ロード・オブ・ザ・リング~指輪物語

投稿日:

 映画「ロード・オブ・ザ・リング」、第一作から「二つの塔」「王の帰還」までの3作、全部で9時間近くあるが、正月休みを使って全部見た。とても楽しかった。

 特に、第一作の最後から「二つの塔」の冒頭にかけて、魔法使いの賢老(イスタリ)・ガンダルフが地底に墜落しつつ死力を尽くして魔炎竜を(ほふ)るシーンにゾクゾクした。

 できれば、20年前の封切時に見たかったと思う。当時は子供が小さかったので、大人向けの映画を見ている余裕はなかった。

 今流行しているファンタジーものの下敷きは、全部このトールキンの手になる原作「指輪物語」にあるということもよくわかった。最近凝っている漫画とアニメ「葬送のフリーレン」で、魔法使いが魔法の杖を構えるポーズなんか、そのまんまロード・オブ・ザ・リングの登場人物、イスタリのガンダルフが魔法を放つところと一緒である。

 原作の翻訳は、評論社文庫から出ているようで、全10巻だ。そのうち読んでみたいと思う。

映画

投稿日:

 他の映画の上映前の広告で見て気になっていた「大名倒産」という映画を観に行った。18:10からの上映、越谷レイクタウン、イオンシネマ。

 名優神木隆之介主演。これはもう、面白くないはずがない。

 数年前、宮藤官九郎脚本、主演はもちろん神木隆之介の「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」というのを見に行き、強烈な興奮と楽しさを覚えたものであった。

 今作「大名倒産」は毒のないさわやかな映画で、助演も杉咲花の他、名優揃いだった。楽しかった。

映画

投稿日:

 イオンシネマ越谷レイクタウンで「最後まで行く」という映画を見た。他の映画の上映前の広告で知ったものだ。大して興味もなかったのだが、20時55分からのレイトショーで見た。

 最初から最後までまったく救いも笑いもない映画で、見て暗い気分になった。終映が深夜だから尚のことである。この映画のサイトの紹介文には「そして思わずクスッと笑ってしまうコミカルさをスパイスに展開されていきます。」と書かれているのだが、そんな場面は少しもなかった。

 だが、岡田准一と綾野剛の怪演とすら言える名演には鬼気迫るものがあり、それは良かった。

 旧暦四月の十五夜、大きな月の光を浴びながら帰宅する。

日常

投稿日:

 庭の沈丁花が咲き始めた。

 赤花が先、白花が三分咲きと言うところ。

 池波正太郎原作の映画「仕掛人・藤枝梅安」の新作がかかっていて、ぜひ見たかったのだが、昨日と今日はかかっておらず、だからというのでもないが昨日は別の映画(『すずめの戸締まり』『ラーゲリより愛を込めて』)を2本見た。「仕掛人・藤枝梅安」のほうはもう今週木曜日で封仕舞いなのだという。劇場で見たかったが、残念だ。

 2部からなる大作で、第2部は4月7日から封切だという。今度は逃さず見てみたいもの。だが、第1部を見ていないと面白くないという作りなのなら、やめておこうかな、と迷うが、公式サイトを見るとそうではないようだ。公式サイトのストーリーによれば、第1部がシリーズ第1巻第1作の「おんなごろし」、第2部が同じく第2作「秋風二人旅」からの映画化のようだ。

 梅安で連想したわけでもないが、梅見頃を逃したかな、と思う。来週頃宮内庁越谷鴨場隣、越谷梅園に行ってみようか。

気晴らし

投稿日:

 昼に行きつけの蕎麦屋、新越谷「SOBA満月」で蕎麦前に山梨の銘酒「七賢 風林美山」を一合、天婦羅を肴に冷やで飲み、生粉打ち十割の盛蕎麦を手繰る。今日の粉は鹿児島・川辺町産の「春のいぶき」。

 その後越谷レイクタウンのイオンシネマへ行き、予約してあった話題の映画「すずめの戸締まり」を見た。案外に面白かった。

 晩めしに黒毛和牛のしゃぶしゃぶを鱈腹喰って、レイト・ショウの映画をもう一本見た。「ラーゲリより愛を込めて」。名作映画と言えた。これもよかった。

テレビを見る

投稿日:

 新コロ蔓延の折柄、外にも行けないので家でテレビなど見る。もとよりあまりテレビを見ない方なのだが、HDDレコーダーの便利さ、気に入ったものを選択的に見られるのは有難い。

 NHKの「BSプレミアム」で、名画や名作ドキュメンタリーがよくかかっていることを知った。

 これまで知らなかったのである。高い放送受信料を一銭漏らさず払い続けている私としたことが迂闊であった。見なければ勿体ない。

 さすがはNHK、お金を取るだけあってコマーシャルは一切入らず、没頭して見ることができ、気持ちが良い。こうでなくちゃいかん。

 昨日は先週放映された「グラディエイター」の録画を見た。その前はインド映画の傑作「ムトゥ 踊るマハラジャ」、ドキュメンタリー「映像の世紀・ヒトラーの野望」同じく「世界は地獄を見た」、それから「バック・トゥ・ザ・フューチャー」パート1、2を続けて見た。「ダーティ・ハリー」1~3も良かった。

時事漫察

投稿日:
は、八百ッ……!

 絶句せざるを得ない。

 ただ、何とはなしに「慣れてきた」感じもあって、焦燥的な危機感は、私自身にあってはあまりない。

動画
こ、ここ、これは……!?

 思わず吹き出してしまった。

 「アフリカに脱出したヒトラーと東条英機が殺人空手でガーナを侵略、ガーナ人はカンフーでこれと対決」、て……。

 滅茶苦茶過ぎてよくわからないが、面白そうである。

 話題としてはそんなに新しくなく、映画自体は今年の年明け、令和2年(2020)の2月に目黒で公開されており、その時に映画ファンをだいぶザワつかせたものらしい。

 内容は意外に真面目なカンフー映画のつくりになっている、とのことだ。

イミテーション・ゲーム

投稿日:

 アラン・チューリングの伝記映画「イミテーション・ゲーム」を見た。

 今朝書いた記事に「ホモに関するくだりはないらしい」などと書いたが違っていた。

 実は、この映画については、先日知人が教えてくれたのだ。その知人が「ホモなんてことに関するくだりはなかった」と言っていたので、今朝の記事にそう書いたのだ。だが、違っていて、映画は知られている史実に概ね忠実に描かれており、ホモ疑惑や、長距離走に励むシーン、変人ッぷり、最近になってからの英国政府による名誉回復なども克明に描かれていた。

 名作だと思う。

 但し、「チューリング・マシン」が現在言われているコンピュータである、とする結語は、なんだか、ちょっと違うな、とは思った。

ジーザス・クライスト・スーパースター

投稿日:

 こんなゴタクを書き、聖書を読んで、それから真夜中に至り、子供の頃からそのタイトルが焼き付いて離れなかったロック・オペラ映画、「ジーザス・クライスト・スーパースター」をAmazon Primeで見る。

 ああ、思い描いていた通り以上のシビれる作品だった。これだ、これだよ、私が見たかったキリスト教は。

 それにしても、なんと驚くべき時代であろうか。こうして、あんなにも見たくて、しかし機会に恵まれず見られなかったものを、居ながらにして見ることが出来るとは。

読書

投稿日:

 引き続き約60年前の古書、平凡社世界教養全集第5巻に所載の評論「恋愛論」を読む。

 Googleでふと「スタンダール」を検索してみたら、キーワード・サジェスチョンに「症候群」と出る。「スタンダール症候群」というものがあるらしく、何か文学的な偏執症のようなことなのかな、と思いきや、その昔、スタンダールが有名な聖堂のフロアで丸天井の壮大な装飾を見上げて、眩暈(めまい)と動揺に襲われたそうで、そのような症状をスタンダール症候群というのだそうである。

気に入った箇所
平凡社世界教養全集第5巻「幸福論/友情論/恋愛論/現代人のための結婚論」より引用。以下の<blockquote>タグも同じ。
p.316から

 恋する技術とは結局そのときどきの陶酔の程度に応じて自分の気持ちを正確にいうことに尽きるようだ。つまり自分の魂に聞くことである。これがあまりたやすく出来ると思ってはならない。真に恋している男は、恋人から嬉しい言葉をかけられると、もう口をきく力がない。

p.340から

 ある有名な女がボナパルト将軍に突然いった。彼がまだ光栄に包まれた若い英雄で自由に対し罪悪を犯していなかったころの話である。「将軍様、女はあなたの妻となるか妹になるほかはありませんのね」英雄はこのお世辞を理解しなかった。相手は巧妙な悪口で仇を((ママ))った。こういう女は恋人に軽蔑されることを好む。恋人が残酷でなければ気に入らない。

p.355註〈1〉より

「スペイン人の目的は光栄ではなく独立です。もしスペイン人が名誉のためにのみ戦ったのだったら、戦闘は、トウデラの戦い(一八〇八年十一月)で終わっていたでしょう。名誉心は変わった性質をもっています。一度汚されると動けなくなってしまう。……スペインの前線部隊はやはり名誉の偏見に囚われていたので(つまりヨーロッパ風現代風になったのです)一度敗北すると、全ては名誉とともに失われたと考えて壊滅しました」

p.357註〈3〉より

 ああ、時代の哀れな芸術に当たるやいかに辛き。
 子らはいとけなくして、ただ人にもてはやされんことをのみ願う。

ティブルス、一、四。
言葉
丁年

 「定年」「停年」というと、老齢による退職の年齢だが、「丁年」は一人前の年齢、ということだそうである。

下線太字佐藤。以下の<blockquote>タグ同じ。
p.333より

ついにドンナ・ディアナの丁年が近づいた。彼女は父親に勝手にわが身の始末をする権利を行使するつもりだと告げた。

 まだこの評論、半分ほどである。引き続きこれを読む。