昨日、新聞各社の「
- 天皇陛下・皇族方死歿等時の過去の報道(このブログ)
調べている最中に気付いたことだが、実はこの「崩御」「薨去」という用語、戦前は皇室の報道のみに使われていたわけではなかった。外国の王族や、貴人政治家等の訃報記事でも、一定の地位以上にある人にはこの「薨去」という言葉が用いられていた。
ドイツ第三帝国総統・ヒトラーの自決記事にも、この「薨去」が用いられていたのは知る人ぞ知るところである。右のクリップのとおりだ。
この朝日新聞の記事に限って言うと、比較的事実を伝えることに努めている様子が伺えるが、他の新聞、例えば毎日新聞などは特別にヒトラー死去に関する社説を上げ、ヒトラーの死を悼み、立志伝中の人物としてホメちぎっていたりするから、時代ってうつろうものだなあ、と感じる。右傾きになるのも左傾きになるのも、風向き、潮目の変化はほんの一瞬だ。