ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その0.00

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 「渚のアデリーヌ」を弾こうと思って楽譜を買い、数小節弾いてみるなどし、楽しいなあ、と思っていた私である。

 私のピアノは基本的に独学だ。だがしかし、こういう曲を弾くとなってくると、独力ではどうしても限界がある。そこで、時々、次女のピアノの先生に助けて頂いて来た。この4年間に、5回ほど、「単発」でレッスンをしてもらったのだ。

 今回も、基本的に独りで弾くとはいうものの、次女のピアノの先生の助けはあったほうがよい。いずれ、先生に相談するつもりであった。先生に相談すれば、もちろん賛同してくださるだろうと思っていたのだ。

 だが、あにはからんや。

 去る火曜日のいつものレッスンで、次女がポロッと「お父さん、『渚のアデリーヌ』を弾きたいらしいです」と言ったところ、どうも、難色を示されたのだそうな。

「悪い曲ではないが、200年300年と残る曲かというと、そうは言い切れない。しかし、例えばショパンなら、これは絶対に200年経っても生き残ることは確言しうる」

 …とのご趣旨であったと言う。

 うーん。どうしよう。

 先生はクラシックが本来のご専門ではあるものの、次女の教材には、次女の進捗や素質などから、躊躇なく現代曲も与える闊達な方なので、賛同してくださると思っていたのだ。

 そこで考え直し、ショパンの「別れの曲」を弾いて見ようか、という気になった。

 イヤイヤ弾くというわけではない。もともと、別れの曲も、いい曲だなあ、と思っていたからだ。

 それで、島村楽器へ行って、全音のピースを開いてみて、だがしかし、ビックリ…。とても弾けそうにない。けれど一応、買った。

ピアノピースー063 別れの曲/ショパン (ピアノピ-ス) ピアノピースー063 別れの曲/ショパン (ピアノピ-ス)
価格:¥ 525(税込)
発売日:2008-08-29

 困ったなあ、と楽譜売り場をうろつくうち、あるじゃないか、前になんとなく、「弾いて見たいなあ」と思っていた曲が。「プレリュードOp.28-No.15『雨だれ』」。

ピアノピースー072 雨だれの前奏曲/ショパン (MUSIC FOR PIANO) ピアノピースー072 雨だれの前奏曲/ショパン (MUSIC FOR PIANO)
価格:¥ 525(税込)
発売日:2009-08-04

 楽譜をひらいてみると、別れの曲よりは、いくらか簡単そうではなかろうか。これならなんとかなるんじゃないか…?

 そう思って買って帰って、またまた、アレレレ、となった。

 ち、調性が、「変ニ長調」なんていう、フラット5個の、謎の調(私にとって)なのであった。

 こ、こりゃあ、参った…。

 だがしかし、そこで考え直す。

 私のピアノは、なにも義務でやっているわけではない。よい音楽を演奏して、楽しく暮らしたいだけだ。

 だからなにも、雨だれの曲を1年以内に絶対に弾かなければならないとか、そんな義務はないのだ。

 正式に次女のピアノの先生の弟子になったというわけでもない。

 この曲を2年とか3年がかりで弾いたってよい。極端な話、イヤになってやめてしまったところで、誰に文句を言われる筋合いもない。ピアノも、自分の小遣いを500円づつ貯めて買ったもので、誰にも後ろ暗いところはないのだ。

 オッサンの初心者、素人の、独学のピアノの醍醐味は、そういうところにこそ、あるのではなかろうか。

 目標を持たず、ブラブラと歩くようにして、「雨だれ」を弾いて見よう。

渚のアデリーヌ その0.00

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 少々失敗したものの、発表会は終わった。ノクターン、だいぶ弾いたものだ。

 さて、次である。

 サティの「ジムノペディ1番」の楽譜も、次女の先生にコピーをいただいて、持っている。しかし、来年の発表会にこれで出るのは、少し簡単かな、という印象を持っている。だが、名曲だから、弾きたいとも思う。

 そんな風に思っている折、ふと心に浮かんだのは、「ポピュラーはどうだろう」ということである。「渚のアデリーヌ」などはどうだろう。

 Youtubeなどを見ていると、「How to Ballade pour Adeline」などとして、そのチュートリアル映像などがけっこうある。それを見て指を動かしてみたところ、なんとなくいけそうな気がした。

 そこで、早速、島村楽器へ行って、ピースの楽譜を買ってきてみた。

ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo) ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2001-12-18

 どうも、オリジナルより簡単にアレンジしてあるようだが、まあ、いいや。ちょっと、コレを、やってみようではないか。

ノクターンOp.9-No.2・ピアノの発表会

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 今日はいよいよ、待ちに待った、ピアノの発表会であった。

 この1年の稽古を思うと、少し感傷もなくはない。

 今日の出演者は、幼稚園年少から高校生まで幅広い。無論、45歳のオッサンは私だけだ。

 会場に入ったら、次女の先生が何か持ってきてくださった。なんだろう、と思ったら、職場の上司から花が届けられたではないか。まことにかたじけなし。いやがうえにもやる気が高まるのであった。

 7番目に次女が弾き始める。

 まったくのところ、子供と言うのは、緊張知らずである。一昨日までどうしてもつっかえるところがあり、半べそを書きながら稽古していたのに、本番となると、この調子である。

 その後、6人はさんで、14番目がいよいよ私の「ソロデビュー」だ。緊張することかすまいことか(笑)。

 いやあ、あれだけ稽古したのに、大ミス2箇所!!。いやもう、まったく、いやはや、である。

 気を取り直して、連弾の部にうつる。7番目だ。

 ごらんの方はお気づきであろうか。…途中まで、ダンパー(右ペダル)と間違えて、ソステヌート(中央ペダル)を踏んでしまっていたのであった(泣)

 我が子の事でナンだが、次女はまことに上手く弾いてのけた。まったく私ときたら…。

 だが、まあ、楽しく、一生懸命弾いた。失敗したけれど、かまわん。精一杯、やった。私は満足だ。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.26

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 もうすぐ発表会だ。

 次女が先生からプログラムを貰ってきた。出場者は14人で、次女は7番目だ。かねての打ち合わせどおり、ソロの部の最後、14番目が私になっている。

Pianoprogram20120318excerpt_2

 年齢の順番に弾いていくので、オッサンである私は、どうしても最後になるのだ。

 出場者は幼稚園年少から高校生まで幅広い。Iさんという女子高生が俺を除いては一番年長だ。次女がIさんと同じピアノ教室に通うようになったのは、Iさんが中1の頃からだ。私も、これまで次女の連弾相手として発表会に4年間出てきたから、出場していたIさんの顔は覚えている。とても上手なお姉ちゃんだ。

 高校生ぐらいというのは、長く習っている子ならなおのこと、人生で一番ピアノが上手な時期だ。そして、Iさんはもともととても上手だ。

 私のような下手糞なオッサンがそういう子の次に弾こうというのだから、いやがうえにも緊張が高まるわけである(笑)。

 そういうわけで、このところ、いつもにもまして稽古を強化中である。昨日も20回ぐらい稽古した。その20回目の演奏がこれだ。

 さすがに20回も同じ曲を弾き続けたので、手が疲れて、最後の「シ♭シドラ、シ♭シドラ、シ♭シドラ…」のところなんか、指が追いつかなくなってしまっているが、演奏の全体像は気に入ったので、この録音を残した。