳格な規律やルールに従って生きることを立派だとは言わないものだ。自由という人類の資産を尊重するあまりの事であるとは思う。即ち、厳格な規律やルールは、人の思考力を奪い、人間を奴隷化するものだ、というわけである。

 だが、私はそういう知性が大嫌いだ。