Fedora 31で自作の株式売買シミュレーションシステムを動かす

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 自宅で10年以上の間、株式の売買シミュレーションシステムを運用してきた。Linux上で作動する。

 以前、このブログでも少し書いたことがあるが、これで多少儲けても来ている。

 このシステムは、株価をネットからダウンロードするプログラムをPerlで、これを格納するRDBはPostgreSQL、シミュレーションはCで、ユーザインタフェースはPHPで、というハイブリッド(笑)なつくりである。プラットホームは古いIntel Cerelon D “Prescott-V” 2.66GHzのマシン上に最初Fedora Core 5をインストール、順次アップグレードし、最後はFedora 9となっていた。

 2年ほど前からだったろうか、株価をネットからダウンロードするプログラムがうまく動かなくなってしまっていた。株価は「Yahoo!ファイナンス」の時系列データから無料で頂戴してくるのだが、これはデータではサービスされておらず、htmlの中から特徴的なタグに正規表現でマッチングさせて株価を取り出してくる仕組みになっていた。なので、うまく動かなくなっていたのは、さしずめYahoo!ファイナンスの仕様が変わり、htmlのフォーマットなどが変わったのだろう、と思っていた。実際、正規表現でマッチングさせて目的のデータを切り出すコードになっているから、わずかでもhtmlが変わると、途端に消化不良を起こすのである。

 原因究明や修理が面倒で、また、しばらく株式も値動きがあまりなくて面白くなかったから売買もしておらず、シミュレーションシステムも放りっぱなしになってしまっていた。

 そんな折も折、ここへきて、新型コロナウイルス蔓延により外出の自粛が推奨される事態となった。ために、やむなく家に垂れこめている。平日は仕事に(いそ)しんでいるからあまり暇はないが、休日などはどうしても無聊(ぶりょう)となる。

 そこで、意を決して上述のシステムを修理することにした。多分、Yahoo!ファイナンスの仕様、就中(なかんづく)htmlのフォーマットを分析すれば、すぐに修理できるだろうと思っていた。

 ところが、その推量は全然違っていた。

 株価ダウンロードプログラムは、htmlをダウンロードするのに、CPANの「LWP」ライブラリ等は使わず、Perl内から「wget」を呼び出して使っていた。そうしないとSSLの部分が面倒だからだ。

 問題は、このSSL部分にあった。Yahoo!全体の仕様が、TLS1.2未満のSSLを拒絶するよう変更されていたのだ。Fedora 9は、OpenSSL0.9.8までしか対応しておらず、そしてOpenSSL0.9.8はTLS1.0までしか対応していない。

 そこまで確かめて、やっと思い出した。私のシステムが動かなくなった2年ほど前というと、ちょうどSSLのセキュリティホールやSHA-1アルゴリズムの危殆(きたい)化などが取り沙汰され、あちこちのサイトやブラウザがどんどんバージョンアップされて行っていたのだ。

 私はその頃、仕事が非常に忙しく、自宅のPC環境など(かえり)みている暇がなかった。それで、他人事のようにそれらのニュースに接していたのである。

 原因は、wgetとOpenSSLが古い、ひいてはプラットフォームOSが古いことにあった。

 最新のFedoraシリーズのバージョンは「31」になっており、そもそも平成17年(2005)発売のCerelon Dのような32ビットCPUには対応していないから、もう、古いLinuxマシンはそろそろお払い箱だろう。

 私のデスクトップマシンはCore i7 4790K 4GHzにメモリは32GBをブチ込み、ストレージは1TBのHDDから、先日2TBのSSDに換装したところだ。されば、ここはもう、仮想化しかあるまい。

 VMWare Playerをダウンロードしてインストール。非営利であれば無料である。これにFedora 31のisoイメージを本家サイトから貰ってきてインストールする。

 動かしてみてびっくりした。私のような商用のSystem V育ちの者にとって、Linuxの「init」システムは長年慣れ親しんだシステムなのだが、Apache2を動かそうと/etc/rc.d/init.d/の下を覗いてビックリ仰天!何も入っていなくて、空っぽではないか!(笑)

 こ、これは……!とGoogle先生にお尋ね申し上げ、今は「init」は否定の憂き目にあい、「systemd」というものに置き換わっているということを知る。

 「systemctl」というサービス・コマンドの操作を調べ、これでhttpdを動かす。PostgreSQL、PHP、wgetなど必要なものをyum改め、「dnf」で次々とブチ込む。

 それから(おもむ)ろに株価ダウンロードシステムを動かす。……まったく何の支障もなく、プログラムの変更もなく作動するようになった。

 phpで作られたユーザインタフェースについては、POSTやGETの引数を直接グローバル変数として扱うことのできるかつてのPHPの仕様が廃止されてしまっており、そのままでは動かなくなってしまっていたが、そこは彌縫(びほう)的にパッチ当てをした。

 SELinuxを調整しないとPostgreSQLとPHPが協調動作しないなど、多少ひっかかったところもあったが、元の通り株価売買シミュレーションシステムは作動するようになった。

 さすがは Core i7 だ。生マシンから仮想マシンへの移設とはいえ、もはや骨董(こっとう)品に近い Cerelon の生マシンから移設しただけあって、C で書いたシミュレーション部分は、目を見張るような素晴らしいスピードでカッ飛んでいく。

 もともとこのシステムでは、過去5年分の株価データに対し、8900通り×49銘柄の売買シミュレーションを行っていた。Yahoo!ファイナンスに株価の整理値が出揃う20時50分頃から「cron」でこのシステムを起動していたのだが、これだけの組み合わせのシミュレーションを行うと、全部終わるのは23時くらいにはなってしまっていた。

 ところが今回の移設で、それらシミュレーションがなんと10分ほどで完了するようになった。かつて誰かが言っていたが、「稚拙で鈍足なアルゴリズムでも、意外にマシンパワーの進歩で解決されてしまう」ということの実例を目の当たりにした次第である。

 さて、そのようにしてシミュレーション結果を見てみると、やはり、新型コロナウイルスの影響で、相場は鉄火場と化している。大変な勢いで売買指標が出ている。これは大変だ。

 今この鉄火場に飛び込むのは危険である。ウイルス禍が一段落し、上昇相場になったところからが勝負だろう。

昭和の日

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天皇陛下万歳

 祝日「昭和の日」である。

 「昭和の日」が、畏し、聖帝・昭和天皇の天長節、すなわち天皇誕生日であることは論を待たぬ。

 令和の御代となってから初めての昭和の日だ。過ぎにし昭和の日々を思い、沈々深々、感慨色々である。

読書

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 晩春となった。躑躅(つつじ)の盛りが過ぎ、そこここで花水木(はなみずき)が咲いている。間もなく立夏で、今は丁度(ちょうど)夏隣(なつどなり)だ。世界的な悪疫が流行中ではあるが、そのようなことなど知らぬげに季節はどんどん過ぎてゆく。

 引き続き約60年前の古書、平凡社世界教養全集を読み進めている。

 第7巻「秋の日本/東の国から/日本その日その日/ニッポン/菊と刀」のうち、四つ目の「ニッポン」(B.タウト著)を今朝の通勤電車の車内で読み終わった。

 通勤電車は疫禍(えきか)のため通勤客が少なく、さすがに()いていて、ゆっくり読書できる。

 「この折柄にゆっくり読書とは何事か」と叱られそうな気がするが、電車内で他にすることもないので仕方がない。「大きな損の後には小さな得がある」というのはたしかアメリカの俚諺(りげん)だっかどうだったか。ゆっくり読書できるというのも、小さな得と言えなくもない。

 さて、著者のタウトは知る人ぞ知る建築家である。戦前に来日し、桂離宮を見て感銘を受け、伊勢神宮をはじめとする日本の建築に芸術を見出し、これのみならず日本人をも激賞した。残念ながら日本での建築作品はないが、親日家として知られる。

 後の「桂離宮ブーム」は、タウトによって起こされたのだという説も根強い。

気に入った箇所
平凡社世界教養全集第7巻「秋の日本/東の国から/日本その日その日/ニッポン/菊と刀」のうち、「ニッポン」より引用。
他の<blockquote>タグ同じ。
p.282より

 日本文化が全世界の諸国民に送ったところのものに、いささかでも理解をもつ人は、親しく伊勢に詣でねばならぬ。彼はそこに日本文化のもついっさいのすぐれた特性が、混然と融合して一つのみごとな結晶をなしているのを、――したがって単なる国民的聖地以上のものを見出すであろう。

 約言すれば、外宮をもつ伊勢は、およそ建築の聖祠である。

p.329より

 世界歴史のうちでも、日本の近世史はとりわけ異色がある。一八五七年の明治維新は、天皇を政治的にも国家の至高に戴き、それまで独裁的権力者であった将軍の支配権をくつがえした革新である。しかもこの転覆の真因が、日本の国土をヨーロッパの工業や戦争技術を摂取するために開放するところにあったことは、もっとも特異な点である。つまり日本は、ヨーロッパおよびアメリカの技術的進歩に対抗して、東洋の植民地化を避けようとしたのである。またこの大業は、日本の洗練せられた文化とこの島国に古来当然のこととして厳存する帰一思想との総体であるところの天皇の旗のもとに成就せられたがゆえに、特異なのである。これに反して、それまで政治的権力を掌握していた将軍は、この国が政治的独立を維持していくためには、必然的に没落せねばならなかった。つまり単なる独裁的権力の視野は、広義の政治的意味においてすらなお狭きにすぎ、結局、天皇派のいっそう広い視野に席を譲らざるをえなかったのである。天皇派は日本を愛するがゆえに、この国を世界全体の一部と見なすことができた。ところが、これは単なる権力者にとっては、まったく不可能なことであった。

 このようにして日本人はひかえめ、勤勉及び形の精緻などに関するきわめてすぐれた伝統をもって、ヨーロッパの技術の研究と移植とに努め、生来の高い技術的才能によって、短日月の間にヨーロッパの技術を摂取し、独立の発明家ないし研究家として世界の諸列強に伍するにいたった。今日の日本にひかえめ及び勤勉等の特性が卓越しているのも、また多数の近代的諸施設や大学あるいは研究所などが模範的活動を営んでいるのも、さらにまた鉄道や汽船および一般に交通機関の操作のごとき技術が先進諸国に比して多大の優越を示しているのも、所詮は伝統的にすぐれた日本精神の具現にほかならない。

 上の部分の褒めちぎりっぷり。現代に書かれたものではない、戦前に書かれたものだ。戦前の日本の交通機関も、今と同じように世界的水準に、すでにあったのだということがここから推察できる。

言葉
嗤笑

 「嗤う」も「笑う」も訓みはどちらも「わらう」であるが、「嗤」のほうの音読みは「シ」で、「嗤笑」と書いて「ししょう」と()む。「笑」に比べて、「嗤」という漢字には相手をバカにしてせせら笑っているニュアンスがある。つまり、「嗤笑(ししょう)をかう」というと笑われている方はだいぶ恥ずかしい笑われ方をされている、と言える。

下線太字は佐藤俊夫による。p.335より

一八ニ〇年ごろ、十二月党員が蜂起したときに、プーシキンの一団をめぐる若い貴族たちは、国民とくに農民への愛を表示するために、実用的でしかもよく似合うロシア農民の上衣をきて貴族階級を驚倒させ、同族のみならず家族の嗤笑をすらも買ったのである。

広袤

 広袤(こうぼう)と訓む。「広」は読んで字のごとく広さ、「(ぼう)」は長さのことで、「広さや長さ」のことを広袤という。さらに言うと、中国の用字では「広」とは東西の長さ、「袤」とは南北の長さなのだそうである。

p.343より

日本はその文化的発展全体からみて、広大な広袤を有する国ではなく、繊巧でこまやかな人間性をたたえた国土であるから、この種の建築物は、日本にとってとくに困難な課題にならざるをえない。

論攷

 「論攷(ろんこう)」と訓む。意味は「論考」と同じであるが、「攷」という字には「打つ、叩く」という意味がある。(おん)が「コウ」であるところから「考」にも通じて、非常にしっかりと考えを突き固め、極めるという意味があるのだ。

p.348、篠田英雄氏による「解説」より

 タウトには、来日以前にも、名著とうたわれた『現代建築』のほかに、十指に余る著作がある。しかし『日本建築の基礎』『日本の芸術』、彼の日記『日本』、また訳者が彼の代表的な論文と小品および日記の一部とを編集した『日本美術の再発見』や、さらにまた「日本をへた」彼の体系的建築論ともいうべき『建築論攷』および『建築芸術論』などの、日本に関する一連の著作をあわせると、量においても彼の旧来の著書全体に優に匹敵するであろう。

 次はR.ベネディクト(Ruth Benedict)の「菊と刀――日本文化の型」である。

時事訥々(とつとつ)

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ウイルスはウイルスでも

 新型コロナウイルスの蔓延による在宅ワークの急増で、管理されざる私物PC、つまり限りなくシャドウITに近いBYODと、そこからの通信トラフィックが増加していると思われる。

 悪人は何でも使う。これを見込んで、コンピュータ・ウイルス、マルウェア、ハッキングが横行するだろう。

 テレワークをやれと言われるのは必ずしもIT強者だけとは限らぬ。よくわからないまま、変なURLにアクセスしてしまったり、よく確かめないまま慌ててビデオチャットシステムと思い込んで変なソフトをインストールしてしまったり、また外出自粛の一方でAmazonなど通信販売を多用した結果、ついAmazonを(かた)るフィッシング・メールを踏んでしまったりするかもしれない。また、企業や官庁で枢要な地位にある者は、会社や庁舎でよりも、自宅での方がいわゆる「APT攻撃」(Advanced Persistent Threat)に()うリスクは増大すると思われる。

 私も気を緩めず、自宅のコンピュータ・セキュリティを一新する所存である。それもあって、先日のようなドタバタもあったのだ。

やっぱりアホなんだよ、この人たち

 そりゃまあ、5万人もの人が亡くなり、これは朝鮮戦争の戦死者の数をゆうに超えるというのだから、(わら)をも(すが)る気持ちになるのはわかる。しかし、消毒薬なんか飲んだり()ったりしていいわきゃネェだろ。

 米国人ってのは冗談好きで人のいい(ほが)らかな国民性だと思っていたが、もはや冗談もわからんのか、冗談も。

Torbjörn(トービヨルン) Åhman(オーマン)

 この人、本当にいい感じなんだよねえ……。ところどころ挿入される、北欧スウェーデンの長閑(のどか)で美しい自然や行事の様子も素晴らしい。

 スウェーデンは相当新型コロナウイルスの被害が著しいと聞く。どうか無事であってほしいものである。

Black Beard Projects

 この人もまた、なんだかマニアックなものを作っている。面白い。

正月だろうと盆だろうとそんなの個人の自由にしてはどうか

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 「働き方改革」へのアイデアを思い付いた。

 正月や盆に一斉に休むのは、非合理である。

 先祖の霊への礼拝や、人生の節目をそれに認めるといった意義は宗教的なものであり、人によって基準は違う。盆や法事に意味を認めなくとも、恋人と初めてセックスをした記念日としてクリスマスを大仰(おおぎょう)かつ下品に祝う者だって、この多様性を飲み込もうとしている世相においては認められなければならぬ。

 ならば、盆に休みたければ勝手に休めばよいし、クリスマスにラブホテルにシケこみたければそうすればよいし、イースターか過越(すぎこし)か、はたまた萬鬼節(ハロウィーン)かなんか知らんが、そうしたければ勝手にそうすればよい。旧正月でも正月でも、各人が祝いたいように祝えばよい。

 そのようにしないと、さまざまな習慣や信仰を持っている何十億と言う数多(あまた)の人間に対応していくことはできない。

 仏教徒以外は盆の時期にノンベンダラリと休んでなどいず、一意徹底、勤労することにしてはどうか。盆など、これは宗教的意義のもの以外の何物でもないからだ。

 宗教をもって休むのが差別で、こんなのはダメだとかなんとか言うなら、働く者の休暇を1年中に分散して社会的影響を低減すべきである。

 休みたいときに勝手に休み、盆だろうと正月だろうと、はたまたゴールデンウィークだろうとシルバーウィークだろうと、萬鬼節(ハロウィーン)でも節分でも逾越(イースター)でも、適当に旅行でも何でもして遊ぶなり、仏壇や墓石に額づいて号泣するなり、好きなようにすればよい。

 それで会社に睨まれたとか馘首(クビ)になったとか、そんなの各人の自由であり勝手である。休んで上司に睨まれ、退職に追い込まれるというのなら、それも自由というものだ。

 そのように考えてきてみると、土曜・日曜というのも不自然である。人工的で、人間の自由を縛ろうとするものだ。何も人間のリズムが7日に強制される必要などない。10日でも30日でも働きたいバカもいれば、毎日休みっぱなしでないと身が持たないという者だっている。

 1年365日には、無論冬や夏があり、それには人間がどうしたって調整することのできないリズムがある。会社の事務所だけが人間の働き場所ではなく、農業や土木の職業には春夏秋冬は変更できない規律である。だから、そういう仕事は、そういう仕事で独自にリズムを刻むがよろしい。

時事無明(むみょう)

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〽 馬鹿は死ななきゃ治らない

 〽 馬鹿は死ななきゃ治らない~

……というのは、浪花節の一世一代、廣澤虎造(ひろさわとらぞう)の名調子であるが、それにしてもしかし、私の故郷である大阪というところはまったく、橋下(ハシゲ)だの籠池(森友)だの、変な人物が続々と出現アソバサレルところだけあって、阿呆(アホ)馬鹿(バカ)競売(けいばい)市場のようなことになっている。

 その大阪府堺市のパチ屋というのは、「P.E.KING OF KINGS 大和川店」なのだそうな。Twitterでは「大勢の客」なんていうキーワードがトレンド入りする始末である。

 上ページには他に、「HALULU」(堺市北区金岡町192-1)、「ザ・チャンスα」(堺市美原区黒山611-1)、「ベガス1700枚方店」(枚方市招提大谷2-25-1)等の店名が挙げられている。大阪府堺市生まれの私としては、堺市だの、大和川だの、金岡だの、美原だの、ずいぶん懐かしい地名の数々であるが、それはさておき。

 新型コロナウイルスが病気なら、まあ、パチ屋通いも病気のうち、競馬も煙草も、ひいてはポン中、アル中もそんなもののうち、……だと私などは思う。

 私?……ええ、私も25~26歳の頃までは、パチ屋に入り浸ってましたナ。私や私の友達、同期生などはパチ屋のことを「北朝鮮国立銀行」なんぞと呼んでいて、そのあたりで言うと、私も随分、この銀行には貯金をし、そして引き出せぬまま、今に至るもそのまま貯金しっぱなしである。

 私は幸い、死なずに、そんな引き出せない銀行への一方的貯金などというわけのわからない行動をするような馬鹿が治った。しかし、普通は死ぬまで、馬鹿は治らない。私のような例は稀有なことと言ってよい。馬鹿と言って語弊があるなら、病気と言いなおそう。

 パチ屋でウイルス貰った奴がそれをよそでバラ撒くというのは迷惑極まるが、この愚かさこそが生身そのままの人間というものではある。人間の哀しむべき、そして愛すべき実態が、これなのだ。そんな実際のありのままの姿のために、あなたも、私も、死に、生きる。

 つまり人は、イヤらしいセックスによって生まれる、ということと、これは同じことであるように、私には感じられる。

う~ん、でも

 冷徹で鋭い指摘と見た。

 だがしかし、東京の死亡率を語るには、東京の人口は住民ばかりでないことによくよく注意しなくちゃいけないんじゃないのかな……。

 私などもそうだが、埼玉・神奈川・千葉なんどから、朝早くからわんさかと東京へ勤めに出、夜遅くこれまたワンサカと帰っていくというのが東京の実情で、しかも途中にはコロナ感染必至の難関にして名物、圧縮混雑三密痴漢続出迷惑地獄の世界的に悪名高い通勤電車がある。だから、東京への通勤圏全般で丸めないと、どうも精密ではない気がする。

 と言って、私は東京へどれだけの人が都外から通勤しているか、東京の日中の人口がどれだけか、とか、何も知りませんけどね。何となく上のように思うだけだ。手間暇かけて調べる気も、あまり、ない。専門家の分析と研究を待ちたい。

ワクチン、できるかな……?

 ワクチンの作成は相当難しいようである。

 「新型コロナウイルスには、エイズウイルスに似た性情が見受けられる」というような言説も見かける。つまり、ワクチンの適応がどんどんずれていくというのだが、どうもこれはデマのように思われる。

 いずれにせよ、研究者をどんどん盛り立て、特効薬やワクチンの作製に励んでもらわなければならない。

自分のPCのSSD換装と、妻のPCへのWindows10インストール

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 自分のPCのHDDの速度が気に入らなくなってきた。それと同時に、容量(1TB)も、足りなくなってきた。YouTube動画など増産したからである。

 他方、妻のPCをWindows Vistaのまま長年放置してきている。とうにサポート期間も終了し、最早(もはや)セキュリティがどうとか言い得る状態ではない。恥ずかしいことだが、「ITストラテジスト」の資格を持つこの私、職場では大いに専門性を発揮して口を(のり)しているが、自宅のPCとなると「家でまで仕事みたいな真似をしたくない」というような気分が働いてしまい、どうも何やら、こういう杜撰(ずさん)なことになってしまうのである。

 これでは新型コロナウイルスにやられる前にコンピューター・ウイルスにやられてしまう。意を決し、自分のPCを改良するとともに妻のPCもアップグレードすることにした。

 そこで、秋葉原でWindows10 Home 32BitのDSP版(Delivery Service Partner version)を2TBのSSDと一緒に購入しようと思い立った。廉価なDSP版は、PCの部品と一緒でないと購入できないからだ。そして、OSは妻のPCへインストール、SSDは私のPCへビルトイン、という腹案を立て、去る4.16(木)の夕刻、秋葉原の九十九(ツクモ)電機へ行った。

 新型コロナウイルスの蔓延と緊急事態宣言のため、秋葉原は閑散(かんさん)としていた。ところが、九十九電機のある、中央通りから一本西へ入った「メイドさん通り」では、メイドさんたちがウイルス感染リスクも(モノ)かは、ミニスカートの素足も(あら)わに客引きに励んでいる。

 生きるためとは言え、誠にご苦労なことである。

 九十九電機は()いていた。2階のディスク売り場へ行き、2TBのSSDでDSP版は購入できるか、と聞くと大丈夫だと店員さんは言う。それで「Homeの32Bit版を」と注文すると、(あに)(はか)らんや「今はもう32Bit版はありませんよ」などと店員さんは言うではないか。

 う~ん、こりゃ困った。Amazonで探すか、と何も買わずに帰宅した。新型コロナウイルスで要警戒の東京の市街地からは早々に退散するのがよい。

 Amazonで探すと、どういうわけかDSP版よりもパッケージ版の「USBメモリ」製品のほうが安いことがわかった。2018年版とあるが、なに、インストールしてからアップデートすればよかろう。他にも、「DOS/Vパラダイス」や「九十九電機」の通販サイトも覗いたのだが、「10・Home・32Bit・DSP」は、意外に安くなく、1万7千円だのと言う値段がついていたりした。パッケージ版は\13,280-.である。

 それから、SanDiskの内蔵2.5インチSSD、2TBの「SDSSDH3-2T00-G25」を一つ。

 更についでに、3.5インチベイに取り付けるためのアダプタ金具も一つ。

 これらを注文しておいて、自分のPCの下ごしらえをする。

 現在の環境はHDDが1TBなので、ディスクのフォーマットは「MBR」にしてある。しかし、将来2TB以上の大きなディスクを使用するときのためには、「GPT」フォーマットにする必要がある。ところが、ディスク移行ツールなどを使用する際、「MBRからGPT」、あるいはその逆だと、失敗することがままあるらしい。

 そこで、次の各サイトさんの解説を参考に、現在のディスクをGPTに変換しておくことにした。

 上記サイトさんでも各々述べておられるように、変換には「mbr2gpt.exe」というコマンドラインツールを使う。コツは「ユーザアカウント制御(UAC)」「システムの復元」を無効にし、シェルは「Windows PowerShell」をAdministratorで起動することだ。

PS C:\WINDOWS\system32> mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullos
MBR2GPT: Attempting to validate disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Validation completed successfully
PS C:\WINDOWS\system32> mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS

MBR2GPT will now attempt to convert disk 0.
If conversion is successful the disk can only be booted in GPT mode.
These changes cannot be undone!

MBR2GPT: Attempting to convert disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Trying to shrink the OS partition
MBR2GPT: Creating the EFI system partition
MBR2GPT: Installing the new boot files
MBR2GPT: Performing the layout conversion
MBR2GPT: Migrating default boot entry
MBR2GPT: Adding recovery boot entry
MBR2GPT: Fixing drive letter mapping
MBR2GPT: Conversion completed successfully
Call WinReReapir to repair WinRE
MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to  manually disable and enable WinRE.
MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode!
PS C:\WINDOWS\system32>

……というようなコマンドライン経過で、2~3分で変換は完了する。その後、忘れずに「ユーザアカウント制御」と「システムの復元」を元に戻す。

 翌日、4.18(土)、USBメモリ版のWindows10とSSDが自宅に届いた。で、SSDを取り付ける前に、一度PCの電源を切り、念のため起動を確かめておこうともう一度電源を入れる。

 ……アレ?

 全然立ち上がらなくなっている。どうも、GPTへの変換に失敗し、ブート領域を壊したらしい。う~ん、参った。ITストラテジストが聞いて笑うワイ(恥)

 インストールメディアで立ち上げだな、こりゃ、……というわけで、もともとWindows8からのオンラインアップグレードでWindows10にしたマシンなので、Windows8のインストールメディアを取り出そうとした。

 ところが、ナイ。見つからない。あっれ~??

 家じゅうひっくり返して探したが、ナイ。土曜日半日つぶして探したが、ナイ。

 どうも、家族か私か、誰かが誤って捨てたようである。

 う~ん、う~ん、アホじゃなかろうか、私。

 ええいままよ、と、妻のPC用に買ったWindows10を、急遽自分のPCへのクリーン・インストール用に使用し、妻のPCのWindows10ライセンスは改めて別のを購入することに決した。

 SSDを取り付け、Windows10のUSBメディアでクリーン・インストールする。USBでのクリーン・インストールは誠に速く、あっという間に終了する。

 元のディスクを取り付け、データを引き上げる。ブート領域が壊れただけなので、大事なデータは全部アクセス可能である。

 元の容量(1TB)の倍(2TB)のSSDを購入したわけなので、元のディスクは丸ごと適当なところにコピーしてしまうことにする。そのままだとアクセス制御がかかっていてコピーできないファイルなどが出てくるから、ディスク丸ごと、所有者を自分に変更し、フルアクセス権限を全部のファイルやフォルダにつける。ディスクのプロパティの「セキュリティ」タブで簡単に操作可能である。システムからいくつかのファイルやフォルダについて拒絶されるが、無視する。

 それから念のため、Explorerで操作すると、何かと失敗も多いから、ここは「robocopy」を使用する。コマンドプロンプトを管理者モードで立ち上げ、

C:\WINDOWS\system32>cd c:\

c:\>robocopy /e /r:2 /w:0 f:\Users\自分\Documents\ C:\Users\自分\Documents\古い方のディスク
(以下略)

……等とすれば、素晴らしいスピードでコピーが始まり、そもそもコピーが無理なものはいい加減に試行して適当にすっ飛ばしてくれる。

 移行は終了、起動も動作も実に快適になった。素晴らしい速度である。

 それから妻の分のWindows10をAmazonで購入する。4.21(火)にそれが届く。最初に買ったものと同等のものなのだが、\11,260-.と、2千円ほど値段が安くなっており、なんだか悔しいが、気にしないことにする。

 自分のPCから取り外した古いHDDを妻のPCに取り付け、古いWindows Vistaの管理コンソールを使って変なパーティションを全部開放する。それから届いたWindows10をサクッとクリーン・インストールし、OSやWindowsセキュリティを最新版にアップデートする。

 それからアプリを再インストールし、妻と子供たちの古いデータを「robocopy」でディレクトリツリー丸ごと新しいディスクに移行する。

 次女は「SAI」というペイントツールを使用してイラストを数多く描いていたが、これはダウンロード販売のものだ。そのライセンスキーが必要である。古い方のHDDのインストールディレクトリに拡張子「.slc」で「(数字).slc」というファイルがあるが、それがSAIのライセンスキーだ。新たにインストールしなおしたSAIのインストールディレクトリにそのファイルをコピーすれば、これまで通りに使うことができる。

 これらをさっさと済ませ、終了。

 その際、面白いことがあった。妻のPCのCPUは「Celeron」である。Celeronというと古い32ビットCPUのような気がするし、実際発売日は平成20年(2008)の4月、つまり今から12年前で、もはや骨董(こっとう)とも言えるレベルである。作動させていたOSも「Windows Vista」で、32bitであった。

 DSP版は64bit版と32bit版は別製品になっているが、今回使用したパッケージ版のWindows10の場合は64bit版と32bit版の両方がインストールメディアに入っている。これをインストールする際、64bit版と32bit版のどちらをインストールするか選択肢が出るが、上のような事情であれば、その時に何となく32bit版を選ぶのが常道のような気がする。しかし、「64bit版を選んだらどうなるのかな?」と持ち前の茶目と実験精神が出て、64bit版を選んでみた。そうしたら、別段なんということなくインストールされ、動作もむしろ高速に感じられるようになった。

 さもあろう、妻のPCのCPUはCeleronはCeleronでも、「Celeron Allendale(アレンデール)-512K E1400 2.00GHz」なのであった。実はこれ、古くてもれっきとしたx64 CPUなのである。

 そのようなわけで、自分のPCと妻のPCの能力向上とアップグレードはなんということなく終了した。

今週のさえずり季題

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