読書

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。第19巻にとりかかった。この巻は「考古学」の巻と言ってよいようだ。

 最初は「過去を掘る」(C.L.ウーリー著・平田寛訳)である。帰りの通勤電車の中、西新井と草加の間の辺りで読み終わった。

 著者チャールズ・レオナード・ウーリー卿はイラクのウル遺跡の発掘で知られる考古学者で、戦前に活躍した人である。本書は考古学者、特に発掘を主とする学者が、どのように土を掘るか、ということに力点を置いて述べている。

 次は「発掘物語」(D・マスターズ著、平田寛・大成莞爾訳)である。

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。第18巻の最後、「長安の春」(石田幹之助著)を朝の通勤電車の中で読み終わった。

 著者石田幹之助は歴史学者・東洋学者であるが、特に中国の唐代について詳しかったらしい。本書は唐代の文化について徹底的に語りつくすもので、美しく端正な文章で書かれている。作品集なのであるが、表題作の「長安の春」という随筆は、まるで見てきたかのように美しい長安の都を脳裏に展開させる。


言葉
侈る

 「(おご)る」と()む。「(しゃ)()」という言葉があり、「奢」のほうも「る」を送って「(おご)る」と訓むが、「侈」のほうも同じ意味であり、「(おご)る」と訓むわけである。いずれも「贅沢をする」意味である。

平凡社世界教養全集第18巻「長安の春」より引用。
他の<blockquote>タグ同じ。下線太字は佐藤俊夫による。p.391より

文宗の頃も「暮春内殿牡丹の花を賞し」、皇帝が侍臣に「今京邑の人牡丹の花を伝う、誰か首出となす」と問われたことなどが伝わっている。豪の家々もまた侈りを尽くしてこの花を愛玩した。

 そのまま「()」の音読でよい。口先が黒く、体色が黄色い馬のことである。

  •  (漢字辞典オンライン)
p.407より

 南北朝以来、好んで詠まれた楽府「白鼻の」などにも、唐代に至っては句中に胡姫の登場を見ることが珍しくない。

洵に

 「(まこと)に」と訓む。「誠に」と同じと思ってよい。

ルビは佐藤俊夫による。p.426より

新たなる客が倍の資を(きょ)し、また、燭を継げばその価を倍にするという点に興味を覚えますが、肝心のなりなり、貨幣の単位の値打ちが私にはよくわかりませんので、洵に隔靴掻痒の感に堪えません。

 次は第19巻を読む。第19巻は欧米の考古学に関係する著作4編、「過去を掘る」(C・L・ウーリー著、平田寛訳)、「発掘物語」(D・マスターズ著、平田寛・大成莞爾訳)、「先史時代への情熱」(H・シュリーマン著、立川洋三訳)、「悪魔の弁護人」(J・G・フレーザー著、永橋卓介訳)からなる。