テーマ詠「猫」

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香箱(こうばこ)のまゝ猫死にて(ほう)(しょう)()
()(づか)(はら)秋の卒塔婆(そとば)に猫眠る
コンビニへ猫(したが)へて(のち)の月
錆猫(さびねこ)に似て(あり)()(くた)(かな)
愛などは月の無常と猫走る

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

秋惜しむ

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ラ=マンチャの鎧兜や秋惜しむ
秋惜しくあらざるべかり書ある夜
裏庭に秋を惜しむや猫の糞

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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読書

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。第18巻、「黄河の水 中国小史」(鳥山喜一著)「史記の世界」(武田泰淳著)「敦煌物語」(松岡譲著)「長安の春」(石田幹之助著)を読みはじめた。

 一つ目の「黄河の水 中国小史」(鳥山喜一著)を()きの通勤電車の中、ちょうど通勤先の駅に着いたところで本編を読み終わり、職場についてから始業までのひと時で解説を読み終わった。

 前巻の「おらんだ正月――日本の科学者たち――」も少年向けに書かれたものであったが、この「黄河の水」も元々は少年向けに書かれたものだそうで、なるほど、読みやすく、面白い。大正末に出版され、戦前すでに50版を超し、戦後しばらくの間まで十数版もの改版を重ねたものだそうで、広く読まれたという。

 この書は中国の歴史を、夏王朝よりも前の時代、「三皇五帝」と言われる数千年前のところから語りはじめ、一気に共産党中国まで語りつくすというものだ。テンポよく一気に数千年を経る。興味深いエピソードや教養として知っておくべき有名な話も漏らさず押さえてあり、実に面白い読書であった。

気になった箇所
平凡社世界教養全集第18巻「黄河の水 中国小史」より引用。
他の<blockquote>タグ同じ。p.29より

 始皇帝の次にはその末子の()(がい)というのが立って、二世皇帝となりました。この二世皇帝は、父に似もやらぬ愚かな性質で、天下を治める腕もなく、ただ自分の快楽ばかり考える人でした。皇帝は賢くなく、政をまかされた大臣等は、勝手なことをして、政をみだすということになったから、始皇帝のときには、その権力に恐れて、反抗したくも反抗のできなかった不平の民は、これを機会に方々でむほんをはじめました。その最初に事を起こしたのが(ちん)(しょう)という()(やとい)(にん)()。まあニコヨンですね。かれは人夫から兵卒となり一隊の長に出世しましたが、軍規にそむいて死刑になりそうになったので、どうせ殺されるなら一つ大きなことをして見ようと、(なか)()()(こう)と相談して、(しん)政府打倒の兵を挙げたのです。それで物の最初をはじめることを「陳呉となる」という熟語もできました。陳勝につづいた中でも最も有名なのが、(こう)()(りゅう)(ほう)です。

p.30より

 秦についてなお一言しておきたいことは、その名が中国をいう名称として、いまに至るまで世界中に広まっているという事実なのです。皆さんは西洋で、例えばイギリスでは中国のことを、チャイナ(China)ということをご存知でしょう。これは(しん)の名から起こったのです。というわけは、中国語で秦をチン(Chin)と発音します。これがインドに伝わって、チナ(Cina, China)となり、それに国の意味のインド語がつくとチニスターン(Chinistan)となりました。それがローマに入るとシネー(Sinae)となり、これからヨーロッパ諸国の中国をいう語になるので、チャイナなどもその一つ。大体これと同じ音のものです。またインドに巡礼に来た中国の僧侶はインドのこの語を聞いて、それを本国に逆輸入すると、その音を支那・脂那または震旦などの漢字であらわしました。秦は帝国としてたった十五年で亡びましたが、その名はこういうわけでいまもなお不滅に生きているのは、おもしろいではありませんか。

 それからついでに申しておきますと、前にいったように中華民国の名も、中華人民共和国というのも、もとは古い中華・中国の考えから来たものですが、その国名を西洋(ふう)にあらわすときには、決して中華の音をローマであらわさないで、ザ・チャイニーズ・リパブリック(The Chinese Republic)とか、ザ・リパブリック・オブ・ザ・チャイニーズ・ピープル(The Republic of the Chinese People)というように、このシナの名称を使っているのです。

 なお、解説を読んでみると、上の一節には著者・編集者の苦渋が見て取れる。戦前の本書の題は、「支那小史 黄河の水」だったのである。ところが、この平凡社世界教養全集に収められるにあたり、「支那」「シナ」という用語を努めて「中国」その他の用語に改めたのだという。この平凡社世界教養全集は昭和40年代の刊行であるが、その頃すでに中国を支那と呼ばないというような取り決めが、出版界では行われていたのである。

 しかしそれにしても、欧米ではそんなことを全く意に介せず「支那」を語源とする China を用い、また当の中国もまったくそれに異など唱えず、ところが日本で「支那」と書いた途端怒り出すというのは、改めて言うことでもなかろうけれども、変なことである。

p.71より

 学者には程顥(ていこう)(てい)()の兄弟が、儒学に新しい説を立てましたが、それを大成したのが、(しゅ)()(すなわち(しゅ)())であります。朱子は多くの著書を残しましたが、その学説は次の元・明・清に影響したばかりでなく、わが国にも朝鮮にもおよびました。徳川時代などは、漢学といえばすぐこの朱子の学問の別名と思う位でした。文章の名家も多くありましたが、詩文ともにすぐれたのは(おう)(よう)(しゅう)や蘇東坡(名は軾〔しょく〕)です。東坡の「赤壁(せきへき)()」はよく知られています(この人は衛生のことにも注意し、料理法にも通じていました。その発明したというものに、おいしい東坡肉〔とうばにく〕というのがあります。中華料理でご承知の方もありましょう)。

言葉
汴京

 地名であるが、この「汴」という字の読み方が難しい。これで「(べん)(けい)」と読む。宋の都である。「べんきょう」とも読むが、「べんけい」の方が一般的であるようだ。場所はここである。

下線太字は佐藤俊夫による。p.69より

しかしこの戦争の間に、宋の弱いことを見ぬいた金は、その野心(たくま)逞しくして、宋をも併呑(へいどん)しようと、大兵を下して国都汴京を攻めおとし、徽宗とそれについだ欽宗や、皇后をはじめ、大臣以下の官吏や人民を捕虜とし、また宮中や国都の、目ぼしい財宝を(りゃく)(だつ)して、北に帰りました。

 引き続き第18巻から「史記の世界 ――司馬遷」(武田泰淳著)を読む。

テーマ詠「007/ジェームズ・ボンド」

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萩刈るや所詮間諜何ほども
秋の声人を殺せと教へしや
薬掘る女王陛下も知らざりき
名乗りなど何ほどのこと十三夜
昼寝にもボンドミスターボンドとて

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

無駄遣い

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 秋葉原ヨドバシで無駄に買い物をする。

 前からボイスレコーダーが欲しかったので、買った。

 だが、それで何ができるわけでもない。職場は私有デジタル機器持ち込み禁止であり、ボイスレコーダーで上司の声を常時録ってイヤガラセするなんてことができるはずもない。まあ、何かあった時のために持っておきたいというただそれだけのことだ。

 このモデルは「570F」と「575F」の2種類があり、違いは内臓メモリの大小である。値段の違いは3000円ほどで、4GBと16GBの違いだ。12GBの差に3000円払うくらいなら、256GBのSDを3000円くらいで買って挿したほうがよっぽど得だから、「570F」の方を買う。

 今はスマホで音声くらいいくらでも録れるが、掛かっている最中の通話は録りにくいということもあるし、すぐに録ろうとするともたつくということもあるから、欲しかったのである。

 世の中良くしたもので、電気的な接続はなしに電話の音声を録れるマイクもある。それも一緒に買った。

 家の有線電話を録りたいこともあろうか、と、電話への直接接続キットを買う。オレオレ詐欺がかかってくる歳でもないのだが、そういうことがあれば面白かろうとも思ったからである。

 ロジテックの緑レーザーポインター、「R800t」というのを一つ求めた。これは仕事で時々必要だからでもある。これまで使っていた同じロジクールの赤色ポインター、「R400f」のラバーコーティングの可塑剤が溶け出し、ニチャニチャになってしまったので、新しいものが欲しくなったのだ。ついでに、赤色レーザーはダサいので、最新流行の緑色レーザーが前から欲しかったということもある。

 余談であるが、マウスその他、こうした製品のラバーコーティングが溶け出してニチャニチャになるのはよくあることのようである。ラバーの可塑剤が溶出するのが原因だ。これはティッシュペーパーを「無水アルコール」で十分に濡らして拭き取れば、簡単にサラサラになる。注意すべき点は、無水アルコールは可燃かつ爆発性の危険な液体であるから、火の気を近づけないことであろうか。

 さておき、次にオーディオ売り場へ行き、Bluetoothのトランスミッターを一つ買う。テレビにつなぐためのものだ。型番はMM-BTAD5。サンワサプライの製品だ。実は同様のものを前から持っていた。中国製のTx8という型番のものだ。それはそれで活用していたのだが、どうも愛用のBluetoothレシーバー、SONYのSBH-24と相性が悪いのか、接続するたびに失敗するなどして難渋していた。今度は安心して使えるとよいのだが。

 各フロアで一点ずつ買っては「ヨドバシポイント」を充当したので、多少安い。

 それから、外に出て、ボイスレコーダーに挿す microSD を「あきばお~」へ買いに行く。SanDiskの256GB。2800時間は録れる計算で、まあ、事実上無限に録れると言っていい。

 なんにせよ、どれもこれも生活必需品と言うでもなく、趣味の買い物、気晴らしである。

新酒

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(あら)(ばしり)しづと(いだ)すや降り始む
糊固き(はっ)()嬉しや今年酒
睨み合ふ(じゃ)()(おの)()新酒(しんしゅ)()

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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テーマ詠「酒」・ボツ自吟

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 推敲して別の形にしたものと、投句しなかったもの。

(うれ)()一盞(いっさん)()せとこそ
ボージヨレの(さかずき)()(のち)の月
一升を持ち込む(へい)や天の川
旧友()五合(ごんごう)程は秋の暮
夜長しアイスピックの手さばきに
下士官は遅々(ちち)と一杯天の川

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」で、ボツにした自吟です。

テーマ詠「酒」

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下士官の(さかずき)遅々(ちち)夜半(よわ)の秋
望之似木鶏矣(デクににて)()(なが)()(しゅ)()(こつ)(もの)
(いも)()(かい)一升瓶の速さかな
(あき)(うれ)一盞(いっさん)()す資格とぞ
ボージヨレの(さかずき)()今朝(けさ)の冬

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。