流しで大騒ぎ

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 台所の流しの「吸い込み」が時々悪くなる。その都度、「バキュームカップ」(当然台所専用で、トイレとは別の『上用』だ)でボコボコやる。

 今日も吸い込みが悪くなり、妻が「お父さん、ちょっと手が空いたらまたお願い」という。

 よしきた、一杯やる前に、一仕事片付けようとボコボコやりだした。

 しばらくバキュームカップを動かしていると、「確かな手ごたえ」があり、ズボボボボボッ……と水が引いていく。

 ふぅ、やれやれ、……と荒い息を吐き、道具類を片付けようと下を見たら、床が水浸しになっている!

 うわっ、なんだかわからないが、流しの裏、壁の裏の、なんだかよくわからないところが、エラいことになっているらしい、と直感。

 とにかく流しの抽斗(ひきだし)を全部とりはずし、配管の奥にアクセスするためのパネルをとりはずす。

 うわわわっ、なんじゃこりゃあ!!

 下水へ続くパイプへ、流しからは蛇腹状のフレキシブルパイプが接続され、接続部には「防臭ゴム」とか「防臭キャップ」と呼ばれるゴムブッシュがはめられているが、それが外れて流しの裏が水浸しになっている。どうも、バキュームカップを力強く操作しすぎたようだ。

 少し深い空間になっており、水に濡れた跡から推定すると、流しの裏が10センチばかりも水浸しになっていたらしい。

 しかも、私の家はキッチンや風呂が2階にあるのだ。

 慌てて階下を点検すると、果たして1階の天井に少し水が漏れている。

 参った。

 雑巾やタオルを総動員し、妻と大慌てで家の水をふき取って回る。しかも汚水だ。

 ようやく終わり、一息つく。流しの抽斗は全部取り外して、内部にサーキュレータを入れて通風し、乾燥を待つよりほかにない。

 やれやれ、と一杯。

一杯

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 国旗を降下する。

 のんびり風呂に入る。

 大きい目のカチワリを作って、飲み慣れたウィスキーを一杯。肴は特になし。

 台風が過ぎて、空が(あおぐろ)い。

 今日も釣瓶落としに秋の日差しが遠のいてゆく。

 近所の百日紅(さるすべり)が散り残り、惜しむように(あか)い。

蕎麦屋の真似して一杯

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 女房子供が出かけて留守なので、自宅で一杯。

 乾蕎麦があったので、それを茹で、盛蕎麦を作る。葱がなかったから、薬味は梅肉(ばいにく)梅紫蘇(うめじそ)山葵(わさび)柚子胡椒(ゆずごしょう)を皿に盛る。

 升とコップに日本酒を溢れさせて、呑みつつ手繰る。

 幸せよのう。

一杯

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 よく晴れた。風薫る、と言うには少し早いが、初夏らしい初夏である。近所の旧家の柿若葉が照り照りと光る。

 酒を買ってきて冷蔵庫で冷やす。

 北大路魯山人の本2冊を図書館へ返しに行く。

 帰宅して早々と入浴してしまい、涼しい服装に着替えて、良く冷えたところを一杯。肴は昆布醤油。