#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha
月: 2018年4月
朧
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夏隣
ルノワールと機関砲
六本木の国立新美術館で「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」というのをやっているので、
マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホといった巨匠の作品が一堂に集められている。美術の教科書などで万人が知っているルノワールの「可愛いイレーヌ」やセザンヌの「赤いチョッキの少年」の現物もあり、非常に見
左のモネの作品は、「撮影OK」となっており、観客の頭越しにありがたく撮影した。
ビュールレ、というのはスイスの実業家エミール・ゲオルク・ビュールレ氏(E.G. Bührle、明治23年(1890)~昭和31年(1956))のことである。スイス国籍ではあるがもとはドイツ人で、印象派絵画の世界的コレクターとして著名だ。
これほどのコレクションを残すような大金持ちなのだから、ビュールレという名前を聞けば、ああ、あの会社か、と、氏が何の会社をやっていたのか誰しも思い浮かべそうなものだが、おそらく「ビュールレ」と聞いても、ほとんどの人にはピンとは来ないのではあるまいか。
しかし、ビュールレという名前には、「ビューレ」というカタカナ表記もある。スイスのビューレ、と聞くと、ごく一部の人にはピンと来る。さらに、彼が経営していた会社の名前、「エリコーン・ビューレー社」とか、あるいは「エリコン・ビューレ社」(Oerlikon Bührle)と聞くと、ピンと来る人はもう少し多くなるだろう。
知る人ぞ知るところだが、かつてエリコン社はスイスの誇る名兵器会社であった。古くは我が国の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に搭載されていた20ミリ機関砲が、このエリコン社の製品をライセンス生産したものだった。
最近では、平成21年(2009)まで陸上自衛隊が使用していた「35mm2連装高射機関砲 L-90」という主力対空火器がエリコン社の製品であった。スイス流の精密かつ質実剛健な火器で、その命中精度には定評があった。
ビュールレ氏は、このエリコン社の社長だったのである。
若き日のビュールレ氏は、第1次世界大戦で、帝政ドイツ陸軍中尉として機関銃中隊を率いて戦った。ドイツ敗戦後、復員して銀行家に婿入りした。その婿入り先から機械製作会社の経営を任されたのだが、その会社の子会社にスイスのエリコン社があった。やがてビュールレ氏はエリコン社に社長として送り込まれたのである。
エリコンの経営は当初あまり思わしくなかったらしい。しかし、仕事に没頭したビュールレ氏は、みるみる経営を立て直した。第2次世界大戦の間、エリコン社の機関砲は売れに売れた。中立国とはいっても貿易は別で、また、スイスは歴史的経緯からドイツとの関係が極めて深く、ナチス・ドイツへは特に多くの機関砲が納入された。ビュールレ氏はこれによって財をなすことを得た。
彼はその財を惜しみなく
絵画コレクションは、コレクションそれ自体がコレクターの感性、ひいては芸術性を表す作品であるとも言え、その点でビュールレ氏のコレクションは人々を感動させて
だが、ビュールレ氏はいわば「死の商人」である。「ナチスへの物的協力者」だ、などという暗い非難が彼には付きまとったらしい。「ビュールレの絵画コレクションは、血塗られた金で買われたものだ」と言うのである。また、ナチスがユダヤ人から没収した絵画が彼のコレクションに13点含まれていたことも、後になって問題視された。これは訴訟になったが、裁判の結果、ビュールレ氏には責任がないこととなったものも多く、返却ののち、誠意をもって9点を買い戻すなどしている。
印象派絵画の名品を見分ける芸術的眼力と、兵器で財を成す軍事的商才、……という取り合わせは、あまりにもアンバランスで、日本人にはにわかに胸中で一致はしないだろう。だが、それがこのビュールレという人なのである。また、一人の人間には、様々な才能、能力が同居する、ということでもあろうか。
- 兵器商人のコレクション(スイス公共放送協会(SRG SSR)国際部(swissinfo.ch)、平成22年(2010)02月11日(木)15時25分)
昭和の日
古本
神田の「BOHEMIAN’S GUILD」という古本屋で、なんとなく「かな」のテキストを買った。
3冊で1000円。
最近時事雑感
ギャーッハッハッハ……
- 自民・長尾氏、女性議員に「縁遠い方々」(毎日、平成30年(2018)04月22日(日)22時38分)
だーから、さー、ダメですってセンセイ、思ったこと思った通りになんか言っちゃったらーッ。……噛みつかれるの、分かり切ってるでしょうが。
さすが変態国家、変人の都
- 裸にコートの男がレストランで銃乱射、少なくとも4人死亡 容疑者は裸で逃走。(ハフィントンポスト、平成30年(2018)04月23日(月)11時12分)
アメリカなんて、こんな奴ばっかりだよ、所詮。
衣笠祥雄氏死去
- 衣笠祥雄氏が死去 2215試合連続出場の「鉄人」 国民栄誉賞も受賞(産経、平成30年(2018)04月24日(火)13時09分)
- 号外・衣笠祥雄さん死去(PDF)(産経、平成30年(2018)04月24日(火)13時00分)
野球ファンでも何でもない、むしろ野球なんか嫌いな私ですら、「衣笠祥雄は立派な人」と、その名前や顔を知っている。
祈冥福。
さてこそ、いろんな見方があるものだ
朝鮮半島、南北首脳会談。
- 南北首脳会談 微笑みより真の非核化を 米朝会談に向け圧力継続せよ(産経、平成30年(2018)04月28日(土)05時02分)
産経は「お、お前ら、騙されンじゃねえぞ!!」みたいな感じ。
- (社説)南北首脳会談 平和の定着につなげたい(朝日、平成30年(2018)04月28日(土)05時00分)
朝日は「よくやった!偉いッ。感動した!次は米朝だ!」みたいな感じ。
- 南北首脳会談 非核化の道筋はまだ見えない(読売、平成30年(2018)04月28日(土)06時00分)
読売は「いいけど、不十分なんじゃねえのコレ。」みたいな感じ。
- 11年ぶりの南北首脳会談 非核化への流れ止めるな(毎日、平成30年(2018)04月28日(土)00時00分)
毎日は「この流れは止めちゃダメ、残念なところは色々あるにもせよ……」みたいな感じ。
「お前はどう思うのか」と問われると、いや、北朝鮮ってのはなかなか
暮 の春
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暮 の春
さえずり季題【386】は「暮の春」を詠んでみましょう。傍題に暮春、春暮る、春の果、など。今日は弥生旧暦三月十三日、晩春二候、まさしく暮の春とは今頃のことを言うものと思います。
暮の春仏頭のごと家に居り 岡井省二#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #saezuriha_odai
— 佐藤俊夫 (@SatoToshio) April 27, 2018