駐車監視・直接配線コードをDIYで取り付ける

投稿日:

 去年の7月だったか、トヨタ南越谷店で愛車ラクティス(平成23年、DBA-NCP120)の6ヶ月点検をした時、ついでにドライブレコーダを取り付けて貰った。

 当今、「あおり運転」がよく話題になるし、またそれでなくとも、ありふれた接触事故の始末が(こじ)れ、トラブルに発展してしまうなどということも考えられる。転ばぬ先の杖、と思い、取り付けることにしたのだ。

 取り付けたのはコムテック社の「HDR360G」という製品で、リアカメラがなくても360゜全周の撮影が可能なものだ。GPS内蔵で、性能に過不足はない。トヨタ南越谷店の施工も丁寧で、満足した。

 持ち帰って説明書を見ながら操作への慣熟を図っていると、「駐車監視モード」というモードがあることがわかった。駐車中に衝撃などを感知すると、その前後の映像を保存するというものだ。

 これは、いい。

 20年くらい前、前の車(マツダのデミオ)の時、知らない間にリアのブレーキランプの表面に2センチ直径ほどもの穴があいていたことがあった。いつどこであいたのか、誰かに悪戯(イタズラ)されたのかも分からず、腹を立てたものだった。その頃にこの「駐車監視」の機能があったら、さぞかしものを言っただろうに、と思う。

 早速この強力な「駐車監視」の機能を設定しようとしたのだが、()(はか)らんや、そのままでは設定できないことが分かった。この機能を使うには、オプションの「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」というオプション品で電源を供給する必要があるのだ。

 トヨタ南越谷店に取付を頼んだ時にはそんなことは知らなかったし、店からそんな案内もなかったから、あらかじめそれを注文することなどできるはずもない。よってドライブレコーダはノーマルのまま取り付けられており、シガーライターソケットから電源が取られている。シガーライターソケットは、エンジンを止めれば電源がオフになってしまうので、駐車中の記録などできないことは当然だ。

 この「駐車監視」の機能をぜひ使いたいなあ、などと思いつつ、結局それから半年ほども経ってしまった。そうするうち、(きゅう)(ろう)になって、今度は12ヶ月点検の案内が来た。

 オプションの「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」は、Amazon で見てみるとせいぜい2500円である。これを購入しておき、12ヶ月点検の時ついでにトヨタで取り付けて貰えば安心だろう、と考え、さっそく取り寄せた。

 年明け、トヨタ南越谷店に12ヶ月点検の予約をするとき、ちょっとしたドアの傷のタッチアップと一緒に、このコードの取り付けを頼んでみた。

 担当の営業さんはドアの傷のタッチアップについては二つ返事だったが、コードの取り付けを頼んでみると「お断りします」と言う。「お客様の持ち込み部品の取り付けは、万が一何かあった場合に責めを負いかねますので、基本的にお受けいたしかねます」という。「メーカーの純正品なのですが」と説明しても、にべもない。

 なるほど、まあ、そうだろうねえ。会社の方針なのだろうから、若い担当さん相手にぐずついてもしょうがない。「そうですか」とあっさり引き下がった。

 それにしても、駐車監視機能が使えないのは何としても惜しい。どうにかならないものか。

 そういうわけで、DIYで取り付けてしまうことにした。

 15年ほど前、その頃乗っていたマツダの「デミオ」に、三洋のカーナビ「ゴリラ」を自分で取り付けたことがある。電源にシガーライターソケットを使いたくなかったのと、オプションのジャイロを取り付けたかったこと、後退(バック)時の挙動を正しくしたかったことなどから、自分でデミオの構造を調べ、あちこちの配線から「エレクトロタップ」という自動車用の配線分岐用部品を使って給電や信号取得を行って取り付けたのだ。たしか、電源はカーオーディオの裏からとり、後退(バック)信号はリヤのバックランプ近くからフロントまで、長々と配線を取りまわして取り付けた。

 今度購入した「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の内容品にも、その頃見覚えの「エレクトロタップ」が二つ添付されている。すなわち、

「ACC電源(自動車の電源をオンにしたときに通電される電源)と常時電源(自動車の電源オン・オフに関係なく常時給電されている電源、すなわちバッテリー直結と同じ)の流れているケーブルを自分で適当に見つけ、そこから分岐させろ」

……というのである。それ以外の説明は、ない。

 そんなモン、わかるかアホ。コッチは自動車屋じゃねェんだ(笑)

 ともあれ、気を取り直し、少し調べることにした。

 「ACC」と「常時」の二つの電源を取り出す手っ取り早い方法には、「ヒューズボックスから取り出す」と言う方法があることがわかった。また、そのために作られた特殊なヒューズがあることもわかった。エーモンというメーカーから出ている。

 この「ヒューズ電源」にはいわゆる「ギボシ端子」のメスがついている。つまり、これに接続するためには、ギボシ端子のオスで接続しなければならないのだ。

 「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の赤のACCと黄色の常時の線それぞれに、オスのギボシをカシめ付ければ問題なかろう、と思ったが、ギボシ端子というものは「0.5スケア~2スケア」の範囲の電線でなければ付かないらしい。

ちょっと待て。「スケア」て、なんじゃい。

 これはどうやら、「スクエア square」のことを、自動車業界では「スケア SQ」と言うらしく、私などに聞き覚えのある「米国ワイヤゲージ規格 American wire gauge,”AWG”)と同じようなものらしい。だが、SQは数字が増えれば太くなるが、AWGは逆に数字が増えれば細くなる。そのための換算表がネットを(あさ)るとすぐに出てくる。

 0.3スケア、というと 0.3mm^2 という意味らしい。

 ぬぅ。知らなかったぞ。

 ともあれ、これはだいたい、「内部の線の直径が0.3mm」という程度の理解でも構わないようだ。しかし、正確には \sqrt{0.3 \left( mm^2 \right) } \fallingdotseq 0.55 \left( mm \right)つまり差し渡し 0.55\left( mm \right) \times 0.55\left( mm \right) の矩形、あるいはまた、円形であれば、直径 \phi = \sqrt{\cfrac{0.3\left( mm^2 \right) }{\pi}} \times 2 \fallingdotseq 0.62 \left( mm \right) の円であろうとは思う。

 で、改めて「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」をよく見てみると、常時電源につなぐための黄色い線の表面に「AWG22」との印刷があって、先述のAWG-sq換算表によれば、これは概ね「0.3スケア」に相当する。

 つまり、これでは細すぎて、ギボシ端子をカシめるには無理があるのだ。

 困ったなあ、と思いつつ、更にネットを漁ると、自動車の電装接続用に、その名も「接続コネクター」というものが売られていることが(わか)った。

 これも「ヒューズ電源」と同じエーモン社の製品で、この製品の適合コード断面は「0.2スケア~0.5スケア」なのだそうな。

 すなわち、

  • ギボシに付けられる最細コードは0.5スケア
  • 接続コネクターに付けられる最太コードは0.5スケア

……ということであるから、0.5スケアの電線を買ってきてこれを短く切り、両端に「ギボシのオス」と「接続コネクター」を付ける。一方、「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の、0.3スケアの線2本には、「接続コネクター」を取り付ける。こうすれば、「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」がヒューズ電源からの分岐でうまく取り付けられる、というわけである。

 早速実行した。

 「ギボシ端子」や、エーモン社の「接続コネクター」「ヒューズ電源」は、私の住む越谷市のホームセンター「ケイヨーデイツー」や「ロイヤルホームセンター」にも豊富に取り揃えられている。それらと、0.5スケアの電装用コードをひと巻き買い込んできた。全部で2000円かそこらに過ぎぬ。

 まず、0.5スケアのコードを2本、15センチばかり切り取る。被覆を片方だけ、3ミリばかり()く。エーモンの「接続コネクター」の取り付けには、被覆はつけたままでいいからだ。一方、ギボシ端子は被覆を剥く必要がある。被服を剥いた方にギボシ端子のオスを、剥いていない方に「接続コネクター」を取り付ける。取り付け方は「接続コネクター」の袋の説明に書いてある通りにすればよい。

 それから、同じ要領で「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の黄色の線と赤の線に、それぞれ「接続コネクター」を取り付ける。「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の黄と赤のそれぞれにはヒューズがついているが、そのままでよい。

 ヒューズ電源の線2本を作成した2本の「ギボシ端子オス~接続コネクター」にそれぞれつなぎ、ナイロンタイで適切にまとめる。更に「接続コネクター」付きの「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」の黄・赤にそれぞれつなぐ。

 それらを車の方に持っていき、助手席のドアを開けて取り付け開始だ。

 愛車「ラクティス」のヒューズボックスは助手席の足元の上側にある。これにアクセスするのは姿勢が苦しく、なかなか骨が折れるが、無理ということはない。

 ヒューズボックスのふたを開ける。目当ては「CIG」(『シガーライター Cigar lighter』の略)と、「FOG FR」(フロントのフォグランプ)のヒューズだ。それぞれ、14番と22番である。ラクティスの場合、「CIG」と「ACC」は同じだ。しかし、これは私のラクティスの場合であって、ほかの車だとCIGは常時電源と同じものもあるらしいから、これは車種ごとによく確かめる必要がある。

 これらのヒューズはもともと15アンペアである。「ヒューズ電源」には各種の電流用があるわけだが、購入したものは勿論15アンペア用である。

 もとの純正ヒューズをラジオペンチで引っこ抜き、購入してきた「ヒューズ電源」に差し替える。ヒューズ電源には向きがあるので、差し替えながらテスターを当て、正しい向きを確認する。車のスターター・スイッチを入れたり切ったりしつつ、それぞれのヒューズ電源の挙動を確かめ、間違いのない向きにする。常時電源は車のスターター・スイッチにかかわりなく12Vが出ていて、「CIG」はスイッチのオン・オフで入ったり切れたりすれば正しい。

 気を付けなければならないのは「アース」だ。テスターを当ててあちこち調べたが、ラクティスの助手席で、この目的でうまく取れるアースは、助手席足元中央の奥にある空調の取り付け基盤のナットくらいしかない。私はここにもう一つ別のナットを共締めしてアースした。

 それから、トヨタ南越谷店オリジナル施工のドライブレコーダ電源コードを取り外す。フロント窓の縁は、押し込んであるだけだから引っ張ると出てくる。下へ行くほうは、助手席左側のピラーの内側にコードが入っている。そのピラーのカバーはプラスチックのロックでひっかけてあるだけなので、引っ張ると「バクッ」と快い音を立てて抜ける。そうしてできた隙間に適当にコードが入っているから、それを引き出して取り外していく。助手席側のドアヒンジにあるゴムパッキンの裏にコードが押し込んである。それも引き出す。次いで、助手席ドアの下、左側足元のプラスチックカバーの中にコードがうまく潜り込ませてある。このあたりのプラスチックカバーも、よく見ると手で回せるネジが奥にあり、それで簡単にとめつけられている。そのネジを外して引っ張れば「パクッ」という音を立てて外れる。その隙間から、オリジナル電源コードを引き出し、外す。

 1か所外しにくいところがあった。オリジナル施工は助手席の足元裏の内側でコードの余長を丁寧に折りたたみ、インシュロックで縛着してあった。これには手が届きづらく、外すのに難渋した。

 こうして外したオリジナル施工のコードを、今回の「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」、ヒューズ電源等と置き換えてしまう。置き換え方は、取り外し方の逆順だ。コードの余長が思ったより多くて難渋するが、インシュロックで数か所縛り付け、なんとか目立たぬように納める。

 こうして、特に問題なく「駐車監視・直接配線コード HDROP-14」をDIYで取り付けることができた。

 ドライブレコーダの操作パネルで「駐車監視モード」の設定をする。駐車後1時間、バッテリー消耗限度は12.2V(デフォルト)にする。

 早速町内をひとっ走りして戻り、エンジンを切る。きちんと「駐車監視モード」で録画が始まる。試しに車をちょっと揺らしたり、叩いたりすると、ドライブレコーダの表示ランプが緑色に点灯し、録画が保存されたことがわかる。

 これで、例えば家内がスーパーかモールなどへ買い物に行って、屋上駐車場にでも駐車している間に車にイタズラされたりしても犯人の手掛かりがわかるわけである。自宅へ帰ってきて駐車してからも、帰ってきた直後に限ってではあるが自宅周囲の映像がしばらくの間記録される。万が一その間に何らかの犯罪被害に遭ったり、近所で被害があったりすれば、防犯カメラとしてこのカメラの映像が証拠になることでもあろう。

網戸の張り替え

投稿日:

 自宅建築後18年間、手つかずで放っておいたリビングの網戸。さすがに破れや伝線めいた傷が入って、時に虫が入るようになった。張り替えるにしかず。

 網戸の寸法を測り、ホームセンターで間に合うサイズの取り換え用網と、固定用のゴムチューブ(⌀3.5mm)、ゴムチューブ押し込み用のローラーを買う。

 網戸の網にはいろんな寸法があるから、自宅の網戸をよく測ってから買いに行くことだ。この際、忘れずに「固定用ゴムチューブ」の直径も測っておかなければならない。

 網には「ノーマルな『灰色』」とか「外が良く見える『黒』」、また屋内からは外が良く見えるが、外からは屋内が良く見えないという「外が『銀』、内が『黒』」というようなものもある。今回は3番目の「外が『銀』、内が『黒』」の網を買った。

 網についていた「網の張り替え方」の(しおり)を見ながら作業する。

 小一時間ほどでうまく仕上がった。

(ひげ)男「できるかな」動画

投稿日:

 この(ひげ)男の動画は面白く、いつも見入ってしまう。

 なんというか、大人の「できるかな」みたいな趣がある。

 いつも見事な手際であっという間に実用品を作ってしまうのだ。その分野も、刃物、木工、金属、革製品、なんでもござれで、古い電気工作機械をリストアした時など、電流制御回路のダメになってしまっているコンデンサーやトランスを構成しなおし、ほとんどスクラッチビルドという状態で再生していた。とても素人にできることではない。

久しぶりに日曜大工

投稿日:

 昨日届いた日立の衣類乾燥機をDIYでフィッティングした。久しぶりの日曜大工である。

 近所のホームセンターで安いラワンの構造用合板(1450円)を買い、小口(こぐち)を「木目テープ」で化粧した。厚みは12mmあるので、ガッチリ頑丈である。

 底面の通気口と排水ホース取り付け部を塞がないよう、ホールソーとジグソーで切り抜いて遺憾のないようにし、フラットなところに板をカマして隙間を空けた。

 左側の壁の下地を探し、2×4材を長いコーススレッドでしっかりネジ留めして棚受けにした。右上・内側の隅は199円のL型金具をネジ留めし、ぐらつかないようにしてある。

 全部で2000円くらいでできた。

 純正ラックは7千円~8千円ほどもするし、そもそも洗濯機の下に防水パンが壁ぎりぎりについていて、ラックが置けない。

 洗濯機は東芝、衣類乾燥機が日立、メーカー違いのため、「直付けステー」の類も使えない。

 それで、格安で自作したわけである。3~4時間ほどだろうか。

Black Beard Projects

投稿日:

 Youtuberには「クラフト系」「古物リストア系」とでも言っていいようなカテゴリが存在し、見飽きない。ファンも多いようだ。

 その中でも、私はこの「Black Beard Projects」という人の動画が好きだ。

 何国人の何者なのか、サッパリわからないが、左の動画では和式の菜切り包丁を生の鋼材から削り出し、凝った柄をつけて切れ味を誇っている。この人のいつもの見せ場で、自分のコ汚ェ腕毛を剃って見せて、そのあとで野菜を削ぎ切りにするのはチトいただけないが……(笑)。

 ああ、私にも、こんなことに一日中没頭できるようなガレージがあればなァ、などと思う。

 いや、実は、よく似たガレージはある。PCと開発環境である。今日び(きょうび)、昔のように高価なIDEとコンパイラ一式を私費購入しなくても、オープンソースだけであらゆるプログラムを作成できる。

 だがしかし、正直なところ、これに倦み飽いてもいる。
 

財布の修理

投稿日:

 15年ほど前に財布を作った。

  •  財布を縫う(このブログ、平成15年(2003)7月13日(日)17時09分00秒 JST)

 自分の生活の仕方、お金の使い方、持ち歩き方にちょうどよい、持って楽で便利で長持ちする財布がなかったから自分で作ったのだ。右の写真は、15年前、作ったばかりの時に撮ったものだ。

 「システムやパソコンやソフトウェアなんてものは道具(ツール)だ!だからパソコンやソフトウェアは人間に拝跪(はいき)すべきだ」なんてことをのたまう向きはよくいるが、肝心の、「道具(どうぐ)道具(ツール)だ!」という当たり前のことを言う人は少ない。「道具の方で人間に合わせ、奉仕するべきだ」ということを言う人はほとんどおらず、たいていの人はツールに身の丈を合わせることに汲々とするばかりか、職人的な人ほどツールに奉仕することを喜んでいるふしがある。

 私はそういうのがガマンならない。自分の使うものは、物のほうで私に合わせるべきだと思っている。いきおい、既製品は自分に合わないことが多く、合うものを見つけるのに苦労するか、いっそのこと自分で作ってしまう、ということになる。だから、DIYで物を作ることが多い。

 余談ながら、私がコンピュータのプログラムなど作るようになったきっかけは、ソフトウェアがなかったから自分で作ったということだ。DIYの延長である。それが紆余曲折を経て、口を糊する術、今の身過ぎ世過ぎの発端になっているというのも、考えればおかしなものである。

 さて、そんな理由で自分で作ったその財布、安くて丈夫なオイルレザーで縫ったから、頑丈そのもので、まだ使っている。(ほころ)びが生じても縫い直せばよく、それで今まで使ってきたのだ。写真は同じ頃作った名刺入れやメモ帳入れ、キー・ケースである。一番上の写真と見比べると、特に財布は毎日持ち歩くせいもあって、相当くたびれている。だが、単に汚れているだけで、機能上何の問題もない。

 ところが、小銭入れの部分は金属である小銭がこすれ合うせいか、さすがに傷みが激しく、いつぞや雨に濡れた時に、ついに革が破れてしまった。

 これでは財布から小銭が漏れてしまう。

 もともと自分で縫った財布であるから、こういう場合は修理すればよいのである。

 「革細工」というとなんだか難しそうに聞こえるが、素人が財布を縫う程度の事であれば、大して難しくない。服などを縫う方がよっぽど難しい。道具類もそんなに高くはない。針や糸なんて数百円だし、穴を開けたりする道具なども500円だの250円だのと言った値段だから、出来合いの本革の財布を買うよりも、作った方が絶対に安いし、自分のお金の持ち歩き方に合った大きさのものができる。

 休みだったので、朝から三郷ピアラシティにあるクラフト専門店「VC’s(ヴィシーズ)」へ行って革を買ってきた。2mm厚のオイルレザーで、写真のような大きさのものが1300円ほどである。

 壊れた財布の糸をほどき、分解する。破れた小銭入れの部分の革を取り外してしまう。

 この革をよく伸ばして、買ってきた新しいオイルレザーに寸法を写し取る。この小銭入れの大きさも、自分が普段どれくらい小銭を持って歩いているかを測って作ったものなので、私の日常の行動にピッタリで、手放し難い理由の一つだ。


 寸法を写し取ったら切り取り、「菱目打ち」という道具で縫うための穴をあける。菱目打ちと言うのは皮革を縫うためには必ず必要な道具で、フォークのような形をしており、歯の一本一本は菱型になっていて、鋭い刃がつけてある。これで穴をあけると、等間隔に菱型の穴があくのだ。

 寸法取りをして切り取ったオイルレザーはこのようになる。(ふち)に点々とあいた穴に糸が通る。


 次に、小銭入れのふたを閉めるためのスナップ・ファスナーを取り付ける。専用のポンチでトントンとかしめるのだ。

 いよいよ縫いにかかる。麻糸に皮革用の蠟をひく。この麻糸の両端に皮革用の縫針を通し、交互に平縫いにするのである。布を縫うのと違う点は、一本の糸に2本の針をつけ、同時に平縫いをすることだ。返し縫い、あるいはミシン縫いに見えるがそうではない。手で平縫いにすると、ミシン縫いとは違って、一か所糸が綻びても縫いはほどけない。ミシン縫いだとそうはいかず、一か所の綻びで全部の縫いがほどけてしまう。


 新しく作り直した小銭入れの部分は写真のような箱状になる。


 箱状になった小銭入れを財布本体に縫い付けていく。

 こうして、小銭入れの部分だけ、すっかり新しくなった財布に生まれ変わる。

最近の一般向けワンボード・コンピュータ、なかんづく「Arduino」「Raspberry Pi」の状況

投稿日:

平成28年2月
JISTA ML リレーコラム 第1回
会員 関東支部 jista1197 佐藤俊夫

1 はじめに

 このところ、若い方やDIYなどを楽しむ一般の方向けに、ワンボード・コンピュータが売られています。しかも、相当な売れ行きであると仄聞(そくぶん)します。

 「Arduino」や「Raspberry Pi」、「IchigoJam」「Intel Edison」「mbed」と言った製品名を聞いたことがある方も多いでしょう。秋葉原を歩くと、店の表にこれらのカラフルな箱が山積みになっています。また、イタリア人マッシモ・バンジ氏の「TED」スピーチを見たことがある方もたくさんおられると思います。

 数年前から、普及価格帯の3Dプリンタが出現してきたことにより、一般人でも小規模の製品を作り、それを世に問うようなことが可能になってきました。そこから、「Makers Movement」と言われる流行が盛り上がりはじめました。これはオープンソース・イノベーションの自然な興隆ということに加えて、出版と連携した一種のマーケティングの成功であるとも言われているようです。ちなみに、この「Makers Movement」について著書を出し、流行に火をつけたのはクリス・アンダーソンと言う人ですが、この人の名を覚えている方もJISTA会員の皆さんには多いことでしょう。そう、かの「ロング・テール」の著者その人です。

 古くから言われる「DIY」と、最新流行の「Makers Movement」との違いは、そこに「ネット」が介在するか否かだ、と言ってもよいと思います。物を作る上での発想やハウ・トゥ、設計図、使用感などは、インターネットを通じて迅速に共有され、改良が加えられ、更に共有されます。

 こうしたことを背景に、3Dプリンタを使用してものを作り、作ったものへデジタルやITのパワーを盛り込むことが広く行われるようになりました。ものへデジタルやITのパワーを盛り込むのには、廉価なワンボード・コンピュータがうってつけだというわけです。

 実際、巷間ではArduinoがこれまでに100万台、Raspberry Piが700万台売れたと言われていますから、これらのワンボード・コンピュータは、ITのプラットフォームとして無視できない勢力になっていると言えます。また、これらは安価に数を得られることから、「IoT」流行の趨勢とも関連する雰囲気が濃厚に感じられます。

 私は仕事の上ではこれらと関わっておりません。しかし、その一方で、ITストラテジの道というものは、ITワールドを形作るもののうちの何が将来の影響要素としてつながってくるかわかりません。そうしたことから、これらワンボード・コンピュータを体験しておくことが何かの足しになることもあろうと思い、ArduinoとRaspberry Piを少しばかりいじってみておりましたところ、ちょうど今般リレーコラム執筆の機会を頂きました。

 そこで、この機会をお借りして、ArduinoとRaspberry Piについて、その状況などを簡単に紹介させていただきたいと思います。

2 Arduinoについて

 「Arduino」はイタリア人のマッシモ・バンジ氏を中心に、平成17年(2005)から開発が始められたワンボード・コンピュータです。バージョンアップや派生を含め、既に数十種類の製品があります。現在店頭で入手可能な製品には、代表的な「Arduino UNO」があり、これは本日(平成28年2月7日)現在、税込み2,940円で手に入ります。

 その特徴に、次のようなことを挙げることができます。

○ ハードウェアが「オープンソース」であること。

 仕様も設計もオープンで、一般人がネットから基盤のパターンなどをダウンロードしてそっくり同じものを製作することも可能です。また、そのため、世界中にArduinoのクローンを作っている企業やグループがあり、それら自由なクローンの種類を数え上げることはもはや不可能と言う状況にあります。

○ 開発環境が無料で配布されていること。

 開発環境は統合環境(IDE)になっており、これも無料です。様々なライブラリが日々提供され続けており、一般に入手可能なほとんどのハードウェアやIC、電子素子などを扱うためのライブラリがGitHubなどですぐに手に入ります。

○ アナログ入出力、デジタル入出力が簡単に可能であること。

 「Arduino UNO」の場合、基板上にはデジタルI/Oが14本、アナログINが6本、アナログOUTが6本あります。これにさまざまな電子部品をつないで制御することができます。

○ C++で簡単にプログラミングできること。

 従来の「マイコン」はアセンブラ一辺倒でしたが、ArduinoはC++でプログラミングでき、しかも、ややこしいハードウェア・アクセスはC++のクラスの中にすべてカプセル化され、手軽に扱うことが可能になっています。ユーザはオブジェクトを生成し、入出力ピンを開いて読み、書くだけでさまざまなことができます。

 こうした特徴があるため、Arduinoを使用すると、一般人がデジタル・プロダクトを簡単に製作することができます。

 かく言う私も次のようなことを試しました。

「スマート・ファン」

 安物の扇風機にArduinoとEtehrnetインターフェース、温度センサをとりつけ、Webサーバをこの扇風機に実装してブラウザから制御できるようにし、温度によって風量を変え、1/fゆらぎ送風ができるなど、ものすごく無駄にリッチ化した扇風機です。

 1980円の安物扇風機をめっちゃ高機能化(笑)して、結構遊べました。

ウェブ扇風機

「メールサーバ監視ランプ」

 メール来着状況を監視し、ランプの色で教えてくれるもの。昔はISDN用のルータにこうした機能があり、パソコンのスイッチを入れていなくてもメールチェックのタイミングを教えてくれて便利だったのですが、今はこういうものがなくなってしまったので、意を決して自作したわけです。実は、今はスマホでこれは出来てしまうのですが、LEDの輝度のパルス幅変調などを試して遊ぶのに格好の題材でしたので、あえて試してみました。

メールサーバお知らせランプ

「多機能リモコン」

 赤外線リモコンのある電化製品を、Webで制御するようにしたものです。パソコンからでも、スマホからでも操作できます。赤外線LEDは秋葉原などで100円ほどで手に入りますので、これを試す人は非常に多いようです。

いよいよ多機能リモコン

「モーターで動くおもちゃの類をデジタル・パワードにする」

 おもちゃにArduinoを積み込むと、男の子などは大変喜びます。ここでは、モーターで動く自動車に超音波センサをとりつけ、自律制御させるとともに、その自動車にデジカメを乗せて動画を撮影しています。

虫瞰(ちゅうかん)カメラ

 私には男の子供はありませんが、私自身が男の子じみた中年(笑)ですので、みずからこういうことを試して遊びました。

 このように、Arduinoを使うと、手軽にさまざまな機器を制御したり、デジタルパワーを盛り込んだものを作ることが可能です。

 伝統的にArduinoにはAtmel社のマイコン「AVR」シリーズが使われていましたが、最新の製品「Arduino 101」にはIntelのCurieが採用され、Bluetoothや6軸の加速度ジャイロセンサーが搭載されるなど、大変高機能化しています。

 さて、目が離せないArduinoですが、昨年ごろから、長年Arduinoを牽引してきた5人の人たちが仲違いし、分裂騒動を起こしてまだ決着がつかず、もめているようです。Arduinoコミュニティは既に大きなものになっているので、この騒動は残念なことであり、かつ、目が離せないところです。

3 Raspberry Piについて

 「Raspberry Pi」はイギリス人のイブン・アプトン氏を中心に、Raspberry Pi財団というところが開発しているワンボード・コンピュータです。SONYなども深くかかわっていると聞き及びます。

 平成24年(2012)に最初のモデルが発売され、バージョンアップ等で数種類の製品があります。現在店頭で入手可能な製品の代表的なものに「Raspberry Pi 2 Model B+」があり、これは本日(平成28年2月7日)現在で税込み5,000円です。

 次のような特徴があります。

○ れっきとした「PC」であること。

 前述のArduinoは「マイコンボード」であり、OS等は載っておりません。しかし、Raspberry PiはSoCを利用するれっきとした「パソコン」で、OSを載せて作動します。主としてRaspberry Pi用に最適化されたLinux(「Raspbian」というディストリビューション)が作動するほか、マイクロソフトからは「Windows 10 IoT core」というWindows製品が、なんと無料でコントリビュートされています。余談、最近のマイクロソフト社の変革ぶり、オープンソースやフリーへのコミットぶりには驚くばかりです。それだけ、IoTにからむ製品に注目しているということでしょう。

 また、HDMI端子やUSB、Ethernetの端子を基板上に標準で備えているので、キーボードやマウス、ディスプレイをつないでPCとして利用することができます。

○ あらゆる開発環境が利用可能なこと。

 「Linuxマシン」なので、Linuxで利用できる開発ツール類は全て利用できると言って過言ではありません。Raspberry Piになじみの良いのはPythonで、入門本などにはPythonの作例が多く載っております。他にRaspberry Pi向けに最適化されたビジュアル言語の「Scratch」などもあります。しかし、別にこれらにこだわる必要はなく、GCCが走りますから、C/C++も使えますし、他にシェル、PerlやPHP、Ruby、Javaも扱えます。極端な話、g77をインストールして「FORTRAN」でハードウェア制御を行うことも可能でしょう(聞いたことはありませんが……)。私などは、RubyやPythonに暗いので、CやPHPでRaspberry Piのプログラムを書きました。

 エディタやIDEも、自分が使い慣れた好きなものが使えます。私はviが好きなので、Raspberry Pi上でももっぱらviを使っています。

○ 簡単にデジタル入出力が可能なこと。

 「GPIO」と呼ばれるデジタル入出力端子を豊富に備えていますが、これらは、ユーザからはUNIXで言う所の「ファイルシステム上にあるスペシャル・ファイル」に見えます。ですので、このファイルをオープンし、読み、あるいは書くだけで外部に入出力ができ、ハードウェアの制御が可能です。

○ あらゆるミドルウェア等が利用可能なこと。

 Linuxであるがゆえ、Linuxで使えるミドルウェアなどはほとんどのものが利用可能です。例えば、MySQLやPostgreSQLなどのRDBも扱えます。また、ApacheなどのWebサーバ、sendmail、DovecotなどのPOP/IMAPサーバなども走ります。

 こうした特徴があるため、既存のオープンソース・ソフトウェアを用いて、相当複雑なことも可能です。

 Arduinoと違って、Raspberry Piは単体ではアナログ入力ができません。そこで、私はRaspberry PiにADC(アナログ・デジタル変換)のICを接続し、これにサーミスタを取り付け、Apache+PHP+C言語を使用して「ウェブ温度計の製作」などを試してみました。

Raspberry Piで温度を測ろう

 また、PHPでハードウェア制御もできます。私はこんなふうに、PHPを使用して、Webインターフェイスにより家電製品のスイッチをオン・オフすることなどを試しました。

そうか、PHPでもモノにつながるな

 Arduinoに比べてRaspberry Piの歴史は浅いのですが、その出荷台数などから見ても新進気鋭の勢いを持っており、躍進中であると言えます。

 もともと5,000円ほどの値段で、高価ではないRaspberry Piですが、昨年(平成27年(2015))11月に流れたニュースでは、なんと650円(5ドル)という驚くべき価格の製品「Raspberry Pi Zero」もラインナップに投入されました。

Raspberry Pi Zero

 この値段と大きさでLinuxが走るのですから、驚きです。さすがにEthernetはついていませんが、USBの無線LANドングルを接続すればネットにつながります。

 「Raspberry Pi Zero」は、この値段と大きさのゆえに数量を稼ぐことができますから、IoTにからむ何らかのブレイク・スルーをもたらす可能性も相当にあると言えるでしょう。

4 むすび

 私などが若い頃には、ワンボード・コンピュータというとNECのTK-80にとどめを打ったものです。一定の年齢層の人には大変懐かしいものの一つです。

 他方、ここまで触れましたように、現在のワンボード・コンピュータは長足の進歩を遂げており、ますます興味の尽きないものに変貌しております。

 今回紹介したものは一般向けのものなので、エンタープライズでの応用については、別途考察と検討、研究が必要であると思われますが、既に一般向けには広く普及していることから、早晩業務用途にも応用が広がることが想像されます。

DIYでジャイロの取り付け

投稿日:

 カーナビを取り付けた。

 満足のいく性能なのだが、ただ一点、具合が悪い。

 ウチは埼玉県某市なので、外環道とその側道である国道298号線をよく走るのだ。この国道298号線が具合が悪い。上空を外環道に覆われているため、GPS衛星の受信がほとんど出来ないのである。

 この298号ほどどこで右左折していいやらわかりにくい道もない。この道でこそカーナビの真価が発揮できようというものだが、そこで腰砕けなのだ。

 そこで、オプションのジャイロユニットを購入し、自分で取り付けた。なかなか大変だったが、カーナビの調子は最高である。

カーナビ買った

投稿日:

 カーナビを買った。SANYOのNV-HD551。ハードディスクタイプのポータブルだ。

 DIYでエイヤッと取り付けてしまい、早速活用。

砂場に

投稿日:

 砂場に「ふた」を作った。
 放置しておくと猫がやってきてフンをしまくるからである。
 ホームセンターで1×4材と腐り止め、コーススレッド(木工用のネジ勾配が急なネジ)を買い込む。
 あまり大きなフタにすると子供が自分で開け閉めできないから、5枚に分ける。
 1×4材を3枚づつ、2×4材を半分に割って作った垂木でネジ止めし、腐り止めを塗って出来上がり。


 ぴったりサイズである。

 で、タダのフタだと面白くないが、このフタはこういうふうにすると、子供がママゴトするのにちょうどよい腰掛板になる。