竹取物語の味わい深いところ

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 まことに人間臭い描写の多い竹取物語である。

……かぐや姫の心ゆきはてゝ、ありつる歌の返し、

まことかと聞きて見つれば言のはを飾れる玉の枝にぞありける

と言ひて、玉の枝も返しつ。竹取の翁、さばかり語らひつるが、さすがに覺えて眠りをり。御子は、立つもはした、居るもはしたにて、ゐ給へり。日の暮ぬれば、すべり出給ひぬ。

 本当に、嘘や確認不足がバレて具合が悪くなってしまった人たちの狼狽する様が、今も昔も変わらずこのとおりであろうなあ、と感じさせ、納得もさせるほどによく出ている。

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