読書

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 引き続き平凡社の60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。

 第23巻の二つめ「ベーリングの大探検 Vitus Berings eventyrlige opdagerfærd」(S.ワクセル Sven Waxell 著・平林広人訳)を行きつけの蕎麦屋「SOBA満月」に並んでいる間の待ち時間に読み終わった。

 ところで、この巻の最初、S.ヘディンの「シルク・ロード」を読み終わったのが去年の8月22日だ。それから半年ほど経っているのだが、どうしてこんなに間が開いたのかと言うと、その間の9月30日に定年で自衛隊を辞め、今の会社に就職して忙しかったので、ゆっくり本を読んでいる暇がなかったからである。

 さて、この「ベーリングの大探検」。今から300年近くも前、日本で言うと江戸時代に、ベーリング率いるロシア帝国の探検船隊は北太平洋アリューシャン列島を踏査し、島伝いに東方遠く、米国の西海岸までを極めたという。途次日本の周囲を遊弋して沿岸にも立ち寄っている。この記録は日本側にも異国船の記録として残されていて、ベーリングの探検の裏付けとなっている。

 ただ、ベーリングは天候に悩まされ、その名を後にまで残すこととなったベーリング島へ避難してその地で帰らぬ人となり、数千人いた探検隊も著者ワクセルとともに生還し得たのは40人ほどであったというから、凄まじい大探検である。

 引き続き第23巻「暗黒大陸 Through The Dark Continent」(H.M.スタンレー Henry Morton Stanley 著、宮西豊逸訳)を読む。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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