いわく、南東の角地。
住宅を得る際、これほどよく言われることもあるまい。南向きこそ王道。朝日こそが希望の明日、東はあがむべきものナリ!!
で、だ。
私の家は真北向きである。
で、私はどう思っているかというと・・・
と思っているのだった。
実のところ、土地を購入する際、それほど正解だとは思っていなかった。「俺だって、金さえあれば、カネさえ、金さえあれば、南東の角地ぐらい買ったわい!!」と思いさえもした。しかし、ヤミクモに南向きを求めることは愚かでさえあることを家を建ててから知った。
なぜか。
玄関ってのは、玄関そのものがある。玄関というものは、意外と日当たりよく作ることができないのだ。ガラスを多くすれば防犯上の顧慮が生じるからである。そんな玄関がデンと家の正面のかなりの部分を占領するがために、南向きの家は家の南側を存分に日に当てることはできなくなるのである。
一方、私の家。北向きであるということは、反対側はとりもなおさず、全面南向きである、ということだ。私の家のリビングは、家の裏側のほぼすべての面を使って作ってある。全面南向き。 これはすばらしいことだ。
庭は家の裏にあるが、さんさんと日が降り注ぐ気分のよい庭である。バルコニーはリビングに接する窓にあるが、すべて南向きであり、洗濯物が実によく乾く。
はじめは情けなくさえ思った北向き。だが、今は北向きバンザイ!!とすら思うほどである。
無論、建築家N氏が北向きの特長を生かした設計を行ってくれたことが大きいことは言うまでもない。