薨去(こうきょ)考続

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 昨日、新聞各社の「薨去(こうきょ)」という言葉の用い方の前例を調査し、その結果を書いた。

朝日新聞・昭和20年5月3日のクリップ「ヒ総統薨去」

朝日新聞・昭和20年5月3日のクリップ「ヒ総統薨去」

 調べている最中に気付いたことだが、実はこの「崩御」「薨去」という用語、戦前は皇室の報道のみに使われていたわけではなかった。外国の王族や、貴人政治家等の訃報記事でも、一定の地位以上にある人にはこの「薨去」という言葉が用いられていた。

 ドイツ第三帝国総統・ヒトラーの自決記事にも、この「薨去」が用いられていたのは知る人ぞ知るところである。右のクリップのとおりだ。

 この朝日新聞の記事に限って言うと、比較的事実を伝えることに努めている様子が伺えるが、他の新聞、例えば毎日新聞などは特別にヒトラー死去に関する社説を上げ、ヒトラーの死を悼み、立志伝中の人物としてホメちぎっていたりするから、時代ってうつろうものだなあ、と感じる。右傾きになるのも左傾きになるのも、風向き、潮目の変化はほんの一瞬だ。

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