今週のさえずり季題

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直角

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真つ黒に無月の軒は四角にて
鉄塔の直角(きよ)し秋の天
(かね)(じゃく)(しら)()自在に庭の秋
端正に畳の角や風炉(ふろ)()(ごり)
掛軸の(かど)()解夏(げげ)を端座にて

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

黙れ馬鹿

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(はじかみ)や酌めば昔のこと軽し
博多の夜かぼすを嫌う人もあり
腰さする老女の野良着秋出水
ゑのこ草意地悪男子黙れ馬鹿
龍田姫たまさかに来て街の川

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

読書

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 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。

 第17巻の三つめ、「蘭学事始」(杉田玄白著・緒方富雄訳)を帰りの通勤電車の中、東武スカイツリーラインの西新井と草加の間の辺りで読み終わった。

 菊池寛の小説「蘭学事始」は読んだことがある。また、本書は同じものをデジタル書店の「グーテンベルク21」がKindleで割合に安く出している。そのサンプルは見たことがあるのだが、購入まではしなかった。それをこの全集で読んでみたわけである。

 著者の “読書” の続きを読む

読書

投稿日:

 引き続き60年前の古書、平凡社の世界教養全集を読んでいる。

 第17巻の二つめ、「黒船前後」(服部()(そう)著)を往きの通勤電車の中、中央線秋葉原とお茶の水の間の辺りで読み終わった。

 著者の服部之総はだいぶ年季の入った共産主義者(アカ)学者だが、そんじょそこらのチャラチャラした主義者ではない。記録を見ると2回逮捕されて物相飯(モッソウめし)を喰らい、学界での地位を失っているが、それでもへこたれずに研究し、著作をものして学界に復帰している。しかしまあ、共産主義者のくせに大資本中の大資本、「花王」の “読書” の続きを読む

流れ星

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退却路流れ星ふと椰子の上

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha #俳句ポスト365

 有名な「俳句ポスト」におっかなびっくり、はじめて一句投句してみたら、「並選」にして下さいました。嬉しいです。

一字詠「寝」

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一盞(いっさん)()(しゅ)まだ誰も(いね)ざりき
()ながらに記紀(きき)()(まど)()(ひと)()()
寝台車伏待(ふせまち)今や()くばかり
百敷(ももしき)寝殿(しんでん)跡の(うす)紅葉(もみじ)
とろゝ汁(いね)るが如き粘りかな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

宵闇(よいやみ)

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宵闇の葉に隠るゝやひと(しずく)
呼ばぬ客来て宵闇に黙りけり
寝返りを(こら)ふましてや宵闇は

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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便々(もやもや)もあらず

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 自分が詠んだ俳句のことをくどくどと解説するのは、誰が言ったのだったか、「女形が楽屋で()(ズネ)をあらわすようなもの、()めるに不如(しかず)」という感じもしてどうかと思いはするのですが、それでも少し解説しておかなければ、と思うことがあります。

 8年前に書いた「月は忌むべきものではない」という記事の中で、

便々(もやもや)もあらざる()(すぎ)小望月

佐藤俊夫

と一句詠んであります。8年前に 便々(もやもや)もあらず” の続きを読む