時事漫観

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 久しぶりに時事エントリである。

ウクライナ
ゼレやん

 いや、ゼレやん、こんなことを発信するのはどうかしていると思うぞ。

 ゼレやんはこれを言うことで日本の目をウクライナに向けさせ、支援を取り付けたいのだろうということはよくわかるが、しかし、こんな盲滅法(めくらめっぽう)破れかぶれみたいなコメントを出せば、ますますプーさんを激昂、あるいは硬化させるだけだと思う。

 それに、ゼレやんが欲しいのは、何の意味もない「心を寄せてほしい、シンパスしてほしい」とかいう女々しいことではないのは知れ切った理屈だ。ゼレやん、色々長々言っているけれど、それを短く言えば畢竟(ひっきょう)「兵隊出してくれ、大砲くれ、戦車くれ、戦費くれ」なのだ。しかし、無理な相談だ。戦費を出すのは、カネにどんな色を付けようとカネはカネだから、他の名目で拠出するなどすれば可能性は無きにしもあらずだが、いずれにせよ軍事支援をできる法的枠組みなど、日本にはない。日本は戦争はせんのだ。

 日本と事情は異なってもNATOだって同じで、ウクライナがNATOに加盟すれば、当然西側ヨーロッパ諸国は出兵の義務を負うのであり、「露助相手に戦死なんかできるか、イヤだよそんなの」というのが諸国の正直なところだろう。ロシアのICBM乱射と米英仏の報復射撃などという想像したくもないシナリオだってあり得るのだ。

 PKOも無理だ。PKOは国連の枠組みで、ロシアが常任理事をしている以上出せるはずもなく、意味がない。日本に限れば、イラクの時のように特措法を作って出兵することは不可能ではないけれども、イラクの時はアメリカからの脅迫めいた要請があったから無理矢理立法できたことで、今回はそんなことなど望むべくもない。だいたい、当時のイラクに関する定義は「イラクは戦地ではない」であった。ウクライナはそれとは異なり、明確に戦争中の「戦地」である。どんな詭弁(きべん)(ろう)しようと自衛隊を出すことは無理だ。

 日本に北方領土を返せば、プーさんがいつぞや指摘したように米国は直ちに軍隊を北方領土に置くだろう。露助の立場になんか絶対になりたくはないが、そこを百歩も千歩も譲ってプーさんの立場になれば、彼は「だったら、北方領土返すから、沖縄から米軍も立ち去らせろ」と言うに決まっている。だから、北方領土返還のために努力している政治家や北方出身者には申し訳ないけれども、北方領土返還など永久に無理だろう。

 日本にしてみればこんなのは日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連の国際法違反が根底にあって許せるものではないが、しかし、掘り下げれば日ソ中立条約の破棄をヤルタで(そそのか)したのは他ならぬ糞ルーズとチャーチルである。だから西側がそのことでロシアを責める資格なんか初めからないのだ。

樺太(からふと)侵攻作戦

 私がもし日本の独裁者だったら、後先も考えず樺太(からふと)侵攻作戦を立案実行するかもしれない。なにしろ、100年前のこととは言え日露戦争の時に経験済みであることは知る人ぞ知る。作戦はさしづめ、2個方面隊並列、南から北へこれを打通(だつう)蹂躙(じゅうりん)し、米軍を引き込んでロシアのリソースを樺太に吸収、これによりウクライナの敢闘にロシア東方から寄与するだろう。海空自衛隊による緊密なる統合と強度の海上・航空両優勢の確保は勿論のこと、米軍の中途半端な兵力を参加させるのがキモだ。それには「米露の核の撃ち合い」を防止する意味がある。ロシアが日ソ共同宣言の精神に反する国際法違反だなどと四の五の(しのごの)言うなら、日本も日ソ中立条約の一方的破棄について大声で(わめ)き立てるまでである。

 ゼレやん大喜びだぞ。だが、そんな野太い軍事行動など、日本には金輪際(こんりんざい)不可能である。第一、北方・東方・中方から(いず)れか2個方面も引き抜けば、その軍事的空虚につけこんで中国が台湾へのハラスメントを増大し、やがては事態をエスカレーションさせないとも限らない。シーチキンなんちゃら(習近平)のおっさんはプーさんが大好きで、これぞ「阿吽の呼吸……」というものだろう。それに、バイ公は腐った腰抜けだから、大切な米国民であるところの兵隊を出したりなどはおそらくすまい。ま、バイ公が腐ってるというなら、日本人なんかもっと腐っているが。

朝鮮(チョン)ミサイル乱射

 上のニュース掲載の分だけでなく、先週中ずっとだ。先週10.4(火)には、あろうことか数年ぶりにまた日本の頭上を飛び越させおった。まったく、のべつまくなしではないか。猿のナンチャラじゃあるまいし。「もっとボクを見て見て~」か? アホか、っちゅうねん。いい加減にせんかい、馬鹿。

千葉の女の子かわいそう

 どうしてこんなことになってしまったのか真相は不明だが、かわいそうなことで、御家族にも気の毒なことであった。他所事(よそごと)ながら冥福を祈りたい。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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