下品版 クリスマスの思い出

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 子供の頃──中学生の頃だったか、小学生の頃だったか、あいまいになってしまって思い出せない──クリスマスのその日だったか、何日か前だったか。

 名曲、

 ”Jingle bells, jingle bells,Jingle all the way!”、ミ、ミ、ミ~、ミ、ミ、ミ~、ミ、ソ、ドーレミ~

……という節回しで、かの山上たつひこ氏が名著「がきデカ」に伏字もなしに堂々と発表した不朽の替え歌、

「♪チンコのべーる、ちんこのべーる、ちんころおーざうぇぇ~♬」

……というアレを、ゲラゲラ笑いながら怒鳴るように歌っていたら、教室の向うのほうで女の子が泣き出した、ということがあった。

「おいこら、なんでアイツが泣くねん、ワシが何を歌おうが、そんなもん、勝手やんけ!?」

そう口に出したら、その女の子はますます泣きつのり、誰か他の女の子が「ああ、ホンマに、アホの男子は、何もかもだいなしやアホっ!」みたいな視線でコッチをチラチラ睨みながら、その子を慰めていたものだ。

 当時は本当に、替え歌歌ったくらいでなんで泣くんじゃ、女はアホとちゃうか、と思っていたが、今はその女の子が泣いたわけがよくわかる。

 その女の子の名前も、今、思い出そうとしてもどうしても思い出せないし、何年生くらいのときだったのかもよく思い出せない。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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