バイエルのナンバー曲は、これで修了、ということにしたい。
15番から106番まで全部埋まった自分の練習表は、なかなか壮観だ。
今、このブログのバックナンバーを繰ってみると、2006年の9月10日(日)に下の娘のためにYMAHAのキーボード「PSR-E303」を買って来て、そこからピアノの練習をはじめたことが分かる。
そこからであるから、バイエルを106番、全部弾くのに2年とひと月と3日、かかっていることが分かる。40過ぎたオッサンが先生に習わず、一人でバイエルを弾けば、2年以上かかるということがここからわかる。
全部できた秘訣を問われれば、答えは「目標を持たなかったこと」、この一点に尽きよう。いつでもやめてしまってよい、自分で勝手にやっていること。そうした気楽さが私を動かしてくれた。もしこれが、「よし、バイエルをまず全部弾くぞ」と、最初から目標を持ってしまったら、自分の遅々とした歩みの遅さと、ページをめくるごとにどんどん難しくなるバイエルと、同じものを1年や半年で全部マスターしてしまうほんの小さな小学生の女の子などを自分と並べ比べてしまって絶望し、とてもこれだけは弾けなかったと思う。
途中、昼飯を70円のライスと50円の味噌汁のみに切り詰めて毎日500円づつ貯金箱に入れ、13万円を貯め、それとあわせて自分の永年勤続の褒美にもらった商品券などもすべてつぎ込み、17万円をひねり出して、自分のデジタルピアノを買った。今使っているRoland FP-7だ。そのガマンの日々に意義を見出そうとしたことも、去年のこととはいえ、今は懐かしくすらある。タッチや機能、質感など、全てとても気に入っているマイ・ピアノである。
さて、全音楽譜出版社「最新バイエルピアノ教則本」、106番が終わったから全部終わりかというと、さにあらず。
3曲の大物練習曲が、この後控えている。
- 「半音階のポルカ」 L.ケーラー作曲
- 「エリーゼのために」 L.Van ベートーベン作曲
- 「アザリア ポルカ」 F.バイエル作曲
すなわちこれらである。
どの曲も、楽譜をパラリと眺めただけで圧倒されてしまう。果たして弾けるようになるのか!?