いや、それでね。
全音のピースなんぞにチョイと無駄遣いしてみるわけです。なにせオッサンですからね。500円やそこらの小遣いならありますから。たった1小節の指づかいを気にするがために。しかも弾けてもいやしない(自嘲)。
で、下が問題の部分と同じ部分。
「5-1・5-2・4」、と、なってる。
これはもう、多数決で「5-1・5-2・4」で決まりのような気がする。
ところがねぇ・・・これがまた、買ってみたら余計に迷うところなんだけれども、最初っから、違うんですよねぇ・・・。
全音「最新バイエル」巻末付録のエリーゼ
全音ピアノピースのエリーゼ
「バイエル」のほうで、手書きで指づかいを書いてあるのは、私が「こうかなあ・・・?」と自分で書き足したものだ。
無論、曲自体は同じです。バイエルの付録だからといって移調してあったり音を間引いてあったり幼児向けに編曲してあるとか、そんなことは一切ありません。正当なベートーベンのエリーゼには違いはないです、はい。
しかし、楽譜によって、弾き始めから指づかいがこうも違うとは思わなんだ。しかも同じ出版社ですよ・・・。
これぐらいの古典的な名作になったら、指づかいや演奏方法にいたるまで、決まりきった定番的なやりかたが数百年の時間に磨きぬかれて固定化し、それが流布しているのであろうと思っていた。が、教則本の巻末付録と街売りのピースでこうも違うのなら、それはどうも私の思い違いのような気がしてきた。
ペダルとか強弱は、ピースのほうが親切に付してある。