(あつもの)()りて(なます)を吹く如きイベント運営

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 「ももいろクローバーZ」のコンサート運営は、よろしくない。これからは厳に注意を要する。

 「ももいろクローバーZ」のコンサートを見るため、妻と次女は、朝から嬉々として横浜へ出かけていった。

 だが、半べそかいた声で電話がかかってきた。

 窓口の係が、「子供さんが購入したチケットなので、本人の確認ができる書類がないと、入場できません」と言うらしい。

…ハァ!?なんだそりゃ。

 カネを払った、正真正銘のチケットだ。それを所持していることがなによりの本人証明ではないか。だが、窓口の係はかたくなで、どうしても入れてくれないという。

 事前にそんな注意喚起や説明があったわけでもない。どこかに書かれているのかもしれないが、おそらく例によって最も見づらいところへ最も読みにくい小さいポイントで書かれているだけだろう。

 妻の免許証では「お連れさんが本当にお子さんかどうかわからないので、ダメ」なのだそうな。

 「小6の子供の本人確認ができる書類」なぞと、入試か兵役検査でもあるまいに、たかが流行歌手のコンサートの入場に、そんなバカげた話など聞いたことがない。

 保険証が考えられるが、そんなものを常時持ち歩いているわけがない。

 妻は思案して、「コンビニのFAX受け取りで受け取るから、保険証をFAXで送ってくれない?」という。よしきた、と、少し調べると、「クロネコFAX」というサービスはローソンなどでやっていて、番号の授受により全国どこのコンビニでもFAXが受け取れる。保険証をこれで送信した。

 なんとか入場できたようだが、開演時間を大幅に遅れ、せっかくのコンサートが半分ほどになってしまったようだ。

 わが子のこととはいいながら、次女は6月からずっと楽しみにしていたので、不憫である。たとえ半分でも見られるならよしとせねばなるまいが、たかがアイドル歌手ごときのコンサート入場に、「小6の子供の本人証明書類を提出しろ」とは、いったいどこの役所だと言いたい。

 もともとこんな入念な確認は役所の専売特許だった。少しのことには拘泥せず、自由闊達に商売をして、どんどん経済を発展させることが民間企業の持ち味であったはずである。だが、いつごろからか、民間企業がこんなことをやり始めるようになった。

 悪意の者がいるからである。

 悪意の者を排除するために、私の次女如き、なんの含むところもない善良な子供が、正しくお金を払ったコンサートを半分見れない。

 バカバカしくて、話にもならぬ。不愉快である。

 これは、平成25年(2013)08月04日(日)16時58分にFacebookのウォールに書いた記事です。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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