やっぱりこの人、天才だわ。
○ オモコロ特集 「【願望】最高の「お尻ペンペン」を求めて、自分のケツをもう一つ作った」(オモコロ 2016/05/05 12:00)
オッサンは生きている。
私の人事異動が突然取り消されてしまった。他人の不祥事の尻拭いである。
既に自分の送別会が2回も開かれ、挨拶を2度もしたのだが、まことに笑えぬ、とんだ始末になった。長い職場生活で、3日前に人事異動取り消しと言うのは、さすがにはじめての経験である。
人生いろいろである。他人の不祥事で自分の人事に迷惑を被るのは2度目だ。こういったところでも、叩き上げは皺寄せを喰らう。
許してはならないことは許すべきではないが、これと寛恕は違う。また、事態を受け入れて生きるということもこれと異なる。往々、不祥事を起こした者は、迷惑を被った者が単に事態を受け入れているだけなのを、「許された」と勘違いすることがある。したがって、迷惑を被った者は、怒っていなくても、怒っているフリをしなければならない場合がある。
それに、人間、中年になってくるとそう簡単に腹なんか立たない。腹を立てるのにはエネルギーが必要だからだ。そこを「腹を立てて見せる」ということである。50歳のおっさんが心底から腹なんか立ててたら、それこそ馬鹿呼ばわりされるだろう。
これほど自分の頑健さが恨めしいと思うことはない。
朝起きて、顔を洗って着替え、いつものようにリビングのカウンターに向かうと、妻が朝食を出してくれる。
いつもはジュース、トースト、目玉焼き、コーヒー、牛乳など、だいたいそんなものだが、たまにはホットサンド、シリアル、ホットケーキなども出る。
今日も
しかし、今日の肉饅は通常の肉饅ではなかった。肉饅の底面の平らな面が上になっており、普通はそこに丸い
「ふへっ!?……ジュンコ、こ、これは……?」
「……?何、お父さん、これ、知らないの?最近『めざましTV』でやってて、すごく
「ははあ、流行りか。流行りならしょうがない。どれ……」
てっきり、これはこういうお菓子風に作るための専用の肉饅で、中身は悪くしてもせいぜい
「ぐはっ!……かーちゃん、コレは、肉饅ではないか」
「……??肉饅ではないか、って、当たり前じゃない。そうよ。おかしい?」
「い、いや、……。おかしい、っていうか、うーん」
「お醤油つけるのよ、ほら。あと、練り辛子」
「ぬぅ」
生クリームと醤油と中華オイスターソースの風味がよく利いたひき肉や
だがしかし、「これは流行っているんだ、人々が皆いいと言っているんだ、新聞だってテレビだって、有名な芸能人や評論家がこれはイイと言っているんだ、朝日の社説だって天声人語だってこれをきっと評価するのは間違いない、間違っていないんだ!!だから旨いものなのだ!飲み込め!受け入れろ!」と、無理やり賞味しているところで目が覚めた。
ああ、中途半端に面白くもない夢だったなあ。
平成二十七年大晦日、最後の夢が、デコレーション肉饅だったのは、なんの祟りであろうか。業の浅いこっちゃ(笑)。
せめて明後日、初夢にはもう少し何か、富士とか鷹とか茄子とか、そういう夢を見たいものである。
いやー、これは、ナイわ~、……。
馬鹿なこと言うよなァ……。こんなことしてたら、六曜だけじゃない、日月火水木金土の七曜だって、科学的根拠のない俗習だぜ?1年365日の某日の特定は「第1日」「第2日」って数えていきゃあ農業なんかの目安にはちゃーんとなるんだし、5日置きに2日休み、って決めれば「土日」なんて必要ないんだし。まあ、毎週日曜日にミサに出るキリスト教徒は困るんだろうけど、そんなの宗教上の理由じゃねえか、俺ら関係ねえだろ。クリスマスだって宗教上の節目で、差別なんじゃないの、六曜がダメなんだったら。盆踊りだってハロウィンだって正月だって、みんな差別だろ。
だけど、七曜は、
だからやっぱり、六曜も、
ぐっわー、こういうキチガイ本って、書いて出版してもいいんですね。いやぁ、勉強になりました。
五反野、梅島あたりでトイレに行きたくなるのであるが、少し我慢するのである。北千住でトイレに行くと、北千住は大きい駅なので、並んでいることが多い。ここをもう一駅ガマンして南千住までこらえるべきである。南千住はさびれた駅で、トイレは空いている。大抵、即入室可能だ。
それで、用を済ませてまた乗車しようとホームでボケッとしていたら、
「2番線に到着の列車は6時58分当駅始発北千住行きでございます。ホームの黄色い線の内側でお待ちください」
……とアナウンスが流れるではないの。
当駅始発、で、一駅、北千住へ行くだけ?なんだそりゃ。と思ったが、いろいろと列車の編成上、ヤリクリみたいなことがあるのだろう。そう思って南千住駅の時刻表を見てみると、これが、朝には結構多くの本数、一駅だけの始発列車が出ていることが分かった。「●(黒ポツ)」の5時台、6時台がソレだ。
もちろん、下りだし、乗る人なんて誰もいないようだ。
なぁ~るほどっ!「報告せんかい連絡せんかい相談せんかいッ!!」みたいなムリヤリの話でなくって、もうちょっと管理者経営者の自戒の話だったんですねと妙に納得感があった。
で、ちょっとこれ、恥ずかしながら私、知らなかったんだが、誰のこっちゃろ、と軽くググッてみたら、日経新聞にこういう記事があって……
・ 山崎富治氏が死去
……この山崎富治という方は、元山種証券(現SMBCフレンド証券)の社長で、下の「ほうれんそうが会社を強くする―報告・連絡・相談の経営学」という著作で知られていた人なんだそうである。
へぇ~、知らなかったなあ。
・ http://togetter.com/li/904991
あんまりにも強烈なので、一瞬気を失いそうになってしまった(笑)。
特に、
(引用)
わたしはよく、「ガサ入れの時に10人の刑事に取り囲まれても平気だったのはたいしたもんだ」とも感心されますが、いやいやそんなことはありません。そりゃ、見知らぬ強面のおじさんたちに取り囲まれたら、誰だって怖いでしょう。
それでも、そのおじさんたちが真剣になっているのが「まんこ」…。これほど間抜けなことはありません。
なので、わたしは逮捕拘留そのものがパロディや喜劇のようでおかしくて、今でも笑いがこみ上げてしまい、警察にひどくいじめられたという認識があまりないのです。
(引用終わり)
……というところが、地味~ぃにジワジワ来て、笑い転げてしまった。
新聞屋か印刷屋か何か知らんが、このデジタル時代に、皆さん、そんなものに何の期待をしてたんかね。ヤツらが正義の模範だとでも?馬鹿馬鹿しい。いわば哀れな乞食みたいなもんでしょう、地方のブン屋なんてものは。はなから期待も恐れもする対象じゃないはずですよあんなの。
というか、新聞読んで一喜一憂するの、もうやめようよ。馬鹿馬鹿しいもの。あれはね、うんこがこびりついた捨て紙みたいなもんだから、よっぽど汚いものが好きなスカトロジストみたいな物好きな人がお金を出して買うものなんです。理性はあんな、ションベン付きチリガミみたいな変なものを好みません。
ワシ 「ぬぅ、そうだのう」
長女 「で、宿題とか勉強とか、イヤなことしてると、いつまでたっても時間がたたないじゃない?」
ワシ 「今さらだが、長女よ、すんごく普通のことを言っているぞお前」
長女 「ちがうわよ、最後まで聞いてよ。今日みたいな連休だと、できるだけ休日が長く続いた方が、お得感があるでしょう?」
ワシ 「うむ」
長女 「そうするとさ、できるだけイヤなことをして過ごした方が、休日が長く楽しめるのよ、受験勉強とか宿題とかお父さんに説教されるとか」
ワシ 「おおおっ!!よ、よくぞそれを発見したな長女よ!お前はエラいッ!!」
次女 「……。何このふたり。嫌なことが一日中続くってだけじゃない。アタマおかしいんじゃないの」
一頃の私は、クズのような人物の部下にされたり、職務知識が皆無の上司の下に何年もつけられたりと言ったことが20年近くも続き、「どうして俺は、こういうカスの下にばかりつけられるんだろう」と真剣に悩んだことがある。単に考えが合わないとかメンタルとかストレスとか、そういう弱っちい話ではない。免職レベルの犯罪とか、そういうハードな尺度感の話だ。シャレにならなかった。
「彼は、アイツは、ああいう優れた上司に仕えているのに、なんで俺だけ?」などとも思った。イヤならそんな職場は七里けっぱい、退職すればいいようなものだが、それをすれば私がカスに負けたことになる。自滅した者もいるが、工作をして上司の首をすげかえてやったことも、白状してしまえば、ある。こんな馬鹿に負けるものかと思ったから、戦ったのだ。しかし私が払った代償も極めて大きかった。
今もそういう状況には大して違いはないのだが、ちっとはマシになってはいる。だが、仮にマシになっていなくても、もう、若い頃のように正義の衝動に突き動かされて事態の解決を図ろうという気はない。なぜかというと、もはや組織も上司も愛していないからである。どうなろうが知ったことではない。
上司の指示にハイというのは、上司、ひいては組織を愛していないからである。バカ上司がどんな目にあおうと知ったことではなく、どうでもいいから、ハイとにこやかに気持ちの良い返事をするのである。
だが、今の私が素直なのは、そればかりが理由でもない。自分に存する原因が最も大きいことを、ある頃に理解したからだ。
もし、かつての私と同じように、「俺の上司は、課長は、部長は、社長は、どうしてこうもバカなんだろう、なんであそこまで四流、五流なんだろう」と悩んでいる人がいたら、どうか私が今から書くことを含んで味わっていただきたい。
あなたの上司がバカなのは、あなたが大バカだからであり、あなたの上司が四流、五流なのは、あなたが五流、六流だからである。
優れた人は、優れた上司の下につけられる。仮に、一時期変な上司の下につくことがあっても、優れた人は数年を経ずして、すぐに優れた部署の優れた上司の下につけ直される。
あなたは、劣った人なので、劣った人の下につけられている。
逆も同じだ。あなたの部下が劣っている理由は、あなたが劣っているからである。劣っている上司には、劣っている部下がつくのだ。無論、そうでない場合もたまにあるが、優れた部下はすぐに取り上げられてしまうのである。また、もしあなたに素直な部下がいて、いつもハイと気持ちよく言う事を聞いて指示通りにしているとしたら、それはあなたや組織なんかどうでもよく、愛していないからそうしているのだ。
まことに、単純な理屈だ。
これは、あなたのことを言っているのではない。私自身のことを言っている。だから、こんなことを私に言われたからと言って怒ることはない。佐藤俊夫は劣っているのだな、と笑っていただければよいと思う。
涼しくなった。というか、朝晩、そぞろ肌寒さをも覚える。
そんなわけで、今日の我が家の晩飯は「初鍋」である。
はじめ、昆布のみの出汁湯に豆腐だけであったが、まあ、茶人とか食通じゃあるまいし、家族の夕餉なんだから、というわけで、豆腐の後に白菜を煮、葱を煮、肉を煮、饂飩を煮て〆る、という塩梅で、久しぶりに楽しかった。
食い終わって喋りあうことには……
長女 「やっぱり、湯豆腐でしょ」
次女 「シャキッとハリハリ鍋かなあ、水菜買ってきてさー、おいしい豚肉も買ってきて煮てさー、ぽん酢でさー」
妻 「栄養から言えば、お肉も魚も野菜も入れて、寄せ鍋でしょ?」
ワシ 「……。ぬぅ。お前らは鍋というものが分かっておらぬわ!こういうものはだな、具材が少なければ少ないほど、素材の味わいが増すのだ!……長女ッ!お前が一番ワシの考えに近いッ。湯豆腐というのが正解に近いと言えようかのう?」
妻・次女 「えーっ、豆腐だけなんて、なによー!!物足りないからイヤよそんなの」
ワシ 「だーっ!黙らんかぁ!お前らのようになんでもかんでもグダグダと鍋で煮立ててしまっては、せっかくの材料の味が台無しではないか!ワシのような達人になるとだな、もはや、鍋には具など必要なくなるのだ!更に修業が進むとだな、具どころか、出汁もいらない、火も必要ない、鍋だけがあればそれで満腹し、百年の命をそれでながらえると、これは唐代の粋人、李汎宇もその著書『全界辞言考』において言及しているッ(全部嘘)!!」
妻・長女・次女 「そんなあ!!お鍋になんにも入ってないなんてえ!?」
ワシ 「ええい、貴様らは勉強が足りぬわ!かの大宰相チャーチルはだな、本来ベルモットとジンを配合すべきカクテル、マティーニはものを混ぜすぎだと言って、ベルモットの瓶を脇に置いて睨みながらジンを飲み、精神力で脳内にマティーニを現出させたのみならず、ついには秘書にベルモットを飲ませてその息をおのれに吐きかけさせ、ほのかにベルモットの香りのまざる息を嗅ぎながらジンを舐め、これぞ究極のマティーニだと言ったのだぞ!?鍋物もかくあるべしッ!!!」
妻・長女・次女 「お父さんだけ一人で勝手にやってくださいッ!」