今朝、「私の先祖は百姓で、武士なんかではない、だから武士でもないクセに武士道武士道言う奴は嫌いだ」みたいなことを書いたが、それを転記しておきたい。
似非 武士
- 自衛隊よ、武士道に入れあげていると破滅するぞ/自衛隊幹部が勇ましく突撃して討ち死にでどうする(JBPress H29(2017).3.8(水)部谷直亮氏)
あー、……。
別の方向からだけど、実は私も、武士道武士道言うの、嫌いなんだよな。武士道武士道と連呼されると、へっ、何が武士だよ、……と鼻白んでしまうのだ。
軍人勅諭を読んでいると、
……
打續 ける昇平に狃 れて朝廷の政務も漸 文弱に流れけれは 兵農おのつ から二 に分れ古 の徴兵はいつとなく壯兵の姿に變 り遂に武士となり兵馬の權 は一向に其 武士と もの棟梁たる者に歸 し世の亂 と共に政治の大權も亦 其手に落ち凡 七百年の間武家の政治とはなりぬ世の樣の移り換りて斯 なれるは人力 もて挽回すへ きにあらす とはいひなから且 は我 國體 に戻り且は我祖宗の御制 に背き奉り浅間 しき次第なりき……
……と、明治大帝が武士の世を「あさましき次第なりき」とまで言って嘆いていることがわかる。
そういうわけで、私のような右翼は武士道なんか嫌なのである。だいたい、私の先祖は武士ではない。百姓だ。百姓がなんで武士道なんだ。知るかそんなもん、と言いたい。
武士の方から見ても、武士の風上にも置けないという程度ならまだしも、ハナッから武士なんかではないヘナヘナしたカスみたいな連中が武士道だ武士道だ言うのは、武士に対する侮辱みたいなもので、迷惑だろう。
だから、さ、なんだか流行の武士道が好きな人は、カタカナで「サムライ」って書くように――これを私は「カタカナザムライ」と名付けてみた――武士道も「ブシドー」って書いてもらいたい。
……な? あんたらの大好きな、いわゆる国際社会に通用する、チャラチャラしたかっこよさげな字面になるだろ?
俺か?俺はそんなモンには帰依しないよ。虚像だもの。中身のわからない虚像に