引き続き稽古中の「ジムノペディ1番」である。
今日も練習に励み、だいたいつっかえずに弾けた。
これを「その1.0」としたい。
オッサンは生きている。
引き続き稽古中の「ジムノペディ1番」である。
今日も練習に励み、だいたいつっかえずに弾けた。
これを「その1.0」としたい。
毎日休まず、地味にピアノの稽古は続けており、去年の秋ごろからの「ジムノペディ1番」の稽古も少しずつ少しずつ進歩させている。
今日はひとつ録音を残してやろうと朝から頑張った。
だいたい気に入った演奏ができた。少しつっかえているところもあるが、そこはアーティキュレーションということで(笑)、この演奏を「0.99」ということにしたい。
新しい本をほとんど読まない私だが、この本は少し興味を覚えて読んでいる。
この中で、「えっ、これ、日本のことじゃないの?」(笑)と思えるような記述があり、ははーん、名にしおう合理的近代軍であるところの米軍ですら、こういうことに悩むんだ、と思ったので、その部分を引用しておきたい。
第6章 紛争と戦争の未来の中の一節、「軍のイノベーションを阻むもの(p.329)」より
【引用ここから】
軍のイノベーションを阻むもの
残念なことに、軍事請負業者に要求される煩雑な手続きが、こうした進展(佐藤注:先進のITやロボットを活用したRMA)の多くを阻害している。
アメリカでは軍産複合体が、上記で説明した計画の一翼を担っている。現在配備されているロボットの多くは、DARPAが開発の陣頭指揮を執ってきたが、複合体は本質的にイノベーションの推進に適した体制ではない。DARPAですら、資金はわりあい潤沢だが、複雑な契約構造や、国防総省の官僚機構における力関係のせいで、やはりイノベーションを阻害されている。
アメリカ軍は、無秩序でややこしい調達システムのせいで、自国の技術部門の強みである革新性を十分活用できず、その結果深刻な機会損失を被っているのだ。
軍産複合体は改革を断行し、軍事機関や請負業者が、小規模な非公開企業や新興企業のように機動性に富んだ迅速な行動をとれるような体制を整えなければ、緊縮財政を前にして、業界全体が発展するどころか後退しかねない。
軍もこの問題を重々認識している。シンガーは、私たちにこう説明してくれた。
「このどうしようもない構造からいかにして脱するかが、軍にとって大きな戦略的問題になっています」
大型の国防案件が、予算超過とスケジュールの遅れから、プロトタイプの段階で棚上げされるのをよそ目に、今日の民生技術や商業製品は、記録的な早さで開発、製造、発売が進められている。
統合戦術無線システム(JTRS)は、軍が開発を進めていた、インターネットに似た新しい無線通信ネットワークで、1997年に構想されたが、2012年に打ち切られ、調達部門だけが、現在は統合戦術ネットワーキングセンター(JTNC)と呼ばれる軍の機関に移管された。打ち切りが決まった時点で、数十億ドルが投じられていたが、まだ戦場に本格配備されていなかった。
「軍には、こんなやり方を許す余裕はもうありません」とシンガーは指摘する。
【引用ここまで】
次女の中学校の入学式に出た。懇意にさせていただいている方がPTA会長をしていらっしゃるので、なにか参列する気持ちもいつもより粛然とするのであった。
入学式後、PTAの役員・係の
そのことで、ふと思い出したことがある。数年前、長女が中学2年生くらいだった頃の、クラスのPTAの係を選出する籤引きでのことだ。
PTAのクラスの係の籤引きは、たとえ欠席者があっても、代理がその人の分も籤を引き、当たればそれを伝えることになっている。平等に役を割り当て、いわばズル休みを防ぐ効果もあって、文句の出ようのないところだ。
さて、その日は、全部で30人の保護者のうち、3人の欠席者があった。出席している保護者が、30本の籤を順番に引き始めた。役員は3人決めることになっていて、つまり「当たり」籤は3本だ。たいてい、15、6人ほども引く頃には、1人か2人は当たり、籤の終盤になると、全員が引き終わる前に3人の役員が決まるのが普通だろう。
ところが、その日はどうしたことであったろう。
15人ほどが引いても一本も当たりが出ないのには、残りの人たちも既に引いた人たちも、「面白いわね」「なかなか白熱してまいりましたな、これは」などと冗談のひとつも飛ばして盛り上がる余裕があった。
しかし、18人が引き終わり、20人が引き終わる頃には、やや会場がざわつき始めた。「ちょっと、これ、当たり籤は本当に入っていますか?」という質問も、わりあいに真面目な調子で出始める。「ええ、先ほど、絶対に間違いなく入れましたよ、皆さんも見ておられたはずです」と、籤を作成した人が言う。
ついに、25人。引いた人が「ハズレ!」と言ったときの、一同の驚きの声たるや!。26人!またもやハズレ!もっと大きな声が上がる。
そして、ついに27人が引き終わってしまった。残りは3人の欠席者の代理引きだけだ。果たして、箱に残った三つの籤は全部PTAの係に大当たり。欠席者3人がPTAの係ということになってしまったのである。
保護者たちは欠席している人にこれを伝えるのに、「いないのをいいことに、面倒を押し付けたのではないか?」と思われはすまいかと内心穏やかでなかったが、まあ、衆人環視のうちに行われた籤引きのこと、なんの不正もなかったことは全員が保証しうるので、そこはなんとかなったようだ。
そして、保護者たちは、「欠席者3人のために残された最後3つの籤が当たる」ということが、一体どれほどの偶然によるものか、天の配剤を思って、だいぶしばらくの間、これを噂話にも茶飲み話の種にもしたものである。
さてこの話は、まあ、「順列組合せ」の算数の問題として扱いうる。
…というアレだ。
これを書き出して遊んでみる。写真のような計算になると思う。階乗の計算が面倒だが、分母分子に同じ数字が多いから、わりあい簡単な計算である。
降りつのっていた雨がからりと晴れ上がると、うたた高気圧性の風に吹かれて既に桜は散りはじめている。
市ヶ谷見附の交差点で外濠の水面をながめていると、つい足が靖国通りへ向く。
靖国通りの桜が散る下、金曜の夜を夜桜で楽しもうというつとめ人の男女が、罪のない笑顔を浮かべて和やかにそぞろ歩いていく。
私もふと千鳥ヶ淵の夜の花筏に心惹かれぬでもなかったのだが、去年の大鳥居から手前の喧騒が思いやられ、増辰海苔店で好物の海苔を需めて引き返す。
五日の月がするどい筈の尖りをおぼろに鈍らせてひょいと浮かんでいる。春夜は花の匂いの底に麝香のような淫靡な香りをしのばせている。