便々(もやもや)もあらず

投稿日:

 自分が詠んだ俳句のことをくどくどと解説するのは、誰が言ったのだったか、「女形が楽屋で()(ズネ)をあらわすようなもの、()めるに不如(しかず)」という感じもしてどうかと思いはするのですが、それでも少し解説しておかなければ、と思うことがあります。

 8年前に書いた「月は忌むべきものではない」という記事の中で、

便々(もやもや)もあらざる()(すぎ)小望月

佐藤俊夫

と一句詠んであります。8年前に 便々(もやもや)もあらず” の続きを読む

料理

投稿日:
トマト煮て五輪をは()るゝ秋の水
カレーパン喰らふ夜更けの獺祭忌
柚味噌焼く心に穴も開くぞかし
名盤に針置くしゞま(きぬ)(かつぎ)
走り蕎麦庭と隣るゝ(みどり)かな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

障害()(えつ)

投稿日:
馬の尻素気(そっけ)もなくて秋の暮
明暗も彩度も()らず馬肥ゆる

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

仲秋(ちゅうしゅう)

投稿日:
(つくばい)に紅葉貼り付くしゞまかな
戦跡の破船斜めに寝待月
Stay(ステイ) with(ウィズ) そのあと言はず秋なかば

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

白粉花(おしろいばな)

投稿日:
こんもりと白粉花(おしろいばな)や谷の街
白粉の花の雫や雨上がる
登校は白粉花(しお)るゝ路地

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

観光名所

投稿日:
露けしや千億佛(せんのくぶつ)日光(にっこう)()
(よる)更けてスカイツリーは霧の奥
耄耋(ぼうてつ)金剛(こんごう)峯寺(ぶじ)の露澄みて
姫路城白さ目にしむ()染月(そめづき)
(たま)(がえ)る靖国の(いな)(びかり)かな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

 なお、間違えて投句した語を直しました。(『億千佛(おくせんぶつ)』→『千億佛(せんのくぶつ)』『夜更けてや』→『(よる)更けて』)

(しゅう)()

投稿日:
()(ふう)()(しゅう)()この上なくもがな
訪人(まろうど)の帰る(あした)や秋の潮
黄泉(よみ)(づと)煙草(たばこ)()ゆらむ秋の空
CDの光()()()のしゞま
流木や秋思降り積む()うにして

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

種採(たねとり)

投稿日:
目を細む種採(たねとり)口も引き結ぶ
種採の(こぼ)れの影も伸びにけり
貝の如閉じて種採る(たなごころ)

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

(はく)()

投稿日:
閉め切れば障子黄ばみて秋気込む
(はだ)白き血肉の(よろい)秋の園
(こぼ)るゝ死秋の雲より虫の(はね)
(にげ)()めば稲架(はざ)の匂ひや隠れんぼ
遠富士を欲して(かし)案山子(かかし)かな
軒深(のきぶか)の影やあらまほしき(はく)()

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

身体(からだ)

投稿日:
秋色(しゅうしょく)もあれ豆腐切る指の先
黒髪や葉月尽くれば潮は満つ
宵闇や点呼の狂気枯るゝ喉
八朔の排気轟々腹据ゑつ
稲妻に五臓透きたり生くる道

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。