迂闊(うかつ)だった

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 令和元年から2年にかけての年越しも、いつもと同じで近所に住む姑を招き、たっぷりの昆布出汁で蟹ちりを食べた。銘酒「獺祭(だっさい)」を皆で()み、賑やかにやった。

 妻が満腹かつ酔っぱらって寝てしまい、それでは、というので、買っておいた生蕎麦を不肖・この私が汁かけに拵えた。飾り切りにした蒲鉾に、たっぷりの柚子皮をあしらって、なかなか酒後によい出来になった。ノビてしまった妻が「私はいいわ」というので、姑、私、長女、次女の4人ででふうふう吹きながら年越し蕎麦を啜った。うまかった。

 蕎麦好きの私としてはまことに迂闊(うかつ)なことだったが、写真を撮っておくのを忘れた。ノビてしまった妻を尻目に、山のような洗い物や煮〆(にしめ)と格闘していたからである。