読書

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 吉村昭の名作「漂流」を読み終わる。

 「漂流」は、土佐の水主長平が難船し、小笠原のはずれ、鳥島に漂着して十有余年の苦闘の末、故郷の土佐に帰りつくまでを小説にしたものだ。当時の記録を丹念に取材したノンフィクションである。

 Google Mapを見ながら読むと、その苦闘がよくわかる。

 右の画像はGoogle Earthのキャプチャだ。長平が漂着した鳥島である。

 右手前のくぼみこそ、長平が十年以上住むことになった北側の浜である。現在の地名に「船見岬」と標記があり、さぞや……と思う。

 今Google Mapで計ると、長平の脱出経路の鳥島から青ヶ島までは200km(108海里)ほどもあり、並大抵のことではない。

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 「漂流」が図書館に在架でなかったので代わりに借りていた「磔」

 読み終わったので、返却に行った。

 「磔」は短編集だ。表題作「磔」の他に「三色旗」「コロリ」「動く牙」「洋船建造」の5作品が収められている。

 短編集ながら、ノンフィクションを題材に取った吉村文学の真骨頂と言っていい作品群だと思う。どの作品も息詰まる緊張感が(みなぎ)っていた。

漂流

 あらためて吉村昭の棚を見に行ったら今日は在架なので、さっそく借りた。

 「漂流」は、吉村昭の作品としては珍しく吉村自身の一人称視点で書き出される。ところが、いつの間にか吉村は消え、シームレスに物語が始まっていく、という変わった構成である。

読書

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 職場で時折読書の事を話題にする方があり、この方と私は偶々(たまたま)共通の本を読んでいることがある。読書の傾向が似ているか、その方の読書量が多く、私の読書範囲を包含しているかのどちらかで、多分後者だと思う。

 私が以前に書いたこのブログの記事で、吉村昭の作品に関するものがある。私の記事を見たその方が「漂流」という吉村昭作品を薦めて下さった。

 私は吉村昭の作品が好きだが、全部を読んでいるわけではなく、この「漂流」も未読である。

 先週借りた「酒場百選」という本を返しに市立図書館へ来たのだが、そのことを思い出し、さっそく吉村昭の棚へ行ってみた。だが、残念ながら文庫本・単行本ともに在架でなかった。

 代わりに、同じく吉村昭の「(はりつけ)」を借りてみた。文春文庫のものだ。

読書

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 読了。とはいうものの、所蔵している平野雅章編の「魯山人味道」や、直前に読んだ「魯山人の美食手帖」所載の評論と重複するものが多く、半分以上は既読の文章だった。

 さて次は、まったく別の一冊。図書館で何となく手に取っただけなので、どんな本だかまったくの謎である。

読書

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 凝りもせず稀代の美食家・北大路魯山人の著作集で、まだ読んでいないものの入った文庫本を一冊読了。

 但し、収載の文章のうち、ざっと1/3くらいは著作権切れのため既に青空文庫で公開されており、以前に読んだことのある文章である。

 巻の一番最後に、当時在世の評論家や茶人を名指しでボロカスにこき下ろしている論評があって、魯山人伝説に残る通り、これでは嫌われたであろうなあ、と思う。

 次いで、先の本と一緒に図書館で借りたもの。これも、既読の評論も収載されているが、未読のものもあるので、ともかく一読。

読書

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 神道に関する本など。先々週市立図書館で借りたもの。手際よくまとめられていて手っ取り早い。

 国会図書館へ来て、前から読みそびれていた漫画を。父が死に、柳生烈堂を倒したあとの大五郎と、その大五郎を拾った武芸者、薩摩示現流の創始者東郷重位とを描く。

 最後に、この前読みそびれた「東京タラレバ娘」の最新刊。

 帰りに市立図書館南部分館へ寄って、食べ物がらみの文庫本3冊。凝りもせず北大路魯山人2冊、それと「酒場百選」という本をなんとなく手に取り、借り出す。

Google新OS、脱Linuxのマイクロカーネルと来た

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 ほほ~……。

 ヒジョーに興味が持たれる。

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 今読み終わった「新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」を図書館へ返しに行き、入れ替えに別のを借りる。

 同じ岩波の、先に読んだ「新訂 魏志倭人伝……」の続きの一冊、「新訂 旧唐書倭国日本伝・ 宋史日本伝・元史日本伝」。

 それから、なんとなく手に取った「知っておきたい日本の神様」。

 もう一冊は「そばと私」という題だ。これは、私が蕎麦屋に行くと季節ごとに貰って帰ってくる「季刊・新そば」という蕎麦業界のPR誌があるのだが、その中のエッセイの集成らしい。いつもこの「季刊・新そば」のエッセイは、各界の有名人が良い文章を載せているので好きなのだ。それをまとめた本があるとは知らなかったが、図書館の書架にこれを認めて、すぐ借り出した次第である。刊行も去年(平成27年(20016))の9月と新しく、本は文庫本ながら初版である。

ブクレコの本棚のバックアップ

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 サービス終了が判明したブクレコだが、結局のところ、書棚データのエクスポートは出来ないから、手近のマシンの「wget」あたりで丸ごとコピーしておくより他にない。

$ wget -kpr -l0  -t3 -T5 -np https://www.bookreco.jp/bookshelves/59112

 まあ、仕方がない。

 で、こうやってできた「bookshelves」ディレクトリに下りて、

$ grep -h '<p class="title">' 59112?page=* |  sed -e 's/<p class="title">//' -e 's!</p>!!' -e 's/ //g' | sort | uniq | nkf -w   >booklist20160503.txt

……なんぞとやっておけば、一応書名のリストだけは取れる。

 残念なのは、ISBNとか読書日などの情報が全く保存できないことである。これをどうにかするには、Amazonか国会図書館のAPIでも使って変換するより他になさそうである。

 しかし、ふと取得した書棚ファイルを見ると、書籍の外見イメージを取得しているところがあって、そのURLでサイトを呼ぶと、その中にISBNや出版日が書かれていることに気付いた。

 なるほど。そこで、先に得た生の書棚データテキストからこのURLを切り出す。

$ grep -h 'book_image' 59112?page=? 59112?page=1? 59112?page=2? | sed -r 's!^.+(https://www.bookreco.jp/book/[0-9]+).+!\1!' >booksurl

 ファイル名をシェルに展開させるにあたり、「59112?page=*」とせずに「59112?page=? 59112?page=1? 59112?page=2?」としているのは、1番から20番までのファイルがある場合、「59112?page=*」としてしまうと、そのままだと1,11,12,13,14,15,16,17,18,19,2,20,3,4,5,6,7,8,9、というふうに、辞書順に並んでしまうからである。「ブクレコへの登録が新しい順」を保持させるためには、こうするより他にない。

 それから、このURLリストをwget -iに食わせ、データの入った生テキストを得る。

$ wget -O - -i booksurl | sed -rn -e '/<div class="summary">/, /<!-- \/\/end summary -->/p' >booksfulltext

 更に、この生テキストのタグを除き、csvにしてしまう。これをsedなどでのみやるには、結構ゴチャゴチャ書かなければならないのだが、美しく作業する気がてんからなく、行を建て増し建て増しして書いているうちに、結局自分でもなんだかわからない、次のような謎のワンライナーになった。

$ sed -nr -e '/(<span class="bold large">)|(<ul class="floatlist_left clearfix text_thin">)/,/(<\/span>)|(<\/ul>)/p'   booksfulltext | sed -e '/<span /d' -e 's/<\/span>/,/' -e '/<ul/d' -e 's/<\/ul>/-----/' -e 's/<li>出版日://' -e 's/<li>種類://' -e 's/<li>ISBN://' -e 's/<\/li>/,/' | sed -r -e 's/ +//g' -e ':loop;N;$!b loop;s/\n/ /g' -e 's/ +/ /g' -e 's/-----/\n/g' -e 's/, /,/g' -e 's/,\n$/\n/' | nkf -w
 >bookscsv_utf

 このようにして得たCSVをスプレッドシートに読み込ませるわけである。

 残念なのは、ブクレコには読書日が入れられないので、いつ読んだ本かと言うことが消失していることだ。