天皇陛下万歳
祝日「昭和の日」である。
今日が昭和聖帝の天長節、即ち天皇誕生日であったことは誰しも知る。
その昔、俳人中村草田男は
と
春の雨がさめざめと静かに降る今日、つまりは「昭和は遠くなりにけり」と感じられるという、このことだ。
余談、前掲中村草田男の句は、「や」「けり」の「切れ字」が二重に使われている。これを「二段切れ」、詳しい向きは「二字切れ」といい、俳句では一般的に失敗作とされてしまうが、この句に限っては一段目の余情余韻、無駄を排した巧みな終句切れによって名作の誉れ高く、また、名人中村草田男の吟にしてはじめて成り立つ作品であるとも言え、大変愛されている句である。