涼しい

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 涼しい。もはや残暑とも言えぬ。

 うだるような日もまた来るだろう。だが、それもあと二、三度か。

 自宅近所の木の植え込みが減ったせいでもあろうか、蝉の声も遠い。

テーマ詠「仕事・職業」

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帰燕(きえん)ゆく立番(たちばん)巡査微動だに
八朔の残業机(ざんぎょうづくえ)静寂(しじま)濃し
看護師の()す秋山の遠さかな
あつさりと転職を()む空高し
衣被(きぬかつぎ)看板娘(しゃく)(ほがら)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

今週のさえずり季題

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読書

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 引き続き平凡社の60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。第23巻のはじめ、「シルク・ロード The Silk road」(S.ヘディン Sven Hedin 著・長尾宏也訳)を職場で昼休みに読み終わった。

 本書は、スウェーデンの探検家ヘディンが戦前の中国で往古の「シルク・ロード」を自動車で踏破したときの記録である。

 著者は言わずと知れたかのヘディンであり、彼の最も有名な業績は、新疆ウイグル自治区にその名も(しる)き「ロプ・ノール」の探検・発見と、その位置遷移について研究発表したことだろう。

 シルク・ロードの探検時には既に齢70を超えていたという。老いて尚旺盛なる探求心に感服する。


 次は引き続き第23巻「ベーリングの大探検 Vitus Berings eventyrlige opdagerfærd」(S.ワクセル Sven Waxell 著・平林広人訳)を読む。これも探検の書である。

一字詠「白」

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真つ白(まっしろ)にシーツの(かど)(りょう)(あら)
(はく)(しゅう)や濡るゝ舗装路目黒駅
白に紺コントラストに秋の雲
障子(しょうじ)洗へば川に我(ひと)
新豆腐白し一盞(いっさん)()づる(よい)

佐藤俊夫

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 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

今週のさえずり季題

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2の(べき)乗漫話

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 このエントリの話は、別のエントリで、少し脚色して、別の話にして書いたことがある。下のリンクの通りだ。

 今回書くのは、上リンクのエントリの元になった話である。

先祖の数とビット数

 ある日、ある時、ある場所で、ある人が次のような話をした。 “2の(べき)乗漫話” の続きを読む

テーマ詠「故郷」

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(みささぎ)に雨降りしぶく今朝(けさ)の秋
故郷(ふるさと)もさぞかし暗き無月かな
花野へと老母(つえ)(がわ)りの車
(いしぶみ)(わずか)()るよ終戦日
()けば実家は空家蚯蚓(みみず)鳴く

佐藤俊夫

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 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。