普通に帰宅して、帰りに駅のカルディ・コーヒーファームへ寄る。
お安いところで「フラスカーティ」、キリキリと冷やして飲む。暑いが月の大きい、いい夜。
オッサンは生きている。
仕事あけ。旧十一月十五日の望、月が大きく照る中を早めに帰る。
昨日の残りのワイン、全部飲んでしまって、さらにはウィスキーで深酒、風呂も入らずにバタンキュー。
暑中である。もう梅雨も明けようかと言う頃おいだ。今日のように天気が良いと、まさしく「風薫る……」のみぎり、という気がする。
自動車の定期点検の案内が来たので、新越谷駅近くのトヨタへ持っていく。
2時間ばかりかかるとのことで、無聊なので車を預けて駅前をうろつくうち、そうだ、と思いついて行きつけの床屋「E.T.」へ行く。
いつも1ミリのバリカンで極端に刈り上げてもらい、ふた月ぐらい保たせてから床屋へいくのだが、たまたま今日で4回続けて同じ理容師のお姉さんが担当になった。満6ヶ月、同じお姉さんだ。
客あしらいの良い、若い明るいお姉さんで、「いつもの『1ミリ』ですね」と、ふた月に一遍しか来ない私のことをよく覚えてくれている。キリッとした美人さんで、少し雑談もする。こういう床屋さんは屈託が紛れて気分が良い。
ダイエー・サンシティへ回ってみる。5階の「ヤマダ電機」、どうなったかなと見に行ってみると、経済ニュースで報じられていた本社経営方針の通り、ついこの前オープンしたばかりだというのに、「完全閉店のお知らせ」の貼り紙が出ている。目の回るような無常のさま、驚くばかりだ。企業はどこも経営スピードを追求していて、店を出すのも仕舞うのも、めまぐるしく忙しいことである。「兵は拙速を尊ぶべし」と孫子の兵法にあるが、雇用の観点からは、地域から応募したパートさんたちなど、あいた口がふさがるまい。
ダイエーの6階は、以前はたしか空きフロアだったように思うが、越谷市南部図書館がどうやらこちらに移ったようだ。フロアも広くなり、カフェ風の造作になっている。無料で冷房もよくきいているせいか、多くの老若男女が静かにのんびりと過ごしていた。
新越谷VARIEに行ってみる。こちらはさすが日に50万人が利用する駅のことだから、ダイエーと違って活気がある。
無印良品へ行く。こちらもスピード経営で、棚の順番、品揃えなど、毎回すばやく変わっている。客としては「この前買ったアレ」がすぐになくなり、かつ、行く度に置いてある棚が変わるので商品が探しにくく、私のような融通のきかないオッサンにとってはまことに買い物がしにくい。だが、まあ、企業が生き残るには仕方のないことなのだろう。
旭屋書店をうろついていると、池波正太郎の文庫本、「江戸の味を食べたくなって」が目に入ったので買う。野坂昭如の「火垂るの墓」の、昔の編集のほうの文庫本がある。「ラ・クンパルシータ」「プアボーイ」などの入った新潮社のもので、思わず買いそうになったが、まあ、無駄遣いだからと思ってやめておく。
1階の「カルディ・コーヒーファーム」へ寄り、ワインを買う。シュロデール・エ・シレーの「ボルドー・ブラン シグナチュール」の白。
帰ってさっそくコイツをよく冷やし、至福至福。安い酒ほど安心できて、飲んでて却って幸せだ。
最近「ツイッター」に凝っていて、あれはあれでなかなか面白いところもあり、ブログの更新も滞りがちな今日この頃である。
クリスマスである。
ささやかながら丸鶏を食べ、ワインを飲み、プレゼントなど用意する。
数日ぶりにこのブログのアクセスログを確認して、なんだかいつもよりアクセスが多いことに気づいた。なんでだろう、と思って調べてみると、このブログが「ブログ人情報局」に紹介されていることがわかった。
特段誰からも注目されることなどなく、亀がにじり這うように書き進めてきたブログだ。テーマも自宅の新築から雑感、そしてピアノへと遷移してきた。誰に見せようとも、ましてや褒められようとも思わず、思うところを書きなぐってきた。
だが、そうは言うものの、いかなる人からも全く見られることを期待しない、というほどの強い決意まではない。誰かが見てくれるなら、それはそれで楽しいことだ。現に、ネット上のこととは言うものの、ブログを読んでくださった何人かの方々と、じつにささやかながら交流を持つこともでき、楽しみがひろがった。
だから、ここへ来て、ちょっと紹介されると言うのはとてもうれしい。
「なかなかの腕前」、と、褒めて貰えたのも嬉しいことだ。腕前など、とてもとるに足りないが……。
イイ気にならず、かえって戒めとして、明日はチト気合を入れ、次女との連弾曲を練習しようと思う。