テーマ詠「タクシー」

投稿日:
運転手(はぎ)()ふ道を()しにけり
タクシーの止まる土手(どて)(ぎわ)曼殊沙(まんじゅしゃ)()
タクシーを()むる人ゐて(ふゆ)(どなり)
(ひな)みちを()くタクシーや(やま)()(どう)
柿の下ゆくタクシーの黄色かな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

靴の踵に金物を打ち付ける

投稿日:

 今通勤などに毎日履いている靴は、ホーキンスの「AL IT5 PLAIN5 HB80150」というスクエア・プレーン・トゥのシンプルなモデルだ。安いが天然皮革で磨くとよく光り、気に入っている。靴底は特殊な素材でできており、雨の日でも滑りにくい。

 しかし、滑りにくいのはいいのだが、それと引き換えに柔らかく、踵がよく減る。

 靴本体は頑丈でなんともないので、踵の摩耗のためだけに靴を替えるのはもったいないなあ、と思っていた。

 前から “靴の踵に金物を打ち付ける” の続きを読む

(さか)()

投稿日:
人の子よ怒る(なか)れと木通(あけび)()
刀豆(なたまめ)(ひょう)(きん)独り箸をとる
(まん)(じゅ)(しゃ)()枯るやいましも晴れあがる
(さか)()けの手で茸飯(たけめし)をすゝめけり
自転車や(ぞう)()紅葉(もみじ)を散らすベル
枸杞(くこ)の実や粥吹く(くち)もくれなゐに
はる〴〵と茶室(たず)ぬや竹の春

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

投稿日:

テーマ詠「猫」

投稿日:
香箱(こうばこ)のまゝ猫死にて(ほう)(しょう)()
()(づか)(はら)秋の卒塔婆(そとば)に猫眠る
コンビニへ猫(したが)へて(のち)の月
錆猫(さびねこ)に似て(あり)()(くた)(かな)
愛などは月の無常と猫走る

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

今週のさえずり季題

投稿日:

読書

投稿日:

 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。第18巻、「黄河の水 中国小史」(鳥山喜一著)「史記の世界」(武田泰淳著)「敦煌物語」(松岡譲著)「長安の春」(石田幹之助著)を読みはじめた。

 一つ目の「黄河の水 中国小史」(鳥山喜一著)を()きの通勤電車の中、ちょうど通勤先の駅に着いたところで本編を読み終わり、職場についてから始業までのひと時で解説を読み終わった。

 前巻の「おらんだ正月――日本の科学者たち――」も少年向けに書かれたものであったが、 “読書” の続きを読む